校長のひとり言ブログ|都城自動車学校

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蝉(セミ)

 梅雨明けとなった途端、今年もあちらこちらでうるさいほど蝉の鳴き声が響いて来ました。7月中旬頃からは、ジージリジリ、ワシワシ等の蝉の合唱が聞こえていますが、このけだるい蝉の鳴き声は、今年の猛暑に一層拍車をかけているようです。
 蝉は7年も土の中で幼虫時代を過ごし、地上に上がってから成虫となり、約3,000個の卵から成虫になるのはごく一部なのに、寿命は約1週間しかないといわれています。なんともはかないものです。その蝉の種類は、世界には約1,500種あり、日本では約37種位あるそうです。
 松尾芭蕉の句に「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」という俳句があるとおり、昔から日本人にとってはやはり「真夏」と「蝉」は切っても切れない身近な存在にあったと思われます。
 さて、先日、当校の職員の若松さんから、「今鳴いている蝉はなんという名前の蝉ですか」という質問を受けました。その瞬間、瞬時に、夏休みになると毎日蝉取りに夢中になっていた約50数年前の子供の頃を思い出しました。
 私の場合、夏休みになって先ず行った遊びは蝉取りでした。夏休みが始まった頃に鳴く蝉は、「ジイジイ」と鳴く「ニイニイゼミ」ですが、この蝉は小型で、鳴く声も小さかったので、子供達にはあまり人気がなかったようです。
 「ニイニイゼミ」の次に鳴くのが、「ジージリジリ」と鳴く「アブラゼミ」、そして「ワシワシ」と鳴く「クマゼミ」ですが、最も子供達に人気があったのは「クマゼミ」でした。
 「クマゼミ」が人気があった理由は、蝉の中でも最も体が大きい蝉であることと、腹の部分が輝くようなオレンジ色であったことです。しかし、この蝉は木の高い所に止まり、おまけに人が近づくと直ぐ逃げますので、私達子供にとっては、網で捕らえることが難しい蝉でした。
 私が小学校2年生の頃、何とかしてこの「クマゼミ」を捕まえようと試みましたが、いずれも失敗して蝉からおしっこをかけられる始末でした。その姿を見て兄が、「蝉が鳴いていない時や声が小さい時は駄目だ。大きい声で鳴いている時が捕まえるチャンスだ。」と教えてくれたのです。
 そこで教えられたとおり、「クマゼミ」が「ワシワシ」と大きな声で鳴いている時、そっと網を近づけますと、少しも警戒されず、簡単に蝉を捕まえるうことが出来たのです。
 お陰で友達からは「蝉取りの名人」として羨ましがられ、一寸した人気者でしたが、有頂天になってそのコツを友達に教えたため、たちまち「只の人」になってしまった苦い思い出があります。
 そして、盆が過ぎる頃、「ツクツクボーシ、ツクツクボーシ」と鳴く蝉が、「ツクツクボーシ」です。この蝉が鳴き始めると、夏休みも残り少なくなったということですから、慌てて溜まっていた「夏休みの友」を整理したり、宿題の絵を描いたりしましたが、このように私にとって「蝉」は、今でも思い出に残る生き物の一つです。

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2004年08月16日 10:13に投稿されたエントリーのページです。

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