校長のひとり言ブログ|都城自動車学校

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2004年09月 アーカイブ

2004年09月01日

ゼロからのスタート

 今年のアテネオリンピックは、男子マラソンを最後に全ての競技が終わり、日本選手は金メダル16個、銀メダル9個。そして銅メダル12個の合計37個のメダルを獲得し、日本中の人達に「感動と元気」を与えてくれました。
 このメダル獲得数は、ロサンゼルス大会の32個を上回る過去最高のメダルの数ですが、今回は特に女子選手の活躍が目立ちました。柔道の「ヤワラちゃん」こと谷亮子選手、マラソンの野口みずき選手等が次々に金メダルを獲得し、オリンピックの前半戦を盛り上げてくれました。
 日本選手の金メダルラッシュのトップを切ったのが柔道で、男女合わせて14階級のうち、8階級で金メダルを獲得し、お家芸である「柔道ニッポン」の底力を見せてくれました。
 そんな中で残念だったのは、日本国中の人達が「金メダルに一番近い選手」として期待していた「井上康生選手」が準々決勝でまさかの一本負けを喫し、さらに敗者復活戦でも逆転負けして、金メダルはおろか銅メダルも取れなかったことです。
 この試合の模様は2回戦からテレビで観戦しましたが、試合場に上がった康生選手の顔がやや青白く、また普段の試合では、相手と組み合うや、内股、大外刈り、背負い投げ等次々に「攻撃柔道」をするのに、それが全く見られず、モタモタしていたのです。
 その姿を見た瞬間、「あれっ、これはヤバイぞ」と思いました。かろうじて2回戦では勝ち、続く3回戦では彼本来の柔道である豪快な内股で一本勝ちしたものの、準々決勝線では全く足技が出ず、内股だけに頼る単調な柔道になり、終盤戦ではポイントを失い、焦って前に出た瞬間、相手の選手に担がれ見事な一本負けを喫したのです。負けた瞬間、仰向けになって天井を見つめる康生選手の姿がアップで映し出されましたが、その目はうつろで、おそらく本人としては、頭の中が真っ白になっていたものと思います。
 金メダルを期待されながらこれを取れなかったショックで、次の敗者復活戦も彼本来の柔道が見られず、康生選手のオリンピックはアッケなく終わってしまいました。この結果は、試合前に順調に仕上がっているという評判であり、日本国中の人達が「金メダル間違いなし」と期待していただけに、返す返すも残念でした。
 今回の康生選手の負け方を見ますと、単に「オリンピックのプレッシャー」だけでなく、身体の負傷だとか、体重が100キロ級ですから、減量し過ぎによる失敗等があったのではないかと考えられます。このような場合、期待されていただけに、負けた原因をあれこれ弁解したいところですが、康生選手は全く弁解せず、試合後の記者会見では正面を見据え、「負けたことは正直言って悔しいです。次、リベンジします。」と堂々と答えてくれました。
 私はこのように「勝って奢らず、負けても決して愚痴を言わない」そんな康生選手が大好きです。また、メダルが取れずに負けたわけですから、人の前には顔を出したくないはずなのに、日本選手団の主将として最後の閉会式まで残り、笑顔で他の選手を応援する姿には感動しました。人間的に成長した証拠です。
 康生選手は現在26歳ですから、まだまだ戦えます。「ゼロからのスタート」になりますが、4年後の北京大会ではきっと金メダルを獲得してくれるものと期待しています。

