校長のひとり言ブログ|都城自動車学校

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2003年08月 アーカイブ

2003年08月05日

努力

 ある夜、テレビの画面を何気なく見ていると、番組は「家政婦が見ていた」というタイトルであり、どこかで聞いたことのある番組だなと考えていますと、短い白髪頭の俳優が出演しており、その人が落語家であり、俳優でもある「桂小金治さん」だったので、その番組のことを思い出しました。
 それは平成13年11月、東京で開催された全国指定自動車学校協会連合会の大会、いわゆる「全指連大会」に参加したときのことです。
 羽田空港には、長男夫婦が迎えにきてくれていましたので、羽田空港から宿泊先の品川ホテルの近くにある品川駅までの間は、京浜急行の電車に乗ることにしたのです。当日はウィークデーで、しかも午後でしたから、電車は各車両とも比較的空いており、私達3人は並んで座席に座って話をしていました。
 話をしながらふと前の席を見ますと、横並びの座席に5人位が座っており、その中に60歳代後半と思われる男の人がいるのに気付きました。その人は大工の棟梁みたいな髪が短い白髪頭をしていましたが、どことなく上品な感じの人でした。老眼鏡をかけ、本を読んでいるようでしたが、どこかで見たような人であり、誰だったかなと思いながらその人の顔をチラチラ見ていたのです。
 そのうち、その人が顔を上げ、私の方を見た瞬間、やっとその人の名前を思い出しました。その人は本職は落語家ですが、20年前頃、テレビのアフタニューンショー等の司会をし、その後はテレビに時々出演している「桂小金治さん」だったのです。
 私がチラチラ前の席の方を見ていたので、私の隣りに座っていた長男もその人の方を見ていましたが、私にそっと、「前の席に座っている人は、テレビで見る人じゃない」とささやいたのです。私はそのとき、その人の名前を思い出していましたので、「噺家の桂小金治さんだよ」と小声で返事すると、長男の納得したようでした。
 再び長男と話をしながら桂小金治さんの様子を伺っていますと、桂さんはそれまで読んでいた本をカバンの中に入れ、別の分厚い本を取り出した様子でした。しばらくはその本を読んでいるようでしたが、やがてその本を閉じ、目をつぶると、右手で自分の右耳を塞ぎ、左手で口を押さえる格好で、なにやらつぶやく素振りが見られました。
 何を始めたのかなと思い、なおも様子を伺っていますと、目を開け、閉じていた本を開いて、中の文字を見ながら口にこそ出しませんが、ブツブツ何かをつぶやき、再び目をつぶると、耳と口を塞いでつぶやき始めたのです。数回その動作を繰り返していましたが、何をしているのか私にはさっぱりわかりませんでした。
 ふと桂さんが持っている本を見ると、背表紙には、「家政婦が見ていたーテレビ朝日」と書いてあるのが見えましたで、ようやくその本が台本であることがわかったのです。
 つまり、桂さんは、電車の中で寸暇を惜しみ、出演するテレビのセリフを一生懸命覚えていたわけです。60歳代後半と思われる年代ですから、長いセリフを覚えるのも大変でしょうが、こんなにも努力している姿を目の前に見て、とても感動するとともに、人間いくら歳をとっても、努力さえすれば何でも出来るということを痛感したところでした。

