校長のひとり言ブログ|都城自動車学校

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ボケ問答

 人間は、30歳をピークに段々記憶力が薄れるようになり、やがて50歳を過ぎると、物忘れしたりするようになるといわれていますが、私達夫婦もどうやらこの「物忘れする年代」に入ったようです。
 それは、先日テレビで歌謡番組を見ていたところ、妻が歌手の「香西かおり」が歌う画面を見ながら、「この歌は、昔、『ちあきなおみ』が歌っていたよ。」と言ったのです。私はその瞬間、鼻の近くにホクロのある『ちあきなおみ』の特徴ある顔を思い出しました。
 『ちあきなおみ』という歌手は、私達夫婦がまだ20代だった昭和45年ごろ、「雨に濡れた慕情」でデビューし、その後「四つのお願い」や「喝采」等数々のヒット曲を飛ばし、年末恒例の紅白歌合戦では、毎年のようにレギュラーとして出場していた歌手です。
 その後ヒット曲がなく、しばらくテレビの画面から消えていましたが、テレビコマーシャルの「タンスにゴン」で再び画面に登場し、彼女のなんともユーモラスな演技を見て、思わずニンマリしたものです。
 最近、そのコマーシャルも他の女性に代わり、テレビの画面から消えていましたので、「そう言えば、『ちあきなおみ』は、今何をしているのだろうか?」と芸能部門には詳しい妻に聞いたのです。すると、妻は、「ああ、あの人と結婚したけど、旦那さんは亡くなったわ。ほら、頬にシリコンを入れていたあの俳優さんの弟よ。」とすかさず返事をしたのです。
 私は一瞬、その俳優の名前が浮かばず、「何という名前の俳優?」と聞き直すと、妻は直ぐには名前が出ないのか、「ほら、『警察日記』という映画に出ていた人よ。」と答えますが、名前をなかなか思い浮かべないようです。私も「頬にシリコン」と「警察日記」という言葉からその俳優の名前を思い浮かべました。私の頭の中には、その俳優の顔や彼が出ていた映画のシーンは思い浮かべることができるものの、肝心の名前が出てこないのです。このようなことは最近、私達夫婦には度々ありますので、思わず顔を見合わせ、「俺達もボケが始まったのかな」と言ったのです。
 さあ、それから夫婦でどちらが先にその俳優の名前を思い出すか、勝負の始まりです。目はテレビ画面を見ていますが、頭の中はその俳優の名前を思い出そうと必死です。私は、「頬にシリコン」を入れた俳優の名前を思い出すため、先ず彼が出演していた映画を思い浮かべてみました。名前を思い浮かべない彼は、日活という映画の会社で、小林旭や浅丘ルリ子が主演する映画の脇役として活躍していた人ですが、その映画のことを考えているうち、突然「エースのジョー」という言葉が浮かんで来たのです。
 そう言えば、その俳優の名前の下の方が「ジョー」だったことを思い出し、「さっきの俳優の名前は『何とかジョー』だったがな」と言い出すと、すかさず妻が目を輝かせ、「ああ、宍戸錠だった」と答え、二人して大笑いをしました。
 このようにして約5分後にやっと名前を思い浮かべましたが、私の答えは半分でしたから、この勝負は引き分けとなった次第です。まだまだこれから先、私達夫婦にはこのような「ボケ問答」は当分続きそうです。

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2004年08月23日 10:13に投稿されたエントリーのページです。

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