先日の昼休みの時間、ポカポカ陽気に誘われ、職員の人達と喫煙所となっているベンチに座り、談笑している時でした。何気なく職員室の窓ガラスの方を見たところ、ハトが1羽飛んで来て、電線に止まる姿が映りました。その電線を良く見ると、なんと私が座っている直ぐ上の電線ではありませんか。その瞬間、私は、「ハト→電線→フン」という構図が出来上がりましたが、それは、散歩する時、電線に止まっている鳥を観察することがありますが、鳥は電線に止まると直ぐフンをするのを知っていたからです。
私は「ハトからフンをかけられる。」と感じ、「危ない」と言ってベンチから立ち上がった瞬間、私の左横に座っていた元吉副校長が、「アッ」と叫びました。元吉副校長の方を見ると、肩の所に白いハトのフンが付いていたのです。おそらくそのハトは私の直ぐ上の電線に止まり、私の頭めがけてフンをしたのでしょうが、私が危険を感じて立ち上がったので、的が外れて元吉副校長の肩に落ちたものと思います。それにしても元吉副校長には気の毒なことをしました。
人間は誰しも、このような「予感」を感じることがありますが、私は、「予感」が見事に的中し、川で溺れている子供を救出したことがあります。
それは、今から約26年前の昭和52年10月のことです。その当時、私は警察学校の教官をしていましたが、初任科生20数名を引率して北海道内を研修旅行中でした。昼食を旭川市郊外で済ませ、観光バスに乗り込もうとしたところ、それまではバスの右前部に座っていたのですが、何か「胸騒ぎ」がして中央部の左側の窓際に移動しました。その「胸騒ぎ」は何だったのか良く説明できませんが、「何かが起こる」というような「予感」でした。
やがてバスは出発し、旭川市内を流れる忠別川にかかる旭川大橋に差し掛かったとき、それまでの「胸騒ぎ」が「川で何かが発生する」という具体的な「予感」になったのです。バスが橋の中付近まで進んだ時、対岸の堤防上で、ジッと川の流れを見ている赤い服を着た女の子の姿が見えました。その間の距離は約200メートル位ありましたが、女の子は動こうとはせず、そのような姿が私には異常に思えたのです。
女の子の視線を追って川の方を見た瞬間、急流の中に何か黒い物が見えたような気がしました。いえ、私にはその黒い物が人間の髪の毛に思えたのです。何かの間違いではないかと自分の頬をつねりましたが、夢ではなかったのです。
そこで、「人が溺れている、バスを止めて」と大声で叫び、全員でバスから降り、川の中で溺れていた4歳の男の子を見つけ、私が人工呼吸を施し、無事蘇生させることが出来たのです。
その翌日、HBCのインタビューがあり、「200メートルも離れていたのに、よく子供を発見できましたね。何故ですか。」という問いに、「川の中で何かが起こるという予感がありました。」と答えたところ、アナウンサーから笑われましたが、私は今でもそのとき「川で何かが発生する」という「予感」があったものと信じています。






