ある生命保険会社が行ったアンケート調査によりますと、最近は若者はもちろんのことですが、大人までが読書する時間が少なくなっているそうで、新聞に目を通さない人が段々増えて来ているという結果が出ています。そう言われて見れば、私が通勤に利用している電車の中でもその傾向があります。
私は宮崎駅から山之口駅まで約50分の時間は、いつも本を読むようにしています。電車を利用している人のうち、読書をしているのは、ほんのわずかな人です。専門学校に通う人達や旅行客と思われる者の殆どは、携帯電話のメール打ちに夢中になっているか、お喋りしているかで、中には口をポカンと開けて居眠り中の人も見かけます。
実は私も、電車で通勤するようになってから、読書する時間が多くなったのです。それまでは、私も余り読書する方ではなかったのですが、電車で通勤し始めた頃、電車から見える景色だけでは満足せず、時間つぶしにと思って始めたのが読書です。
幸い自宅から車で5分位の所に県立図書館がありますので、読む本はいくらでもあります。今では週に2回位、図書館を利用していますが、借りている本は、小説か随筆が殆どです。その小説もどちらかといえば推理小説が大好きで、これまで約100冊以上は借りていると思います。
私の場合、読書の利点といえば時間つぶしはもちろんのことですが、本を読むことによって気持ちが落ち着き、その日にやるべき仕事の段取りがスムーズに出来るということです。また、読書している時に、この「校長のひとり言」のテーマがひらめいてくることもあります。
ところで、最近小・中学校はもちろんのこと、高校でも授業の始まる前の10分間、自分の読みたい本を自由に読む「朝の読書」を実施している学校が多くなっていますが、「生徒達の心を落ち着かせる」、「学校全体の雰囲気が変わった」という効果が出て来ているようです。
この「朝の読書」を提唱したのは、千葉県の高校教諭「林 公(ひろし)さん」ですが、今から14年前、林先生が勤務していた学校は、どちらかといえば学力は低く、様々な問題を抱える学校だったそうです。「この子達を何とかしてやりたい」と考えた先生は、かねてから読書が心に与える影響を信じ、同僚の先生の協力を得て始めたのですが、最初は反発する生徒もおり、順調ではなかったようです。
しかし、始めてから1年たたないうちに、学校全体の雰囲気が明らかに変わったそうです。あれほど騒いでいた生徒達が、本を読むことに熱中し、生徒間では自然に本の話題が出るようになったということです。また、いじめや問題行動も驚くほど減り、それに伴って学力も上がったということです。
このように読書をするということは、心が落ち着きますし、仕事をする上で何らかのプラスになるようですから、職員の皆さん方も朝の忙しい時間を何とかして工面して、今日から実行してみませんか。「継続は力なり」と言いますが、日々の努力があなたの貴重な財産になるはずです。






