私達の勤務する指定自動車教習所が、国民の間からどのように見られているかは、興味ある問題ですが、先日の朝日新聞の「天声人語」欄に、現在の指定自動車教習所のあり方に関するこんな記事が掲載されていました。
『街角のカフェのようなシャレた待合室。乗るのはドイツ車。隣に座る教官の指名だって歓迎だ。
自動車教習所のサービス競争が熱を帯びている。雑然とした中で口やかましい指導員にしかられながら、どうにか免許までたどりつく。そんな体験をした時代には、別世界に映るだろう。
変身を迫っているのは、少子化の大波だ。去年、公安委員会が指定する教習所の卒業者は全国で197万人。ピークだった90年の4分の3である。2001年の出生総数は117万人で、将来の市場の規模も想像がつく。閉鎖する教習所は出てきたが、それでも1400強がひしめいている。
各校が学割等の値引きとともに力を入れているのが、イメージの向上策。携帯電話を使いこなす若者の間では、評判は良くても悪くてもすぐ伝わるからだ。
設備を一新し、ホームページで「快適空間」「女性教官を充実」等とうたうのは当たり前。教官向けマナー集も作られている。悪い例を挙げ、どう改めるかを考えさせる。例えば、「ブレーキ遅いよ」は「もう少し早めに踏みましょう」に言い換えるという調子だ。
先輩ドライバーの一人としては、新米を甘やかさないか心配したくなる。警察では、教習所ごとに卒業者の1年以内の事故率を公表するところが増えている。周辺の交通事情や学生の質等教えている側にも言い分があるようだが、手綱を締めさせる効用はありそうだ。
教習にとっての最大サービスは安全運転を叩き込むこと。生徒集めを競うにしてもこの原点だけは失わないでもらいたい。』
この文面を読まれた感想はいかがですか。私はこの「天声人語」を読み、さすがは一流新聞の論説委員が書いただけあって、現在の指定教習所のあり方について鋭い突込みをしており、まさに「目から鱗が落ちる」思いがしました。
現在どの教習所においても、大なり小なり少子化の影響を受け、この文面にあるように自動車教習の生き残りをかけ、若者が好むように施設を整備したり、「優しい教習」を心掛ける等イメージ向上策をとっているのが事実です。また、どこの自動車教習所でも口やかましい指導員はあまり見当たりませんし、どちらかというと教習生に優しく教える指導員の方が多くなっています。
しかしながら、指定自動車教習所が出来たそもそもの原点は、「安全で確実なダライバーの育成」にあったはずです。事故を起こさないドライバを育てるためには、いつも優しいだけでなく、時には厳しく、「命の尊さ」を教えることも大事なことです。私達も、この原点だけは、見失わないよう心がけましょう。
校長のひとり言ブログ|都城自動車学校
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