忘れ物の中で最も多いのは、おそらく「傘」だろうと思われます。私自身もこれまで数回、傘を置き忘れた経験があり、そのつど新しい傘を買い求めています。
先日も友達同士の会合があり、雨が降っていたので自宅から傘を持って行ったのですが、見事に買ったばかりの傘を飲み屋に忘れてきました。それも一次会の会場を出るときには、雨が上がっており、傘を忘れないようにと考えていたのですが、誘われて行った二次会の飲み屋を出るときには、酔いが回っていい気分になり、すっかり傘のことは忘れてしまいました。バスに乗った後、何か忘れたような気がして酔いの回った頭を巡らし、一生懸命に考え、思い出したのが傘を忘れたことでした。あれだけ忘れてはいけないと考えていたのですが、酒のせいですかね。それとも年をとっていささかボケたせいかもしれません。
傘といえば、忘れられている傘を電車の中でよく見かけます。私が通勤に利用しているのは、宮崎駅を出発して西鹿児島駅方面に向かう電車ですが、その電車は、都城方面から宮崎駅に到着し、折り返し西鹿児島駅方面に向かうようになっています。乗客が全員降りたあと、私達が同じ車両に乗り込むわけですが、朝雨が降っていて、丁度電車が宮崎駅に到着する頃に雨が上がっている時には、電車内に数本の傘の忘れ物がある場合があります。終着駅が近づいた時は、あらかじめ、車内放送で、「傘等お忘れ物のないよう所持品をお確かめください。」というアナウンスがあるのですが、早く降車することばかりに気を取られているのか、つい傘をそのまま車内に置き忘れるようです。
忘れ物といえば、こんなハプニングを見たことがあります。ある日、普段よりも5分位遅れて宮崎駅に着いたところ、既に上りの電車の乗客は降車しており、いつも乗る最後尾の電車に乗ると、中央部あたりの席で、駅員が何かブツブツ言いながら、座席のカバンを開いている姿が目に入りました。
何事かなと思い近づいてみると、隣りの席に座っていた女性が、「私が電車に乗ったとき、この席から女子高生が降りて行きました。」と駅員に説明していましたので、どうやらそのカバンは忘れ物らしいということでした。そのカバンの持主は女子高生のようで、中には教科書や弁当等も入っているのが見え、間もなくそのカバンは駅員が改札口に持っていったようでした。
学校へ行くのに、教科書を電車の中に忘れるとはどんな高校生かなと思っていると、数分位したら、カバンがあった座席の所に女子高生が来て、何か探している様子でした。その様子からカバンの持主ではないかと思い、私が、「カバンを探しているのでは?」と尋ねると、「ええ、ここに置いていたのですが」と返事したのです。どうやらそのカバンは忘れられたものではなく、高校生が用を足すため席を外したのを駅員が勘違いしたものと判りました。駅員は私達に対し、くどくどと、「てっきり忘れ物と思ったんですがね。」と語りかけてきましたが、駅員も自分が早とちりしたのがよっぽど照れくさかったものと思います。
こんな早とちりも困りますが、お互い、忘れ物をしないように注意しましよう。






