校長のひとり言ブログ|都城自動車学校

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箍(たが)のゆるみ

「箍(たが)がゆるむ」という言葉があります。この「箍」とは、桶の周囲にはめる竹や金属で作った輪のことを言いますが、最近バケツ等は全てポリエステル等の製品で作られていますので、この「箍」を見かけることは少なくなりました。
 この「箍がゆるむ」とは、輪がゆるむと、桶そのものがバラバラになり、使い物にならなくなる。つまり、一寸した油断で、当初緊張していた空気がなくなり、大きな失敗につながることを意味します。
 最近、「箍のゆるみ」といっても良いような事案が発生しました。それは石原プロダクションのスタッフが、名古屋で「西武警察」のロケ中、若い俳優が運転する車が見物人の中に突っ込み、20数人の方に怪我をさせてしまったのです。「西武警察」は、石原裕次郎主演で昭和50年頃から約5年間、テレビ放映されたアクションドラマです。石原裕次郎亡き後、石原プロダクションの社長となった俳優の渡哲也が、新たに特別編の「西武警察」をテレビで放映することになり、宮崎市内等でも今春ロケが行われたばかりです。
 この事故発生後、直ちに渡哲也社長は現場を訪れ、被害者の方々に謝罪するとともに、記者会見しましたが、その模様がテレビに映し出されていました。
 渡哲也社長は、「石原プロダクションは、石原裕次郎が社長の頃から、『ロケ中は、絶対事故を起こさないこと』を合言葉に仕事をしてきた。私も常々、口が酸っぱくなるほど、このことをスタッフに言ってきたが、今回、『仕切り屋』と呼ばれる見物人整理専門の専務が現場にいながら、事故になったのは、『これまで一度も事故を起こしていない』という気の緩み、つまり、『箍のゆるみ』があったのかも知れない。かえすがえすも残念です。」と述べ、今秋から放映予定の中止を決めたことを発表しました。
 その後の調査でも、車を発進させるシーンは、予定になかった行動であり、若い俳優が見物人にカッコ良いところを見せるため、乗り慣れない外車を運転していたことがわかったほか、事故前日、道路使用の許可を得ず、無断でロケをやっていたことがわかりました。
 いくら組織全体では事故防止対策を講じていても、組織を構成している人の人間の一寸した油断で、このような行為が行われると、たちまち「箍のゆるみ」となり、大きな失敗につながるわけです。
 また、これに似た事案が、群馬県の指定自動車教習所でも発生しました。それは、路上教習を終えた教習車をキー付きのまま指定場所に駐車させていたところ、何者かがその教習車を盗んで持ち逃げしたということです。しかも、2名の指導員がその状況を見ていましたが、指導員は、「業者が修理のため持ち出したもの」と勘違いしていたようです。
 都城自動車学校も国道沿いにあり、この学校と似た環境にありますので、群馬県の指定自動車教習所の事案を「他山の石」とし、「箍のゆるみ」がないよう、全職員が力を合わせることが大切のようです。

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2003年08月25日 10:13に投稿されたエントリーのページです。

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