校長のひとり言ブログ|都城自動車学校

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茶髪の青年

 約10年前頃から、日本国内においては髪を茶色や金色に染めた若者の姿が見られるようになりました。それも髪を染めた若者の殆どが「暴走族」の少年でしたので、世の大人達からは「茶髪の青年=不良」と見られ、ひんしゅくを買っていたものです。
 では、現在ではどうでしょう。若者の何割かは、親からもらった黒髪を茶色や金色、中には赤色に染めた姿を見かけるようになりましたが、その姿を見ても、最近では別に違和感は感じなくなったから不思議なものです。
 今年からアメリカ大リーグに移籍し、ニューヨーク・メッツ球団で大活躍している松井稼頭央選手だって、日本のプロ野球西武ライオンズに所属していた時は、髪を茶色に染めており、最初の頃こそマスコミの批判を受けていました。しかし、テレビ等で見ているうちに段々と「茶髪」に対する嫌悪感がなくなり、むしろ一つのファッションと見られるようになったことは確かなようです。
 それでも、なお私達の年代からすれば、心の片隅には、やはり日本人には「黒髪」が一番似合っており、「茶髪」の若者に対し、余り良い感情を持っていないことは事実です。
 ところが、最近そのような若者に対する偏見な考えを払拭させるような出来事がありました。それは、私が車を運転中、前方がT字路になっている信号のある交差点に差し掛かったときのことです。私の車の前には約10台位の車が信号待ちをしていましたが、信号が青に変わっても前の車が全然動く気配がないのです。
 どうしたのかなと思い、運転席の窓ガラスを開け、身を乗り出して前の方を見たところ、どうやら一番前に止まっている車が、どこか故障したのか止まったままだったのです。2番目と3番目に止まっていた車は、故障で止まっている車を追い越して進みましたが、すぐ信号が赤になり、後に続いていた車は進めなくなったのです。バックミラーで後続車両を見ると、約50台の車が私の車の後ろに続いており、えらい場面に遭遇したものだと思ったのです。
 すると、私の車のすぐ前に止まっている車が「非常用信号灯」をパカパカと灯し、車からは20歳位の若者が降りて来ました。見ると、頭の髪を「茶髪」に染め、耳にはピアスをした青年でした。
 何をするのかと思っていましたところ、ツカツカと一番目に止まっている車に近づくと、何やら運転者と話をしているようでした。間もなくすると、若者は故障している車の後ろに回り、なんと車を押し始めたのです。やがて故障した車は横断歩道上を左折し、歩行者と自転車が共用して通行出来る道路まで無事移動することが出来ました。
 この若者のおかげで信号待ちしていた約50台の車は、次の信号でスムーズに進行することが出来ました。その間、時間的には約30秒位でしたが、故障していた車の後押しをしたのは、「茶髪」の若者だけだったのです。
 私を含め、信号待ちをしていた車のドライバーはただ眺めていただけであり、後になって私自身、なぜあの時一緒に車の後押しをすることが出来なかったかと、非常に恥ずかしい思いをしました。「茶髪」という外観で判断すると、大きな間違いを起こすようです。肝に銘ずることにします。

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2004年06月21日 10:13に投稿されたエントリーのページです。

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