2004年09月06日

出歯亀

 ある日、インターネットでニュースを見ていたところ、「自衛隊幹部、のぞき見で書類送検」というタイトルが目に飛び込んできました。どんな内容かなと思い、そのタイトルをクリックしてみますと、エリート幹部である3等陸佐(37歳)が、深夜、地下鉄の女子トイレに忍び込み、隣りの個室をのぞいていたのを中にいた女性に見つかり、女性が叫び声を上げたため、逃げようとしたところ、女性の知人の男性に捕まり、警察に突き出されたということでした。捕まった自衛隊員は酒に酔っていたということですが、その行為は「軽犯罪法違反」という立派な犯罪であり、全く弁解の余地がないようです。
 さて、「のぞき見」と言えば、「出歯亀」という言葉がありますが、この言葉は、のぞき見する男に、「このやろう、デバカメ野郎」等という時に使う言葉ですが、最近はあまり使われてなく、いまや死語となりつつあるようです。
 この「出歯亀」について国語辞典には、「女風呂等をのぞき見する変態性の男。変態性欲者池田亀太郎のあだ名」と書いてあります。
 この言葉の由来は、明治42年、東京の新宿区大久保で銭湯帰りの若い人妻が強姦された上、口に手ぬぐいを押し込まれ、窒息死した事件が発生しました。この事件の容疑者として逮捕されたのが、日頃からたびたびこの銭湯でのぞき見していた「池田亀太郎」という当時35歳の植木職人でした。
 彼は「出っ歯」であったため、当時新聞紙上で「出っ歯の池田亀太郎」をもじり、「出歯亀」と蔑んだ言葉で表現したため、この事件以降、「女風呂等をのぞき見する変態性の男」のことを「出歯亀」と呼ぶようになったということです。「池田亀太郎」は、歴史に残る破廉恥魔として国語辞典にまで名前を書かれ、今でも世間のさらし者になっているようです。
 この「出歯亀」のような変態性の男は、時代が変わっても存在するようで、宮崎県内でも最近、30歳代の医師が女性トイレに忍び込み、隣りの個室の女性をビデオで盗撮してたところを見つかり、逮捕されましたが、この医師はビデオの盗撮だけでなく、女性トイレの「のぞき見」の常習犯だったということですから、とんでもない医師がいたものです。
 また、盗撮といえば、最近、カメラ付き携帯電話での盗撮が問題となっているようです。カメラ付き携帯電話で、対面の座席に座っている女性のスカートの中を撮影したため、逮捕される馬鹿者が後を絶たないからです。
 いまやカメラ付き携帯電話の目覚しい普及で、子供から大人まで誰でも持っており、人物や風景、さらに有名タレント等にカメラが向けられ、パチパチ撮られています。
 しかし、このカメラ付き携帯電話は、電車の中等で携帯電話を操作しているだけで、対面の女性からあらぬ疑いをかけられることになりかねません。「李下に冠をたださず」という言葉がありますが、皆さんも交通機関内でのカメラ付き携帯電話の取り扱いにはくれぐれも注意しましょう。

2004年09月13日

専門語

 先日、大型の台風16号が九州に上陸し、「年中無休」を看板にしている都城自動車学校も臨時休校となりましたが、その台風が過ぎ去った翌日、電車に乗るためJR宮崎駅に到着したところ、何やらマイク放送している声が聞こえてきました。
 よく聞いてみると、それは「只今日豊線は、日向沓掛駅と田野駅間が列車クーテンのため、ダイヤが乱れています。今しばらくお待ちください。」というアナウンスでした。
 そのアナウンスを聞き、私には「列車クーテン」はどんな意味なのか、一瞬理解出来ませんでした。私の知識では「クーテン」とは「空転」のことだろうけれども、それ以上わからず、列車がなんらかの原因で故障したものだろうと思い、そのまま約1時間、次の電車が来るのを待ったのです。
 翌日の新聞には、ダイヤが乱れた理由が掲載されていました。それを見たところ、やはり「クーテン」とは「空転」のことで、台風の影響により沿線の木の葉がルール上に落ちたままになっており、そのため列車の車輪が空回りし、脱線するおそれがあったと記載されていました。「空転」とは、「列車の車輪が空回りする」という意味だったのです。つまり、JR職員にはその意味がわかりますが、それ以外の人にはよく理解できない、いわゆる「専門語」だったのです。
 このように我が国においては、職業によって「専門語」というのがありますが、この「専門語」について、国語辞典には「特定の社会で仕事をする便宜上から用いられる特殊な造語、職業語」と書いてあります。
 「専門語」と言えば、こんなことがあったそうです。深夜、飲酒運転の取締りをしていた警察官が、車を止めて運転者に免許証の提示を求めたところ、アルコールの臭いを感じたそうです。そこで、「酒臭(しゅしゅう)がしますね。」と質問したところ、運転者が「なに、死臭(ししゅう)だと。俺を馬鹿にするのか」とカンカンになって怒ったそうです。
 なんと運転者は医者であり、警察官の「酒臭(しゅしゅう)」を聞き違え、「死臭(ししゅう)」と受け取ったからです。警察内部では、「しゅしゅう」といえば、直ぐ「酒臭」だとわかりますが、いわゆる「専門語」であり、国語辞典にも載っていませんから、一般の人には理解出来ない言葉だったのです。
 さて、このような「専門語」は、自動車教習所内部にはないものかと思い、調べたところありました。それは「逆行」という言葉です。この言葉は、坂道を発進する際、クラッチの操作がうまくいかずに車が後退する状態のとき使いますが、実は「逆行」という言葉は国語辞典にも載っていませんし、運転教本にも載っていない「専門語」なのです。私達は何気なくこの「逆行」という言葉を使いますが、おそらく初めて聞いた教習生も、最初は何の意味なのか理解出来ないはずです。
 まだまだこのような「専門語」は他にもあり、私達は深く考えず、何気なく使っているものと思います。「専門語」は、あくまでも自動車教習所内部の言葉ですから、教習生に対しては教本にあるような正しい言葉を使うよう心がけたいものです。

