校長のひとり言ブログ|都城自動車学校

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手紙

 放送タレントの永六輔さんは、「筆まめ」として知られています。1日に100通、多い時には年4万5,000通にもなるということです。そんなに書けるものかと不思議に思う人があるかも知れませんが、永六輔さんが書く手紙は、ラジオを聞いた人から寄せられた感想に対する返事が殆どで、その手紙の文も「ありがとう」、「お疲れさんでした」等といった簡単な文で、3行ほどだそうです。
 このような手紙を書くようになった理由について、永六輔さんは「手紙を書くことは僕の生き方だから」とこともなげに言われますが、それにしても大変なことです。永六輔さんが、このように手紙を書くようになったのは、少年時代のある出来事がきっかけです。
 それは、永六輔さんが小学生の頃の夏休みに遡ります。担任の先生から便りが来ましたが、永六輔さんは返事を書きませんでした。それを父からたしなめられましたが、永六輔少年は、「遊ぶのに忙しい」と口答えしたそうです。これに対し、永六輔さんの父は、「返事の書けない忙しさは、恥ずかしい忙しさだ」等と懇々と説教したそうです。永六輔さんは、その父の一言をじっと胸にしまって手紙を書き続けているそうです。
 永六輔さんは、電波の仕事を50年続け、今でもTBSラジオの「誰かとどこかで」等で長く活躍されています。その「誰かとどこかで」という番組の最後で、永六輔さんは必ず「お便り下さい」と呼びかけていますが、ラジオ放送を聞いた人から便りがあり、これに返事をしなかったとしたら、この「お便りを下さい」という言葉が、「物乞い」になると考え、手紙を書くことを思いついたということです。
 また、永六輔さんは、「ラジオ放送の中で、話し掛ける相手は目の前に見えませんが、放送を聞いた人から手紙を受け取った時、始めて相手の顔が見えてきます」とも言っておられます。手紙の中には、感謝の便りだけとは限らず、「不愉快だった」という感想もありますが、それでも永六輔さんは返事を書いているということでした。
 永六輔さんは、全国各地から講演を頼まれることが多く、手紙を書く時間がないので、飛行機の中や新幹線の車内で書くときもありますし、喫茶店で人と待ち合わせるわずかな時間を利用し、せっせ、せっせと手紙を書き続けているということです。手紙をもらった人にとっては、「ありがとう」、「お疲れさんでした」というわずか3行の手紙でも、永六輔さんの気持ちがちゃんと伝わっているものと思われます。
 私達の身の回りでも、手紙を書くことを億劫がる人を見かけますが、おそらくその人は、手紙の形式や内容にこだわっているのではないかと思われます。形式にとらわれず、永六輔さん流にそのままの気持ちを素直に言葉に表わせば、その思いが手紙をもらった人にもきっと伝わるはずです。職員の皆さんも、永六輔さんを見習い、さあ今日から手紙を書いて見ましょう。

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2004年02月23日 10:13に投稿されたエントリーのページです。

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