2003年08月11日

電車内の迷惑行為

 日本民営鉄道協会が、全国の16私鉄の乗客に対し、「電車内の迷惑行為」についてアンケートを取ったところ、ベストスリーは
  第1位 携帯電話
  第2位 座席の座り方
  第3位 車内で騒ぐ
だったそうです。
 私も通勤の際、電車を利用していますので、車内でこのような行為に逢う度に、いつも苦々しく思っていましたので、このアンケート結果については、納得したところです。
 先ず第1位の「携帯電話」については、電車に乗るたびに、「携帯電話のご使用は、他のお客さんの迷惑になりますので、電源を切るか、マナーモードに切り替えてください。」と車内放送されていますが、これがなかなか守られていないようです。
 最近の高校生、特に女子高校生のほとんどは携帯電話を持っていますので、電車に乗り込んで座席に座るや否やメールを打ちはじめ、それが終わると今度は携帯電話を使っての長電話が始まるのです。私はその間、本を読んでいるのですが、直ぐ近くの席で高校生達が話をするわけですから、否が応でも話し声が私の耳の中に飛び込んできます。内容からすると、つい先ほど駅前で別れたばかりの同級生との会話のようです。さすがに車掌が巡回してきた時は、携帯電話の使用を遠慮しているようですが、車掌が立ち去ると、また話を始める始末です。
 このような電車内における「携帯電話の使用」は、他の客にとっては、はなはだ迷惑な行為の一つです。
 第2位の「座席の座り方」については、あまり宮崎県内では見られませんが、都会の満員電車の中ではよく見られる行為です。
 東京に出張した時、たまたま満員電車に乗り合わせたことがありますが、そのとき、座席に座っている男の人の座り方を見たところ、足を広げて座っているため、二人分の座席を占領していました。その様子を立っている人達が恨めしそうに見ていましたが、このような「座席の座り方」は、やはり他の乗客にとっては迷惑な行為です。
 第3位の「車内で騒ぐ」の内容は、「大人、子供にかかわらず、向かい合った座席や通路越しに大声で話す」行為や「子供が電車内を走り回る」行為を指しているようです。旅行中と思われる女性が数人、それもオバさん達グループと乗り合わせたときは、さあ、大変です。朝から果物やお菓子を食べながら、大きな声でお喋りを始めるからです。他の乗客のこと等全くお構いなしでお喋りしますので、これではゆっくり本を読むどころではありません。このようなオバさん達が乗り込んできたときは、他の車両に移るようしてています。
 この他にも、「ところ構わず、通路に座り込む行為」、「ヘッドホーンの音が漏れる行為」等の迷惑行為がありますが、公共機関である電車内では、このような行為は絶対してほしくないと思っているのは、どうやら私だけではないようです。

2003年08月18日

メール

 わが国においては、近年携帯電話の開発が進み、「国民皆所持」といっていい位、子供から大人まで、老若男女を問わず携帯電話を所持するようになり、大変便利な世の中になりましたが、反面、携帯電話を使用しながらの車の運転で、交通事故が増加し、大きな社会問題となっています。
 その結果、平成12年に道路交通法の一部改正があり、「運転中の携帯電話の使用禁止」が新たに規定されたのです。規定されてからしばらくは、宮崎県内はもちろん、どの都道府県でも、「携帯電話使用中が原因の交通事故」が減少したのですが、平成14年頃から再び多くなったようです。
 しかも「携帯電話使用中の交通事故」の内容を分析してみますと、最近急に増えているのは、従来の「携帯電話の通話」ではなく、「メールを打つこと」が原因のようで、各都道府県警察でも、その対策に躍起となっているということです。
 私達の感覚では「携帯電話を使用しながらの運転」でも、前方不注視になりやすく、見ていても危ないと思うのに、それ以上危険な「運転中にメールを打つ」行為が果たしてあるのだろうかと半信半疑でした。
 ところが、先日テレビを見ていたところ、ビックリするような光景が映し出されていました。それは群馬県のテレビ放送が、県内の高速道路を通過する車のドライバーの状況を撮影したところ、わずか30分の間に通過した車のうち、なんと15台の車のドライバーが「メールを打ちながらの運転」だったそうです。
 その様子が画面に映し出されていましたが、ドライバーはメールを打つことに夢中になり、前方の状況は全く目に入っていないようです。これが高速道路内で現実に行われているわけですから、交通事故が起こるのは当然のことです。これで交通事故が起こらないという方が不思議な位です。
 さらに運転中にメールを打つドライバーに対し、インタビューしていましたが、どのドライバーも「危ないなとは思いましが、一行位のメールだから」とか、「メールを打つのは慣れていますから」等とあまり危険な行為だとは認識していなかったようです。
 しかし、中には、「助手席に乗せた友達から『メールを打ちながらの運転は危険だから止めろ』と言われたことがあり、それからはやっていない。」とか、「メールを打ちながら運転をしていたところ、道路脇の溝に転落したので、最近は怖くて、運転中はメールを打っていない。」と答えたドライバーもいましたので、その危険性は十分わかっているものと思われました。
 このテレビ放送があってから、自転車で通勤中、車のドライバーの様子を見ていますが、「携帯電話で話しながらの運転」や「赤信号で停止中のメール打ち」の行為は時々見られますが、さすがに、テレビで映し出されたような「運転しながらのメール打ち」はまだ見られないようです。事故を起こしてからでは遅すぎますので、この危険性を十分認識して、安全運転に努めましょう。

