校長のひとり言ブログ|都城自動車学校

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2003年07月 アーカイブ

2003年07月08日

悔し涙

 私のこれまでの約60年間の人生を振り返って見ますと、試験と名が付くものに数々挑戦してきました。例えば、入学試験、就職試験、昇任試験、運転免許試験、特殊無線技士試験等がありました。
 この中では、各種昇任試験には何度か失敗し、悔し涙を流したことがありますが、こと運転免許試験に関しては、幸い、軽自動車、普通自動車、大型自動車、大型二輪車とも全て一回で合格しましたので、まだ、試験に落ちたときの悔しさを味わったことはありません。
 都城自動車学校では、修了検定と卒業検定がそれぞれ実施されていますが、全ての受検者が合格というわけにはいかず、中には、あともう少しというところで不合格となる人もいるようです。
 修了検定は場内コースで行われますし、また卒業検定も最後の車庫入れの所は、場内コースで行われますので、その様子を見ることがあります。職員室から見ますと、ボンネット上に「検定中」と書かれた教習車を運転している受検者のどの顔も、とても緊張しているようです。
 ある修了検定の日、職員室の前のクランクコースを通過する検定車を見ていたところ、若い女性が運転する教習車がやって来ました。コースに入る前には速度を落とし、車の左側の間隔もあり、ハンドルさばきもスムーズにコースに入りましたから、教習が充分行われてきたなと感じたのです。
 ところが、ポールの所を左に曲がる時、わずかですがハンドルを切るタイミングが遅れたなと思われる場面がありました。このままでは例えポールに当たらないにしても、左後輪が脱輪するのではないかと思ったのです。
 案の定、その検定車は、ポールには接触せずうまく通過しましたが、左後輪は縁石に乗り上げてしまい、たちまち検定中止となったようでした。
 その日の修了検定の結果が発表になったあと、職員室からふと窓の外を見ますと、クランクコースの方をジッと見ている若い女性の姿があるのに気付きました。その女性は、横顔からその日の修了検定のクランクコースで失敗した生徒さんだとわかりましたが、ずっとそのままの状態であり、気になりましたから、その生徒さんに「今日の検定は残念だったね。」と声をかけたのです。
 するとその生徒さんは、「教習中は一度も失敗しなかったのに・・」と言ったきり、後は言葉にならずに、両目からは見る見るうちに涙が出て来ました。その様子から普段の練習ではうまくいっていたのに、肝心の本番で失敗したとても悔しい気持ちが、ひしひしと私に伝わってきました。
 しかし、これは検定ですからいくら悔やんでもしょうがありませんので、「今日のことは忘れ、次の検定を頑張ろうか。」と慰めの言葉をかけますと、涙をぬぐって明るい顔になり、「次は絶対合格します。」と答えてくれましたが、翌々日の検定では、その言葉どおり、見事合格したようでした。
 このように検定に失敗し、悔し涙を流す生徒さんを何度か見る機会がありますが、悔し涙を流した生徒さんほど、不思議と次の検定には合格しているようです。ひょっとしたら、「悔し涙」は、頑張る気持ちを生み出しているのかもしれません。

