現在、身障者用車両限定つきの免許を持っている身障者ドライバーは、全国で約20万人以上と言われています。さらに何らかの条件付の免許を持っているドライバーを加えますと、相当な数に上がると思われます。
身体の不自由な方々は、どちらかと言えば、自宅に引きごもりがちだったのですが、今では自分一人で車を運転し、買い物に行ったり、ドライブをしたりする等自由に出かけられているようです。
昨今、バリアフリー化が叫ばれる中で、高速道路のサービスエリアや病院、公共機関を中心に、車椅子での乗降が楽に行える広い駐車スペースを持つ、「身障者用駐車スペース」が設けられるようになりましたし、また、大型ショッピングセンター等施設の中にも、このような「身障者用駐車スペース」を確保している所が増加中です。特に歩くことに障害のある人にとっては、このような「身障者用駐車スペース」は、誠にありがたい施設で、非常に助かるものと思われます。
私は時々妻と一緒に、自宅から約1キロ位の距離にある大型ショッピングセンターに買い物に行くことがあります。そのショッピングセンターは郊外にある関係で、約200台位の駐車スペースを持つ駐車場があります。土曜や日曜日の夕方ともなると出入りする車も多いようです。
このショッピングセンターの出入り口には、3台分の「身障者用駐車スペース」が設けられていますが、路面に車椅子の絵が描かれていますので、誰が見てもそこが「身障者用駐車スペース」であることはわかります。いつ買い物に行ってもその「身障者用駐車スペース」は満車状態になっていますので、車で買い物に来られる身障者の方は、案外多いものだなと思っていたのです。
ある雨の降る日曜日の夕方、そのショッピングセンターに行きましたが、妻が買い物をする間、駐車場の車の中で待つことにしました。しばらくラジオを聞いていましたが、退屈したので、ふと店の入り口にある「身障者用駐車スペース」を見たところ、丁度1台の車がその駐車スペースのところに入るところでした。
どんな身体障害者の方が車から降りるのかなと思い見ていると、降りてきたのは小学生の子供二人と、運転していたい母さんらしい女性で、全員身体障害者らしいところは、全くない健常者でした。止めた場所が「身障者用駐車スペース」であることは一目でわかりますが、その親子は少しも悪びれた様子はなく、当たり前のごとく店の中に入って行ったので、それを見てなんて厚かましい人達だろうなとあきれてしまいました。これでは折角のショッピングセンターの用意した思いやりの心が、踏みにじられたも同然です。
このような不心得のドライバーがいるので、いつも「身障者用駐車スペース」が満車となっており、いざ身体障害者の方が来られても、駐車スペースがなく、止めるにも止められない状態となっていたのです。一般駐車場に車を止め、歩いてもたいした距離でありませんので、健常者のドライバーは身障者の身になり、「身障者用駐車スペース」はいつも空けておくよう心がけましょう。






