広辞苑によれば、「妄信」とは、「わけもわからず信じ込むこと」という意味だそうですが、最近、この「妄信」に関する失敗事例がありました。
それは、私は約30年前から持病として「痛風」がありますので、毎朝、尿酸値を抑える「ザイロリック」という薬を服用していますが、その薬は、現在、自動車学校近くの病院でもらっています。
先日、2週間分の薬がなくなりましたので、病院に行ったのです。私の場合、2週間に1回、定期的に薬をもらっていますから、毎回は医師の診断を受けず、いつもは窓口で医師の処方箋をもらい、それを近くの調剤薬局に持って行き、薬をいただくようにしています。
その日も直ぐ、窓口の事務員が処方箋を書いてくれましたので、いつものことであり、まさかその処方箋が他人のものとは全く考えもしませんでした。てっきり私の処方箋と「妄信」し、その内容を確認せずに代金を支払い、そのまま、近くの調剤薬局に行き、その処方箋を薬剤師に渡したのです。
しばらくして「谷口さん」と私の名前が呼ばれ、薬袋に入った薬袋を渡されました。普段私は薬を受け取る時は、いつも服用している薬かどうか中身の薬を取り出して確認していたのですが、そのときは魔がさしたのか、何故か中身の薬を取り出し、確認をする行為をしなかったのです。ただ、いつもの薬袋よりやや膨らんでいましたが、それは最近医師法が改正になり、1か月分の薬を出せるようになったと聞いていましたので、そのため、いつもより薬が多いのかなと思っていたのです。
その翌日の朝、いつものように薬を服用しようと思い、薬袋から前日にもらった薬を取り出したところ、私がいつも服用している白い「ザイロリック」という薬と違い、赤色や青色の薬が入っていたのです。「おかしいな。薬が変わったのかな。」と思いながら、ふと、その薬袋の「患者の名前」欄を見たところ、そこには、名前が同じ「谷口」でも、私の名前とは全く違う「谷口正」という名前が書いてありました。つまり、その薬袋は他人の薬だったのです。
さっそく、その日、調剤薬局に薬袋を持って行き調べたところ、間違っていたのは調剤薬局ではなく、「処方箋」を書いた事務員の誤りであることがわかりました。
事務員の説明によりますと、たまたまその頃、同じ自動車学校の谷口正指導員が風邪を引いてその病院で診察を受けており、事務員は私が差し出した健康保険証を見て、同じ自動車学校だったので、私を谷口正指導員と勘違いしたそうです。そこで、「谷口正」のカルテ」を取り出し、処方箋を書いてしまったということでした。
事務員の女性は、「私の勘違いでした。誠に申し訳ございません。」と今にも泣きそうな顔で、平身低頭に謝られましたが、私の方にも、「いつの通りの薬」という思い込みがあり、薬袋の中身を確認しなかった落ち度がありましたので、事務員の方には、気にしないよう伝えたのです。
人を信用することも大切ですが、中にはこんな間違いもありますので、今後は「妄信」しないよう反省したところでした。






