校長のひとり言ブログ|都城自動車学校

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方言

 ある日、我が家で妻と一緒にテレビを見ていたところ、大相撲名古屋場所11日目の「横綱武蔵丸関」と「小結若の里関」の熱戦の模様が放映されていました。「横綱武蔵丸関」は前日の10日目まで全勝、対する「小結若の里関」も若手の新進気鋭で将来を期待されているお相撲さんで、2敗で横綱を追っている状態でした。
 時間いっぱいになって両力士とも激しくぶつかりましたが、「小結若の里関」の方が、差しが早くて素早く両差しとなり、押された「横綱武蔵丸関」だ出ようとしたところ、「小結若の里関」の左からのすくい投げが物の見事に決まり、「横綱武蔵丸関」がもんどりうって土俵にたたきつけられたのです。
 そのとき、私の隣りでテレビを見ていた妻が、すかさず、「あら、なんこかしたが。」と声を出したのです。タイミングといい、表現といい、その場面は、「なんこかした。」という表現がピッタリだったので、思わず妻の方を見てニヤリと笑いました。妻は私が笑ったのを見て、「笑うけど、この表現がピッタリじゃない。」と言いましたが、なるほど、テレビで見た「小結若の里関」の技の切れ味は、まさに「なんこかした。」でした。
 と言いますのは、私と妻は宮崎市の隣町の国富町の出身ですが、私達の町では、このように相手を投げ飛ばすことを「なんこかす」と表現しているからです。つまり、国富町付近で使われている「方言」ですが、この場合、これが、「あら、投げ飛ばしたが。」では、土俵上に相手をたたき付けた感じがしません。
 このように、その土地、土地に伝わる「方言」は、相手の気持ちを和ませたり、親近感を持たせますが、場合によっては、その言葉の意味が相手にわからずに、逆効果になる場合だってあります。
 それは、都城自動車学校の卒業生のアンケートの中に、ときどき、「教官が話す方言の意味がわからず困った。」という意見が見られるからです。
 都城自動車学校では、7月から8月にかけての夏休み期間中や3月から4月にかけての繁忙期になりますと、関西等や遠くは北海道からも合宿生が入校してきます。したがって、この都城地方に伝わる方言、つまり「さつま弁」は、理解するのに苦労するそうで、ある合宿生に尋ねてみたところ、「教官から方言で指導されたが、意味がわからなかった。しかし、教官に悪いと思ってわかったようにして笑ってごまかした。ちゃんと標準語で話して欲しい。」という返事が返ってきました。
 教習生にとって、自動車学校の指導員は、学校の先生より優しいかもしれませんが、やはり、そこは教える者と教えられる者という立場があり、両者の間にはハードルがあると思われます。気の強い教習生でしたら、方言で指導を受けても「意味が良くわからない。」と言えますが、若い女性や気の小さい教習生だったら、聞き直すことが出来ずに一人で悩んでいるかもしれません。
 自動車学校に入校してくる教習生は、私達にとっては大切な「お客さん」です。お客さんを不愉快にさせないためにも、お互い「方言」の使い方には注意しましょう。

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2003年01月10日 10:13に投稿されたエントリーのページです。

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