7月21日は「土用丑の日」でしたが、この日のテレビニュースでは、どのチャンネルでも、ウナギ屋さんが汗を流しながらウナギを焼いている画面が映し出され、いかにもおいしそうでしたので、私もその日は御多分に漏れず、「ウナギの蒲焼」をご馳走になりました。
私の場合、ウナギ屋さんでなく、スーパーで買って来た「ウナギの蒲焼」を食べましたが、それでもおいしく、何だか連日30度を超える今年の猛暑を乗り切る自信が出てきたようです。
ところで、「ウナギと梅干」は、昔から食い合わせが悪く、下痢を起こすと言われてきました。なるほど、そう言われて見れば、どこのウナギ屋さんに行っても、ウナ重やウナ丼のツケには奈良漬や白菜漬けはありますが、梅干はありません。
昔から食い合わせの悪い食べ物の例としては、「ウナギと梅干」のほか、「スイカとてんぷら」、「柿とカニ」、「トウモロコシとハマグリ」がありますが、はたして科学的根拠はあるのでしょうか。調べてみると次のようでした。
先ず「ウナギと梅干」ですが、これはウナギの脂に梅干の酸が加わると、脂肪エステと呼ばれる脂の塊が出来ますが、これは消化しにくいので、胃や腸に負担がかかります。従って脂っこいウナギに梅干をあわせることで口の中がさっぱりし、つい食べ過ぎてしまいますので、消化不良を起こしやすいからだそうです。
「スイカとてんぷら」は、脂は消化されにくく、通常は胃の中で消化液とよく混ざり合って腸に送られるのですが、スイカのように水分の多い物を食べると、水分で消化液が薄まってしまうため、消化不良を起こしやすいからだそうです。
「柿とカニ」は、カニは身体を冷やす働きがあるので、体が冷えると内臓機能が低下することがあります。柿は消化が悪い食べ物なので、内臓機能が低下しているところに消化の悪い食べ物を食べると、消化不良を起こしやすいからだそうです。
「トウモロコシとハマグリ」ですが、この二つの物は、山の物と海の物の組み合わせで、食い合わせ的には問題ないのですが、運搬技術が発達していない時代に、遠隔地の関係にあったこの食べ物は、どちらかが痛んでいる可能性が高く、食当たりになるおそれがあったからです。
これはいずれも、昔の人が食中毒や食当たりから身を守るため、経験に基づいて作った「食衛生学」、つまり「食生活の戒め」なのです。迷信のように思ってしまうこの頃ですが、この「食い合わせ」には、このように何らかの理由があったようです。
一般大衆にこの「食い合わせ」が広まったのは、江戸時代からだそうで、当時の儒学者の貝原益軒がその中心であったといわれています。彼の著作「養生訓」では、「同食の禁」として数多くの食材を取り上げ、その「食い合わせ」の戒めを説いています。
医学が進歩し、保存方法の改善や運搬技術が向上した現在では、「食い合わせ」という迷信は、一つの大衆文化として定着していますので、これからも代々語り継がれていくことは間違いないと思います。






