校長のひとり言ブログ|都城自動車学校

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油断大敵

 来年のアテネ五輪代表選考会を兼ねた第25回東京国際女子マラソン大会は、平成15年11月16日、東京国立競技場~第一京浜大森交番前折り返しのコースで行われ、エチオピアのアレム選手が初優勝し、マラソン7連勝を狙った日本期待の高橋尚子選手は、残念ながら2位に終わりました。
 「高橋尚子選手」は、シドニーオリンピックの女子マラソンで見事優勝し、国民栄誉賞を受けたマラソンランナーで、「Qちゃん」の愛称で呼ばれており、国民の誰もが知っている人です。 その高橋選手が約1年半ぶりに出場するとあって、どの新聞等を見ても、「高橋、独走の可能性」とあり、当の本人である高橋選手も「練習が十分出来ました。東京の空の下をルンルン気分で走りたい。」と明るい笑顔で語り、また、小出監督も「大会記録の更新は間違いない。この記録を大幅に上回る可能性がある。」等と話していることが報道されており、当日私は、期待を込めてテレビの前に座っていたのです。
 高橋選手は予想通り、スタートの号砲と同時に最初からトップに立ち、他の選手を従えて走り出したので、「これならひょっとしたら世界記録が狙えるのでは・・」とそれこそ胸をワクワクさせながら、テレビ観戦を続けていたのです。
 その高橋選手は折り返しの地点を過ぎると、いきなり加速し、それまでぴったりと2位につけていたアレム選手を引き離し、その差が約400メートルになったのです。その様子を見てテレビ解説者が、「あとは記録だけですね。2時間20分を切りそうですよ。」等と解説するので、私は「高橋選手の優勝間違いなし」と信じたのです。
 ところが、35キロ付近から高橋選手のペースが急に落ち出したのです。口が開き、歩幅が伸びず、弱々しい足取りです。こんな高橋選手の姿は今まで見たことはありません。それに、途中で高橋選手を激励する小出監督の「Qちゃん水を取れ。腕を下げろ。」という悲痛にも似た声がテレビから聞こえてきたので、「もしや・・」と思っていたところ、案の定、あんなに離れていたアレム選手との差が見る見るうちにつまり、遂に40キロ付近で並ばれてしまったのです。高橋選手のことですから、ある程度アレム選手についていくだろうと、一途の望みを持ってテレビの画面を見ていたのですが、もう追いつく走力は高橋選手には残っていませんでした。
 ゴール後のインタビューで、高橋選手は「スタミナ不足でした。終盤足が棒のようになってしまった。」と申しわけなさそうに身を縮めていましたが、今回の失敗の原因は、自動車で言えば、燃料不足、つまりガス欠だったようです。高橋選手の絶好時の体重は45キロだそうですが、今回のレース前には約2キロ減っており、監督も「僕が油断した。2,3日前も今朝もあまり食べないので一寸気にしていたのだが。・・」と敗戦の弁を述べており、どうやら高橋選手はもちろんのこと、あの百戦錬磨の小出監督にも「油断」があったようです。
 これで高橋選手のアテネ行きが絶たれたわけではありませんので、今回の失敗を踏まえて調整に努め、来年3月の名古屋大会では、堂々と代表の座を射止めて欲しいと願っているところです。

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2003年11月27日 10:13に投稿されたエントリーのページです。

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