平成14年のノーベル賞が発表されましたが、日本からは、物理学賞の東京大学名誉教授の小柴昌俊さん、そして科学賞は、島津製作所の田中耕一さんの二人が受賞されることになりました。これまで同時に、二人以上の人がノーベル賞を受賞することはなかったわけですから、今回の受賞は、まさに快挙といってよいでしょう。
その中でも国民の大半がビックリしたのは、田中さんの受賞でした。田中さんは43歳の若さでの受賞であり、しかも博士でもなく、島津製作所という一企業のヒラ社員であったからです。 そして受賞が決まって初めての田中さんの記者会見がありましたが、田中さんは、普段通りの作業服姿でした。そして記者からの「ノーベル賞の受賞は予想されていましたか。」という質問に対し、「全く予想していませんでした。私のような者が貰ってよいのでしょうか。」と答え、さらに作業服姿で記者会見に応じたことについて、「こんなに沢山の人が来られたのに、作業服姿で出席して申し訳ありませんでした。スーツを着てくればよかったですね。すみません。」とさかんにテレながら謝っている様子が、テレビに映し出されていました。その様子を見ておそらく国民の大部分の人が、田中さんの人柄の良さを感じたことと思います。
田中さんのこのような話し振りは、その後、文化勲章受賞後の記者会見等いろいろありましたが、全て同じであり、事件・事故が多発し、不景気なこの世の中において、国民の誰をも和ませる場面を提供してくれました。
田中さんは、島津製作所に入社した同期生の殆どが課長職になっているにもかかわらず、ただ一人研究に没頭するため、これを断わって主任の職にとどまっている人だそうですが、他人を押しのけてまで出世しようとする人が多いこの世の中に、まだこんな純朴な人がいるのかと、一寸ビックリしたところです。
このような人を「癒し系」の人間というのだそうですが、「癒し系」といえば、最近「癒し系ペット」が都会では話題になっているそうです。そのペットとは、聞いて驚くことなかれ、なんと「ブタ」のことなのです。
ブタといえば、狭い小屋の中で、「ブー、ブー」とひっきりなしに鳴きながら、残飯を食べる姿を思い出し、「汚い家畜」というイメージが強いのですが、現在、都会のペットショップで売られているのは、大きくならないように品種改良されたミニブタなのです。一匹10万円近い値段がするそうですが、これが飛ぶように売れ、それも飼う人は独身の若い女性が多いということです。
ペットといえば、これまでは犬や猫と相場が決まっていましたが、犬はうるさいし、また、猫は気位が高い動物なので、若い女性が飼うのには手がかかりますが、品種改良されたこのミニブタは、実際ペットとして飼っている人の話によれば、食糧は1日2回、パンの残りを与えておけば十分ですし、仕草が可愛く、飼う人の心を慰めてくれる動物だそうです。
つまり、人間の心を癒してくれるには最高のペットだということですが、まだ、宮崎県内のペットショップでは売られていないようです。今後、ブームに乗り飼う人も多くなると思われますが、皆さんも先駆けして飼ってみませんか。