2003年08月25日

箍(たが)のゆるみ

「箍(たが)がゆるむ」という言葉があります。この「箍」とは、桶の周囲にはめる竹や金属で作った輪のことを言いますが、最近バケツ等は全てポリエステル等の製品で作られていますので、この「箍」を見かけることは少なくなりました。
 この「箍がゆるむ」とは、輪がゆるむと、桶そのものがバラバラになり、使い物にならなくなる。つまり、一寸した油断で、当初緊張していた空気がなくなり、大きな失敗につながることを意味します。
 最近、「箍のゆるみ」といっても良いような事案が発生しました。それは石原プロダクションのスタッフが、名古屋で「西武警察」のロケ中、若い俳優が運転する車が見物人の中に突っ込み、20数人の方に怪我をさせてしまったのです。「西武警察」は、石原裕次郎主演で昭和50年頃から約5年間、テレビ放映されたアクションドラマです。石原裕次郎亡き後、石原プロダクションの社長となった俳優の渡哲也が、新たに特別編の「西武警察」をテレビで放映することになり、宮崎市内等でも今春ロケが行われたばかりです。
 この事故発生後、直ちに渡哲也社長は現場を訪れ、被害者の方々に謝罪するとともに、記者会見しましたが、その模様がテレビに映し出されていました。
 渡哲也社長は、「石原プロダクションは、石原裕次郎が社長の頃から、『ロケ中は、絶対事故を起こさないこと』を合言葉に仕事をしてきた。私も常々、口が酸っぱくなるほど、このことをスタッフに言ってきたが、今回、『仕切り屋』と呼ばれる見物人整理専門の専務が現場にいながら、事故になったのは、『これまで一度も事故を起こしていない』という気の緩み、つまり、『箍のゆるみ』があったのかも知れない。かえすがえすも残念です。」と述べ、今秋から放映予定の中止を決めたことを発表しました。
 その後の調査でも、車を発進させるシーンは、予定になかった行動であり、若い俳優が見物人にカッコ良いところを見せるため、乗り慣れない外車を運転していたことがわかったほか、事故前日、道路使用の許可を得ず、無断でロケをやっていたことがわかりました。
 いくら組織全体では事故防止対策を講じていても、組織を構成している人の人間の一寸した油断で、このような行為が行われると、たちまち「箍のゆるみ」となり、大きな失敗につながるわけです。
 また、これに似た事案が、群馬県の指定自動車教習所でも発生しました。それは、路上教習を終えた教習車をキー付きのまま指定場所に駐車させていたところ、何者かがその教習車を盗んで持ち逃げしたということです。しかも、2名の指導員がその状況を見ていましたが、指導員は、「業者が修理のため持ち出したもの」と勘違いしていたようです。
 都城自動車学校も国道沿いにあり、この学校と似た環境にありますので、群馬県の指定自動車教習所の事案を「他山の石」とし、「箍のゆるみ」がないよう、全職員が力を合わせることが大切のようです。

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