私が都城自動車学校までの通勤に利用している電車は、JR九州の日豊本線で、宮崎駅から山之口駅間です。普通列車で3両編成となっており、西鹿児島駅方面から来る上りの電車は、毎朝、通勤客で満員となっていますが、私が乗る下りの電車は、宮崎から西鹿児島方面に向かいますので、利用する客も少なく、しかも宮崎駅が始発駅ですので、4人座れる一マスの座席に一人でゆっくり座ることが出来ます。
また、電車は普通列車ですので、各駅に止まりますし、時には上りの電車を待つため、駅や信号所で数分間止まる等、誠にのんびりしたローカル列車です。おまけに、ゴトゴトという単調なレール音と電車の揺れは朝から眠気を誘います。
従って、私は朝から眠らないよう電車に乗っている約50分は、大概、県立図書館で借りている本を読むように心がけています。良く読む本は推理小説で、現在は「内田康夫」作品を読んで楽しんでいます。
ある朝、電車に乗り、さっそく本を取り出し、推理小説の続きを読み始めたところ、通路に話し声が聞こえ、やがて私が座っているすぐ横の座席に若い女性が座ったようでした。女性達は座席に座るなり、「さあ、おにぎりを食べよう。」と言い、大きな声でおしゃべりを始め出しました。その声がうるさかったので、本から目を外し、横の座席を見ると、若い女性達は3人で、服装は3人とも半そでTシャツ、半ズボンという格好であり、上の網棚を見ると、大きな旅行バッグが載っていました。あまり化粧していない様子で、話し振りから関西方面から来た女子大生のようでした。私が小説を読むのを止め、チラッと女性達の方を見たので、それに気付いたのか話し声は小さくなりましたが、食欲とおしゃべりは相変わらず続いている様子でした。
電車が出発して約10分位経った頃でしょうか。横の座席の方からフラッシュが2,3回たかれるのが見え、クスクス笑う声が聞こえてきましたので、本を読むのを止め、そっと横の座席の方に目を向けてみました。横の座席の座り方は、2人が片方の席に座り、もう1人が反対側の席にという具合でしたが、クスクス笑っていたのは2人の方で、さかんに反対側の席の女性の様子を撮っている様子でした。私はどうして笑うのかと思いながら、反対側の席の女性を見たところ、その子は腕組しながら目を閉じ、口をそれこそポカンと大きく開け、どうやら眠っているみたいでした。先ほどまでおにぎりを食べながら楽しそうにおしゃべりをしていたのに、その変わり身の早さに、ビックリするやら、また若さを羨ましく思ったところでした。それにしても、その寝姿といったら誠に無邪気なもので、まるで幼稚園生が居眠りをしているみたいで、健康的でした。
再び、本の方に目を移し、ゴトゴトという音と、心地良い電車の揺れに身を任し、小説を読んでいますと、やがて「次は山之口駅です。」というアナウンスが聞こえてきましたので、読みかけの本をたたんで、席から立ち上がったとき、隣の席を見たところ、なんと先ほどまで友達の寝姿を写真に納めていた2人連れの方も、仲良く口をポカンと開けた無邪気な寝姿で、その姿を見て思わずニッコリしたところでした。
校長のひとり言ブログ|都城自動車学校
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