2003年07月15日

節電

 新聞報道によると、東京電力管内では、今年7月下旬猛暑になれば、200万キロワットの電力が不足し、最悪の場合、長期の停電が予想されるということが発表されていました。
 これは、昨年発生した東京電力管内の原子力発電所によるデータ改ざん等、トラブル隠しをしたことで批判が相次ぎ、東京電力管内の全ての原子力発電所が運転を停止したことにより、電力を供給することが出来なくなったからです。
 東京電力では、電力不足の最初の危機は、6月に訪れると予想してしていたようですが、6月中の電力の需要は、例年をわずかに上回る水準であり、これはどうにか乗り切ることが出来たようです。
 しかし、今年は熱い夏が予想され、梅雨明けの7月下旬は、猛暑だった平成13年並みの需要が見込まれており、経済産業省によると、現在の電力の供給量から見て約200万キロワットの不足が懸念されるということです。
 この対策として東京電力では、火力発電所の試運転電力やJR東日本からの余剰電力購入、新潟県の柏崎原子力発電所の再開、関西電力等他社からの応援融通等で、これに対応しようとしていますが、これではとても需要を満たすことが出来ないようです。
 そこで経済産業省では、東京電力等とプロジェクトチームを作り、東京電力管内の各企業に対し、夏場における大幅な電力抑制を呼びかけ、そのための節電訓練の既に行われており、その模様がテレビで放映されていました。
 訓練では、使用していない部屋の消灯や廊下の電灯を消す等の対策が講じられていましたが、企業が考えている目標の約3割しか節電が出来ていないようでした。
 また、ある牛乳メーカー工場の様子が出ていましたが、もし停電となった場合、見積もりによると約8、000万円の損失となりますので、自家発電機を使い、最低でも冷蔵庫の電源だけは、確保する計画を立てているようです。
 この他、停電になった場合、最も大きな痛手を受けるのはコンピュータですから、各企業とも頭を痛めているようです。
 かって、日本でもこうした電力不足により、東京タワー等全国至る所で明かりが消え、日本国中、「節電対策」が取られましたが、現在はどうでしょうか。盛り場はもちろんのこと、何処へいっても一晩中、こうこうと明かりが点き、家庭でも職場でも電気が無駄遣いされています。
 人間はいったん豊かな生活をし始めると、なかなか元の生活に戻ることが困難になってきます。今の日本が丁度このような状態ではないかと思われます。「節電対策」は、何も東京電力管内だけの問題でなく、日本国民が考えなければならないことなのです。
 諺に「いつまでもあると思うな、親と金」というのがありますが、どうやらこれに「電気」を付け足してもよさそうな情勢です。いざ電力が不足し、停電になってからでは遅すぎますので、日頃からそれぞれの家庭だけでなく、職場においても「節電」に努める心がけが必要のようです。

2003年07月22日

品格

 60歳を過ぎた今になって、かって子供の時や青春時代に失敗した出来事を思い出すことが時々あります。先日も私が中学1年生の時ですから、今から約50年前になりますが、国語の時間に先生から質問され、うまく答えることが出来ず、赤恥をかいたことを思い出しました。
 それは、国語の教科書の中で、「品のいいご婦人が・・・」という文章があり、その「品」とはどのような意味か、先生から質問されましたが、咄嗟に答えることが出来なかったのです。おそらくそのときの私の顔は赤く(いや黒かな?)なっていたものと思われます。
 そこで、先日、教習指導員である富高里美さんに聞いてみたところ、「『品』とは、上品とか、その人の外に現れる好ましい様子です。」といとも簡単に答えてくれました。そう、まさにその通りなのです。国語辞典を見ると、「品」とは、「その人や物の外に現れた、すぐれた様子」と書いてありました。
 さて、この「品」に関連すrるものとして「品格」という言葉がありますが、最近、新聞紙上でこの言葉を目にすることが度々あります。それは「横綱の品格」という文字です。ご存知のように、モンゴル国出身の朝青龍は、入門後数年で大相撲の最高峰である横綱になりましたが、強い反面、闘志が表面に現れ過ぎ、土俵上だけでなく、土俵外でも数々トラブルを起こしているからです。
 横綱の朝青龍は、大相撲名古屋場所の5日目、同じモンゴル出身の先輩である旭鷲山と対戦した際、旭鷲山のマゲをつかんで引き落としたため、反則負けとなりました。大相撲史上、横綱が反則負けとなったのはもちろん初めてです。横綱は、先場所も同じ旭鷲山に負け、その際、腹立ち紛れに土俵上でタテミツを旭鷲山に投げつけ、その行為が「横綱の品格」にふさわしくないと顰蹙(ひんしゅく)を買い、本人も「今後は、横綱の品格を汚さないようにします」と反省したばかりなのです。
 二場所も続けての行為であり、さらに朝青龍は土俵外において、旭鷲山が乗っていた車のドアミラーを壊したことや風呂場で旭鷲山の身体と触れ合ったことが原因で、口論となったことが明るみになったのです。このことが明るみとなり、横綱が土俵入りの最中、観客席から座布団が投げ入れられたり、「モンゴルに帰れ」というシュプレコールが続き、さしもの強い横綱もすっかりヤル気をなくし、遂に10日目から休場となったのです。
 日本の国技である大相撲では、強い力士が最高峰の「横綱」になりますが、横綱はただ強いだけではなく、そこには当然、横綱らしい「品格」が必要なのです。かって名横綱であった貴之花は、現役中、「心」「技」「体」のことを常に考え、相撲道に励んでいたということですが、若くして横綱になった朝青龍には、まだまだこのような精神面が欠けていると思われますので、今回のことを猛省し、「品格」のある強い横綱を目ざし、頑張ってほしいと期待しているところです。
 自動車学校の指導員にも、当然「品格」が求められていますが、「品格」は一朝一夕に身に付くものではありません。そこにはある程度の年月と本人の認識や努力が必要ですので、教習生から信頼され、尊敬される指導員を目指し、頑張りましょう。

