私は兄達の影響で、小学校の時から野球が好きになり、暇があるとキャッチボールをしたりしていましたし、また、「野球年鑑」という分厚い本をよんでいました。
この「野球年鑑」という本は、いわば野球の百科事典というべきもので、日本における野球の歴史や大学野球、そして高校野球、プロ野球等野球に関する全てのことが書いてあり、昭和10年ごろの夏の高校野球のデータが載っていました。学校の教科書を熱心に読んだ記憶はありませんが、この「野球年鑑」は私にとっては宝物で、先生から勉強のことについては、1回も褒められたことはありませんでしたが、こと野球のことに関しては、「クラス一の物知りだ」とほめられたことがあり、今でもそのときの情景を思い出すことがあります。
昭和30年代から40年にかけてのプロ野球全盛時代には、テレビで巨人戦が放映されると、私だけでなく国民の大多数が固唾をのみ、テレビ見入ったものです。巨人ファンばかりでなく、国民の誰でもが、「ここでホームランを打ってくれ。」というときに、見事にその期待に応えてくれる王選手や長嶋選手の活躍が、子供達に夢と希望を持たせ、そして何よりも大人達の明日への大きなエネルギー源となっていたのです。
ところが、今年のプロ野球巨人戦のテレビ視聴率が、遂に10パーセントを切ったと報道されていました。このことは数年前から言われ続けてきたことで、「遂に来たか。」という感じで、特別驚くようなことではありません。というのは、今の子供達がスポーツしている姿を見ていると、野球やソフトボールのほか、サッカー、卓球、バレーボール、テニス、ミニバスケットボール等実に様々なクラブがあるようです。
私達が子供時代は、先ず運動神経の発達した子供達は、キャッチボールから始まり、そして野球選手へと育っていきましたので、自然と野球に興味を持つようになっていましたが、最近はどうやらそうではなさそうです。また、昔はどの子供達も一応キャッチボールは出来ていましたが、最近の子供達がどうでしょう。満足にボールを投げることやグローブで捕球することが出来ない子すら見られる有様です。
このほか、日本人のプロ野球離れの大きな原因といえば、何といってもイチローや佐々木、新庄等日本人選手の活躍による大リーグ人気ではないでしょうか。特にイチロー選手の活躍には驚かされましたが、これに刺激され、今後日本のプロ野球界からもアメリカのプロ野球に移籍する選手が増えそうで、これでは日本の野球の魅力が益々薄れ、日本人のプロ野球離れが激しくなりそうです。
このように、自然と日本人のプロ野球離れが進んでいるのに、これに気付かないというか、気付こうとしなかったプロ野球関係者の怠慢もあったのではないかと思われます。只一つの楽しみとしては、万年最下位の阪神タイガース監督に「燃える男、星野仙一氏」が就任し、前半阪神タイガースが活躍しましたので、後半のセリーグ内の巨人戦を楽しみにしているところです。






