校長のひとり言ブログ|都城自動車学校

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老犬

 私は毎朝散歩をしていますが、犬と一緒に散歩している人の姿を見かけることがあります。人間の散歩というよりどちらかといえば、犬のために運動させられているといった方が適切かもしれませんが、見ていると、犬の動きはとにかく忙しいようです。片足を上げてオシッコをしたかと思えば、その臭いをかぎ、数メートル進んでは、また、オシッコという状態です。
 その中で、私の知人が飼っている犬は、人間の年齢でいえば80歳位の老犬ですが、若い犬と違って、あまりオシッコはしません。飼い主に合わせ、ノロノロとただ歩く状態ですが、いつ見ても柔和な顔をしており、今までその犬から吠えられたことは一度もありません。
 それもそのはずです。知人は既に悠々自適の生活で、時間もありますから老犬と一緒に、朝、昼、そして夕方と1日に3回散歩しているようですが、犬も満足しているのかもしれません。つまり、飼い主の愛情が十分犬に伝わっているのではないかと思います。
 こんなに飼い主に大事にされる犬は幸せなのですが、時々街の中で、車に轢かれて死んだ犬の死骸を見かけることがあります。こんな犬を見ると、どうして飼い主がロープにつないでで置かなかったのかなと、腹立たしく思うことがあります。
 ある日、こんなことがありました。妻の実家に帰省した時のことです。時間は午後4時ごろでした。宮崎市の我が家に帰る途中、車を走らせていると、急に前方を走っている車のストップランプがつき、速度を落とし始めたので、私もブレーキを踏み徐行をしました。
 その車の前には数台の車が走っており、最初は交通事故が発生したのかと思いましたが、どうもその様子ではありません。前の車が徐行しながら中央線を避け、左側に寄りながらゆっくりと進みますので、空いた中央線の方を見ると、白っぽい毛の犬が一匹、それこそヨタヨタと歩いている姿が目に入ってきました。
 私の車も、その犬の10メートル位の所まで近づきましたので見たところ、お尻の毛は抜け、その上、足取りはおぼつかず、真っ直ぐ歩けない状態でしたから、直ぐ老犬であることがわかりました。その犬はなおも中央線を進もうとしますが、フラフラしていますので、危険を感じた対向車が、クラクションを鳴らしたところ、今度は、私の車が走っている車線の方に寄って来ましたので、やむを得ずその場に停止したのです。
 犬は顔を上げて前の方を見ていましたが、思い直したように、再び中央線の方に歩き出したので、その横を通り抜けましたが、助手席に乗っていた妻が、「あら、あの犬は首輪をしているが。」とつぶやきました。見ると、なるほど首輪をしており、野良犬ではないことがわかりましたが、おそらく、飼い主はその犬が老犬だから、人には噛み付かないものと思い、放し飼いにしたのかもしれません。
 まだ明るい時間でしたから、車も犬の姿を発見することが出来ましたが、もう少し暗くなっていれば、間違いなく車からはねられていたものと思います。飼い主としては、老犬だからといって放し飼いにせず、大切に最後まで飼って欲しいと念じたところでした。

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2003年04月25日 10:13に投稿されたエントリーのページです。

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