先日の夕方、テレビを見ていたところ、「あの人は今」というタイトルの番組があり、そこに登場していたのは「元沖電気陸上部の川上優子選手」でした。
ご存知のように「川上優子選手」といえば、沖電気陸上部のエースランナーとして活躍した選手です。主な成績としては、アトランタ五輪女子1万メートル第7位入賞、バンコクアジア大会女子1万メートル金メダル獲得、シドニー五輪女子1万メートル第10位のほか、全日本実業団女子駅伝全国制覇3回のエースランナーとして、チームに貢献した選手ですが、持病の坐骨神経雄通が悪化し、平成14年9月、県民を始め多くの人に惜しまれて現役引退を表明した人です。その後風の便りによりますと、陸上部を退部したあと、沖電気会社も辞め、郷里の熊本に帰ったということでした。
その」川上優子選手」の名前を聞いた途端、今駅伝シーズンですから「ひょっとしたら、どこかの実業団女子駅伝チームの監督になったのでは」と思ったのです。
ところが、テレビの画面に現れたのは、ゴルフバッグを担いだ「川上優子さん」の姿でした。全く予想だにしなかった川上さんの姿だったので、これには私もビックリしました。
川上さんの話によりますと、病気のため競技生活が出来なくなり、引退を決意した時、「オリンピックに出場するだけが、私の人生ではない。他に私が出来るスポーツがあるはずだ。」と考え、「再挑戦」したのが、全く経験のなかった「ゴルフ」というスポーツだったそうです。それはゴルフは陸上競技と比べ、競技生活の長いスポーツであり、努力次第ではプロゴルファーになれるのではないかと考えたからです。
そこで、知人の紹介で、男子プロゴルファーの中島常幸さんのレッスンを担当している加納プロの門下生となり、毎日猛練習に励んでいるということでした。川上さんが練習しているのは熊本県内のゴルフ練習場ですが、川上さんは毎日この練習場に通い、加納プロのメニューにそった練習を行い、時々東京から訪れる加納プロからフォームのチェックをしてもらっているそうです。
画面では、プロゴルファーを目指す川上さんの練習光景が映し出されていましたが、現役女子ゴルファーのような「切れ」はもちろんありませんでしたが、それでも約1年の経験とは思えないほどの素直なフォームでした。
指導している加納プロは、「プロゴルファ-となる最大の条件は『足腰がしっかりしていること』ですが、川上さんは陸上の経験があり、その条件はクリアーしていますし、私の予想以上に上達しています。それに何といってもメンタル面では素晴らしいものを持っていますので、プロゴルファーになる素質は十分あります。」と太鼓判を押していました。
川上さんは、「陸上競技に未練はありませんか」という質問に対し、「陸上競技は、私にとってもはや過去のものです。今更過去を振り返っても仕方のないことなので、1日でも早く世界に通用するようなプロゴルファーを目指します。」と堂々とした態度で、その決意のほどを話してくれました。その川上さんの「再挑戦」の日が、1日でも早く実現することを願っています。ガンバレ、川上優子選手






