校長のひとり言ブログ|都城自動車学校

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対岸の火災

 平成14年9月に民主党代表に選出されたばかりの鳩山由紀夫氏が、民主党幹部との細かな意思統一がないまま、唐突に小沢一郎氏率いる自由党との「野党結集構想」を打ち出したため、わずか2ヶ月あまりで「代表辞任」に追い込まれ、その後任の民主党代表には菅直人氏が選出されました。
 もともと民主党は、自由民主党を離脱した議員や民社党、社会党等に所属していた議員が寄り集まって発足した政党ですから、今回のような結果が出ることは、充分予想されていたわけです。
 このようなドタバタ劇に対して、政府や与党である自由民主党幹部がコメントしていましたが、その中で、山崎拓幹事長は、「民主党の内紛は、対岸の火災だ。我々には全く影響がない。ただ対岸にも民主党支持の国民が住んでいるので、構造改革と景気回復の橋をかけ、その人達の避難道路を作る必要がある。」と記者会見で感想を述べていました。
「対岸の火災」というのは、自分には全く影響がないので、痛みもかゆみもないという諺です。対岸、つまり、向こう岸で火災があっても、こちらに飛び火する心配は全くないので、ゆっくり見物出来るという意味ですが、いかにも民主党を小馬鹿にしたような山崎拓幹事長のコメントには、一寸ビックリさせられたところです。
 さて、先日、「対岸の火災」とばかり、呑気に高見の見物をしているわけにはいかないような事案が発生しました。それは12月9日未明、千葉県松戸市内の市道を歩いていた5人の男女が、前方から来たワゴン車に次々に跳ねられ、病院に運ばれましたが、5人とも死亡するという痛ましい交通事故が発生したのです。
 跳ねられた5人は、子ども会のソフトボールが雨のため中止となり、代わりに開かれた食事会の帰りに事故に遭遇したものですが、5人とも40歳前後のお父さんやお母さんであり、とても他人事とは思えない事故でした。
 ワゴン車を運転していたのは、同じ松戸市内に住む52歳のパチンコ店員でしたが、なんと忘年会帰りの運転であることがわかり、業務上過失致死と道路交通法違反(酒気帯び)の現行犯で逮捕されました。
 警察の調べによりますと、この運転者は、「忘年会に出席して飲酒した。2時間休憩したので、大丈夫だろうと思い運転した。5人を跳ねたのに全く気付かなかった。」と供述しているそうですが、取り返しの効かない事故を起こしたものです。この事故の犠牲者となった主婦のご主人がインタビューに応じ、「運転者が憎い。許されるものなら、私があの男を車で轢き殺したい。」と語っておられましたが、遺族の気持ちが痛いほど良く判りました。
 毎年、12月の忘年会シーズンになると、このような飲酒がらみの痛ましい交通死亡事故が発生していますが、おそらくドライバーの殆どは、たとえニュースで見たり、知ったとしても、「自分には関係ないことだ。」と「対岸の火災」として受け止めているのではないかと考えています。従って、飲酒がらみの事故については、決して「対岸の火災」とせず、同じ轍を踏まないよう心したいものです。

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2003年04月15日 10:13に投稿されたエントリーのページです。

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