毎朝、散歩中に聞くラジオの中で、楽しいというか思わず引き込まれるような話をする人がいます。そのような巧みな話術を持つ者の一人に、「食文化史研究家の長山久夫さん」という人がいます。
テレビで見る長山さんは、メガネをかけ、ちょび髭をはやし、ズーズー弁でしゃべり、一見して風采の上がらないおじいさんといった感じの男の人です。しかも、食文化史研究家といったあまり聞きなれない肩書きですので、おそらく長山さんを知っている人は少ないと思います。
この長山さんは、福島県の出身ですからズーズー弁が出るのですが、長山さんの話を聞いた人は、とにかく、また話を聞いてみようかなという気にさせるほど巧みな話術を持った人なのです。
先日の朝もこの長山さんがラジオに出演し、東北地方の旅に出かけてその地の名物温泉に入り、料理を食べる話の放送がありましたが、次から次へと得意の長山節が出てきました。聞いていて、思わず私もその温泉の湯につかり、出された料理の数々を食べているような情景が目に浮かび、まるで、私も東北地方に旅行した錯覚さえ受けました。
こんなに巧みに話をする人は、話術にたけた人と言えますが、私達の身の回りでもこのような人がいます。身近な例では、当校の赤崎副校長がその一人ではないかと思います。
赤崎副校長は、普段私達と交わす会話でも内容が豊富ですが、素晴らしい話をする人だなと思ったのは、都城市内に住んでいる高齢者を対象とした「ウェルネス交通安全教室」を開催した時のことです。
高齢者講習のためにと、当校独自でビデオを作成しましたが、その場面を見ながらの話は、話すタイミングといい、また、内容も素晴らしく、聞いていて思わず私達もうなずいたほどでした。
参加者の様子をうかがっていると、どの人もまるで小学生に返ったように目を輝かせ、盛んにうなずいていましたので、余程話がうまかったものと思います。特に、身体の衰えを例える「歯、目、さて次に衰えてくるものは、何でしょうか。・・・」の場面では、参加者からきわどい答えが出て、一瞬私もヒヤッとしましたが、そこは話術の巧みな赤崎副校長が、すかさず「次に衰えてくるのは足ですね。」とすかしましたので、思わず参加者から拍手が出たほどでした。参加者のアンケート結果を見ましても、「これまで何回か、交通安全教室に参加しましたが、今回の教室が一番良かったです。話もわかりやすく、大変参考になりました。」等といった感想が多く見られていました。
巧みな話術は、その人が持って生まれた才能の場合もありますが、ほとんどは、その人が永年培ってきた努力の成果であると信じています。おそらく赤崎副校長もそれなりの努力をされたものと思います。
私達も赤崎副校長とまではいきませんが、せめてその足元までは近づきたいと思います。よい見本が身近にいるわけですから、職員の皆様には、教習の合間に赤崎副校長の学科教習の見学をお勧めします。