2003年07月28日

身障者用駐車スペース

 現在、身障者用車両限定つきの免許を持っている身障者ドライバーは、全国で約20万人以上と言われています。さらに何らかの条件付の免許を持っているドライバーを加えますと、相当な数に上がると思われます。
 身体の不自由な方々は、どちらかと言えば、自宅に引きごもりがちだったのですが、今では自分一人で車を運転し、買い物に行ったり、ドライブをしたりする等自由に出かけられているようです。
 昨今、バリアフリー化が叫ばれる中で、高速道路のサービスエリアや病院、公共機関を中心に、車椅子での乗降が楽に行える広い駐車スペースを持つ、「身障者用駐車スペース」が設けられるようになりましたし、また、大型ショッピングセンター等施設の中にも、このような「身障者用駐車スペース」を確保している所が増加中です。特に歩くことに障害のある人にとっては、このような「身障者用駐車スペース」は、誠にありがたい施設で、非常に助かるものと思われます。
 私は時々妻と一緒に、自宅から約1キロ位の距離にある大型ショッピングセンターに買い物に行くことがあります。そのショッピングセンターは郊外にある関係で、約200台位の駐車スペースを持つ駐車場があります。土曜や日曜日の夕方ともなると出入りする車も多いようです。
 このショッピングセンターの出入り口には、3台分の「身障者用駐車スペース」が設けられていますが、路面に車椅子の絵が描かれていますので、誰が見てもそこが「身障者用駐車スペース」であることはわかります。いつ買い物に行ってもその「身障者用駐車スペース」は満車状態になっていますので、車で買い物に来られる身障者の方は、案外多いものだなと思っていたのです。
 ある雨の降る日曜日の夕方、そのショッピングセンターに行きましたが、妻が買い物をする間、駐車場の車の中で待つことにしました。しばらくラジオを聞いていましたが、退屈したので、ふと店の入り口にある「身障者用駐車スペース」を見たところ、丁度1台の車がその駐車スペースのところに入るところでした。
 どんな身体障害者の方が車から降りるのかなと思い見ていると、降りてきたのは小学生の子供二人と、運転していたい母さんらしい女性で、全員身体障害者らしいところは、全くない健常者でした。止めた場所が「身障者用駐車スペース」であることは一目でわかりますが、その親子は少しも悪びれた様子はなく、当たり前のごとく店の中に入って行ったので、それを見てなんて厚かましい人達だろうなとあきれてしまいました。これでは折角のショッピングセンターの用意した思いやりの心が、踏みにじられたも同然です。
 このような不心得のドライバーがいるので、いつも「身障者用駐車スペース」が満車となっており、いざ身体障害者の方が来られても、駐車スペースがなく、止めるにも止められない状態となっていたのです。一般駐車場に車を止め、歩いてもたいした距離でありませんので、健常者のドライバーは身障者の身になり、「身障者用駐車スペース」はいつも空けておくよう心がけましょう。

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