私は都城自動車学校まで通勤するため、毎朝、JR宮崎駅から西鹿児島駅方面行きの普通列車に乗車しています。その列車は、日豊本線上りの特急「にちりん」が、宮崎駅を出発してから入れ違いに宮崎駅に到着する下りの回送列車です。その列車に乗車する人達は、4番ホームで待つわけですが、私が乗車するのは、いつも最後尾の車両です。
毎朝、その3両編成の回送列車がホームに入ってくる様子を見ていますが、停止位置はいつもビックリする位正確です。その位置は、ホームに長さ1メートルの黄色いテープが貼付してありますが、そのテープの所で、ピタリと止まるのです。従って、その位置で待っていると、列車が止まり、乗降口のドアが私の目の前にありますので、間違いなく1番最初に列車に乗ることが出来るのです。黄色い線の位置は、列車にとっては停止位置ですが、私にとっては乗車する「定位置」になるわけです。
自動車学校では、教習生の皆さんが車を停止線の位置に止めるに一苦労していますが、それに比べれば、いくらプロとはいえ、列車の運転士さんの停止動作は、まさに名人芸といってよいでしょう。
さて、その「停止位置」で、約5分位回送列車が来るのを待っていますと、やがて私の立っている左側の方から「カン、カン」という音がし、マイクで「4番ホームに下り西鹿児島駅行き普通列車が入ってきます。」という放送があると、列車がホームに近づいてくるのが見えて来ます。すると、それまで「定位置」で列車を待っていたのは私だけでしたが、いつのまにかベンチに座っていた人達が、私の周りに数人集まって来るのです。その人達のメンバーは、毎朝変わりますが、ただ一人だけいつも私と一緒にその列車に乗る女性がいます。年齢は30歳代のようですが、いつもスラックスを履いており、あまり化粧はしていないようです。
その女性は列車がホームに入ってくると、いつのまにか私の直ぐ右側に立っており、ドアが開いて私が乗る動作が一寸でも遅いと、私より先に列車の乗ろうとするのです。レディーファーストという言葉がありますので、その女性に先を譲っても良いのですが、私も良い席を取ろうとして猛暑の中で列車を待っていたわけですから、そう簡単に順番を譲るわけにはいきません。そこで、列車の真ん中付近が私の前を通り過ぎた瞬間、右足を一歩、その女性の前に出すようにしています。つまり、「私の方が先に乗る」という意思表示をするわけです。
すると、その女性はあきらめたのか、しばらくは私より先に乗ろうとする動作を見せませんでしたが、最近また、私より先に割り込んで乗ろうとする動作が見られるようになりましたから、緊張感を高めているところです。
ところで、「定位置」といえば、プロ野球では、今年阪神タイガースが闘将星野監督を迎え、前半戦首位を突っ走り、大いにプロ野球を盛り上げましたが、主力メンバーの故障等で7月頃から息切れし、遂に後半は、「定位置」である5位に甘んじています。巨人と比べ、選手の駒不足という点も否めませんが、万年最下位チームに所属していると、選手達の意識が、自然と安住の「定位置」を求めているのかも知れません。
校長のひとり言ブログ|都城自動車学校
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