2004年09月28日

プロのバス運転手

 私は、自宅からJR宮崎駅までの行き帰りは自転車を利用していますが、雨の日はバスに乗ることにしています。先日も朝から雨でしたから、バスを利用しましたが、その日の帰り、デパート前停留所からバスに乗ったとき、これぞプロだと思われるバス運転手さんに出会うことが出来ました。
先ず私がビックリしたのは、空いている席に座った途端、マイクで、「乗車確認」という声が聞こえてきました。私はこれまでバスに乗ったことは、数え切れないほどありますが、このようなアナウンスを聞いたことはありませんでしたので、顔を上げ声のする方を見たところ、そのアナウンスはバスの運転手さんのものでした。
 運転手さんの直ぐ上には、凸面鏡のバックミラーが付けられていますが、そのミラーには、ニッコリ笑っている運転手さんの姿が写っていたのです。雨でズボン等が濡れ、幾分気が滅入っていたときだけに、この運転手さんの言葉には、正直言ってホッとさせられました。
 バスを出発させる時には、「発車します。」とアナウンスしたあと、「右後方ヨーシ」という声が聞こえてきました。再び目をバックミラーに向けると、右後方を確認している運転手さんの姿が写っていました。
 この運転手さんの行動ぶりをみていますと、例えば、前方の信号機の信号が赤になりますと、「信号停止」というアナウンスがありますから、「ああ、信号が赤のため止まるんだな」ということがわかります。座っているお客さんはもちろん、通路に立っているお客さんにとっても安心してバスに乗っていることが出来るのです。
 また、ワンマンバスですから、次のバス停留所を案内するテープが流れますと、乗客はボタンを押してバスから降りることを示すわけですが、大概の運転手さんでしたら、「はい、停車します。」だけですが、この運転手さんの場合、「はい、わかりました。次○○停留所です。停車します。」という具合に、ハッキリと次の停留所をアナウンスしてくれるのです。
 さらに、バスが左折する場合には、「左折します。ご注意ください。」だとか、路面の状態が悪く、バスが多少揺れたりしますと、すかさず、「路面が悪く、揺れますのでご注意ください。」といった具合に、乗客にとっては至れり尽せりのアナウンスであり、お蔭様で安心してバスに乗っていることが出来ました。私は子供の頃から宮崎交通、通称「宮交バス」に乗っていますが、このような運転手さんに出会ったのは全く初めてでした。
 そこで、この運転手さんの名前を知ろうと思い、バスの中を見渡したところ、ありました。プレートには「私は安全運転をしています。中央、江口信夫」と表示してありました。バスから降りるとき、チラッとプロ中のプロである「江口さん」を見たところ、30歳代の運転手さんでした。
 バスから降りたあと、早速そのうちに、宮崎交通中央営業所あてに感謝の気持ちを込め、手紙を書いて送ったことはもちろんのことです。
 ありがとう、江口信夫さん、また、あなたの運転するバスに乗ることを楽しみにしています。

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