宮崎県内では、平成13年10月1日から「午後5時早めの点灯、こまめな切り替え運動」が展開されています。
これは、県内で発生した交通事故を分析した結果、毎年10月から12月にかけ、薄暮時間帯に重大事故が多く発生してるほか、対向車がないのにライトを下向きにしたまま走行するため、歩行者等の発見が遅れて重大事故につながっていることから、この運動が始められたそうです。九州管内では、長崎県が3年前からこの運動に取り組んでいるそうですが、交通死亡事故が減り、運動の効果が上がっているそうです。
都城自動車学校では、平成13年8月からこの運動のことを知り、職員の皆さんに図ったところ、全員の協力が得られましたので、他の自動車学校に先駆け、8月から夜間教習の第1時限目の午後6時20分からライトの点灯を試験的に実施することにしました。
当初、試験的に始めた8月始め頃の日没時間は、午後7時過ぎでありましたから、自動車学校の教習車が約1時間前にライトをつけていれば、対向車からパッシングを受けるのではないかと危惧されましたが、試験的に実験を始めてみると、そんな心配もなく、スムーズに教習をすることが出来ました。これも全職員の皆さんが、少しでも交通事故を減らそうと、問題意識を持ち、この運動に取り組んだお陰ではないかと思います。
ところが、この運動が県下一斉に始まって間もない10月10日のことでした。私は社長の車に同乗していて、高速道路の宮崎インター出口の料金所に差し掛かったときのことです。時間は午後5時10分頃でした。料金の精算を終え、社長が車を出発させようとしたところ、ゲートの男性職員が社長の車のヘッドライトのところを指さし、「ライトが点灯したままですよ。」とさも親切そうに教えてくれました。それを聞いた瞬間、私は、「えっ?」と自分の耳を疑いました。若い人達に言わせれば、「えっ?うそー」とか、「まじで?」といった表現です。
社長は10月1日から「午後5時点灯、こまめな切り替え運動」が展開されていましたから、もちろん午後5時にはライトを点灯しましたので、前照灯は当然点いているわけです。当時の日没は午後5時50分頃でしたから、午後5時10分頃はまだ明るい状態でした。職員の言い方からすると、社長の車が天神トンネルを通ってきたので、消し忘れと判断し、親切に教えた様子でした。
社長も職員の意外な言葉に一瞬、「うむ?}と何か言いたそうでしたが、そそまま黙って車を発進させました。後ろの席からその様子を見て、社長はおそらく、「今、午後5時点灯運動を実施中ではないのですか。」と言いたかったのではないかと思いました。
料金所の出口を出るとき、ゲートの上を見ると、「午後5時点灯、こまめな切り替え」の横断幕が取り付けられており、さらに電光掲示板にも同じ文字が表示されていましたので、この運動が高速道路の職員にも伝えられていたと考えられますが、問題意識のない職員がいたばかりに、こんなピンボケな言葉になったのです。






