私は現在3台の自転車を持っています。ロード用の自転車1台と通勤用の自転車2台です。そのうち、ロード用の自転車は、約10年前、知り合いの自転車店から購入したものですが、重さが約10キロ位と普通の自転車の半分位で非常に軽く、また前後合わせて21段切り替えとなっていますので、大体の坂道は自転車を降りなくてもこいで上ることが出来、私にとっては大事な自転車となっています。
今までこの自転車で行った一番遠いところは、県北の椎葉村で、5年前、日向市内に勤務していた時、片道約120キロのデコボコ道をあえぎあえぎ上った思い出があります。時間があるときは、サイクリングロードを通って綾町まで行きますし、都城方面に足を伸ばすこともあります。
また、2台の自転車は、自宅から宮崎駅までの通勤用に使っていますが、何故2台もあるのかといいますと、実は昨年(平成12年)の11月、私が住んでいる団地内を散歩中、鍵のかかっていない自転車が、数日間放置されており、まだ乗れそうでしたので、拾得物として近くの交番に届けておいたのです。
ところが登録されていない自転車で持主がわからず、6ヶ月経過した今年の4月になって、持ち主が現れないため、権利が私の物となったという次第です。それまで通勤用に1台の自転車を使っていましたが、2台あると雨が降ったとき等大変便利になりますので、今年の4月からは2台を交代に乗っているわけです。もちろん、どの自転車にも愛着がありますから、手入れは平等にやっています。
さて、私はこのように自転車を大事に取り扱っていますが、朝夕の散歩中や、通勤中に道端に転がっている捨てられた自転車を度々見かけることがあります。まだ乗れそうな自転車もありますが、雨に打たれ、強い日差しにさらされたままになっていますと、いつのまにか錆が出て来たり、中には雑草が絡みついたものもあり、見るも哀れな姿になってしまいます。そんな哀れな自転車の姿を見るたび、こんな姿はどこかで見たような光景だがなと思いましたが、どうしても思い出せませんでした。
ところがある日、テレビを見ていたところ、動物の番組で砂漠の中で死んでしまった動物の骨の姿が出ていました。猛獣の襲われて肉はちぎられ、さらにハイエナ等に食べられ、そしてハゲタカ等に食われて骨だけになった姿は、まさに捨てられた自転車とそっくりで、見た瞬間、ハッとしました。持主から捨てられた自転車を見ていますと、「まだ乗れるのに、どうして私を捨てたのか。」と訴えているみたいです。
こんな光景は、私達が若かった40年前には見られませんでした。自転車は必需品で、値段も中古の自転車で約7,000円位していました。私の初任給が約7,000円位でしたから、いかに自転車が貴重品であったかがわかると思います。
いつからこんな世の中になったのでしょう。こんなに簡単に使い捨てをしていると、今にその跳ね返りが来るのではないかと大変心配しているところです。






