言葉づかいには、世間で一般に「正用」と認められているものと、それをはずれた「誤用」というものがあります。「誤用」すると、言葉を知らない、教養が低いと思われて恥をかいたり、伝えたいことが正しく伝わらず、誤解を起こしたりすることがあります。
何が「正用」で、何が「誤用」かを決める基準は決して固定したものでなく、時代とともに移り変わっていきますが、最近若い人ほど「ことわざ」を間違って覚えている人が多くなっていることが、文化庁の「日本語に関する調査」でわかったと報道されていました。
調査は、全国の16歳以上の男女約3,000人を対象に、平成13年1月に実施され、約2,200人から回答があったそうです。
その中で、「情けは人の為ならず」と「一姫二太郎」ということわざが誤解されて覚えられているということでした。
その一つの「情けは人の為ならず」ということわざですが、広辞苑によりますと、「情けは人の為ならず」とは、「情けを人にかけておけば、めぐりめぐって自分によい報いが来る。」という意味となっています。この意味を正しく理解していたのは、回答全体の約47%で、やはり60歳以上の人の約65パーセントは正解だったそうです。
ところが若い人になるほど正解率が低くなり、10代から30代までの正解率はなんと32~36%になっています。それではどのように誤解されて覚えられているかといいますと、「他人に情けをかけるのは、その人の為にはならない。」と間違って誤解されており、回答全体の約49パーセントもあったということでした。
その二つは、「一姫二太郎」ということわざです。「一姫二太郎」というのは、本来子供が生まれる順序の理想をいっているもので、最初に女の子、二番目に男の子が生まれたほうがいいということです。その理由は、女の子は病気をしにくく育てやすいので、母親は先ず女の子を育てて育児に慣れておけば、次に育てにくい男の子が生まれても大丈夫だというのが本来の意味です。
ところがこの言い慣わしを「女の子一人、男の子二人が子供の男女の組み合わせの理想」と間違って覚えている人が、約34パーセントもあったということでした。
この「一姫二太郎」については、こんな笑い話もあります。あるサラリーマンの奥さんが、ご主人の上司の子供さんあてにクリスマスプレゼントを送ったそうです。ご主人は常々「部長のところは一姫二太郎だ。」といっていたので、奥さんは、部長の子供は女の子一人、男の子二人の三人だろうと思い、三人分送ったそうです。ところが、ご主人から「部長のところは子供は二人なのに、何故三人分送ったのだ。」と叱られたという話です。
このように、ことわざが若い人ほど間違えるのが多いのは、日常生活の中でことわざを耳にしたり、使ったりする機会が減り、なじみが薄くなっているのかもしれません。
校長のひとり言ブログ|都城自動車学校
« 巣立ち | メイン | 子育てに完璧なんてないよ »






