校長のひとり言ブログ|都城自動車学校

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緊張感

 社会保険庁がポスターやテレビのCMで国民年金の啓発広告に起用している女優の江角マキコさんが、実は、国民年金に加入していないことがわかり、新聞やテレビ等の話題になりました。国会でも小泉首相が「もう少し注意していれば、こんなことにならなかったものと思います。少しお粗末です。」と社会保険庁に猛省を促す発言があったほど、今回の社会保険庁の大チョンボについては、国民の間からも様々な批判が出ているようです。
 現在、国民の間では、「将来の生活保障はどうなるのか」、「年金だけで生活出来るのか」といった将来に対する不安感が漂い、年金制度関連法の改正が問題になっていますが、財源となる国民年金の保険料は、約四割近くが未納となっているのが実情です。
 そこで社会保険庁では、保険料の未納率を解消するため、ポスターを作製することにし、「明快なメッセージを伝えるのにふさわしい個性を持った女優」を理由に選考した結果、江角マキコさんに白羽の矢を当てたそうです。
 広告は「将来泣いてもいいわけ?」「納めないともらえない国民年金」等で、昨年(平成15年)11月からテレビコマーシャルのほか、新聞や雑誌等に掲載され、さらにポスターも約3万枚作製し、市町村や社会保険事務所等に張り出したということです。こうした広告費はこれまでに約6億2千万円かかりましたが、全てそのお金は国民年金保険料から賄われているということです。
 社会保険庁では、江角マキコさんを起用するに当たり、契約時に江角さんが所属する広告会社が提出した「国民年金に加入している」との書面を全面的に信用したということですが、この処置は誠にお粗末だったといえます。
 それは、成人に達した国民年金未納者に対しては、毎年、社会保険事務所から「催促状」や「督促状」」が送付されるのが通常であり、江角マキコさんが住んでいる地区の社会保険事務所で調査すれば、たちどころに国民年金加入者かどうかがわかるシステムになっているからです。こうした赤子でもわかるような調査を手抜きした結果が、今回のような大チョンボにつながったものと思われます。
 今回の社会保険庁の大失態について坂口厚生労働大臣は、閣議後の記者会見で「最近の社会保険庁には緊張感がない。もっとしっかりしてもらわないといけない」とコメントしていましたが、私も同感でした。
 それは、日本の年金の積立金は、本来ならば約150兆円もあって、先進諸国の中ではダントツの蓄えがあるはずなのに、社会保険庁は国民になんの断わりなしに勝手にグリーンピア事業につぎ込み、それがどれもが大失敗して国民の批判を浴びているからです。
 このようなときですから社会保険庁としては、全職員が一丸となって汚名挽回をすべきなのに、「緊張感」を欠き、手抜きしたばかりにこんな結果になってしまいました。
 どの仕事においても「いつもやっていることだから」という軽い気持ちで仕事を進めると、必ず大きな失敗につながりますので、その意味でも今回の社会保険庁の大失敗は、「緊張感を持って仕事をせよ」という警鐘だと受け止めているところです。

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2004年03月29日 10:13に投稿されたエントリーのページです。

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