先日、大型の台風16号が九州に上陸し、「年中無休」を看板にしている都城自動車学校も臨時休校となりましたが、その台風が過ぎ去った翌日、電車に乗るためJR宮崎駅に到着したところ、何やらマイク放送している声が聞こえてきました。
よく聞いてみると、それは「只今日豊線は、日向沓掛駅と田野駅間が列車クーテンのため、ダイヤが乱れています。今しばらくお待ちください。」というアナウンスでした。
そのアナウンスを聞き、私には「列車クーテン」はどんな意味なのか、一瞬理解出来ませんでした。私の知識では「クーテン」とは「空転」のことだろうけれども、それ以上わからず、列車がなんらかの原因で故障したものだろうと思い、そのまま約1時間、次の電車が来るのを待ったのです。
翌日の新聞には、ダイヤが乱れた理由が掲載されていました。それを見たところ、やはり「クーテン」とは「空転」のことで、台風の影響により沿線の木の葉がルール上に落ちたままになっており、そのため列車の車輪が空回りし、脱線するおそれがあったと記載されていました。「空転」とは、「列車の車輪が空回りする」という意味だったのです。つまり、JR職員にはその意味がわかりますが、それ以外の人にはよく理解できない、いわゆる「専門語」だったのです。
このように我が国においては、職業によって「専門語」というのがありますが、この「専門語」について、国語辞典には「特定の社会で仕事をする便宜上から用いられる特殊な造語、職業語」と書いてあります。
「専門語」と言えば、こんなことがあったそうです。深夜、飲酒運転の取締りをしていた警察官が、車を止めて運転者に免許証の提示を求めたところ、アルコールの臭いを感じたそうです。そこで、「酒臭(しゅしゅう)がしますね。」と質問したところ、運転者が「なに、死臭(ししゅう)だと。俺を馬鹿にするのか」とカンカンになって怒ったそうです。
なんと運転者は医者であり、警察官の「酒臭(しゅしゅう)」を聞き違え、「死臭(ししゅう)」と受け取ったからです。警察内部では、「しゅしゅう」といえば、直ぐ「酒臭」だとわかりますが、いわゆる「専門語」であり、国語辞典にも載っていませんから、一般の人には理解出来ない言葉だったのです。
さて、このような「専門語」は、自動車教習所内部にはないものかと思い、調べたところありました。それは「逆行」という言葉です。この言葉は、坂道を発進する際、クラッチの操作がうまくいかずに車が後退する状態のとき使いますが、実は「逆行」という言葉は国語辞典にも載っていませんし、運転教本にも載っていない「専門語」なのです。私達は何気なくこの「逆行」という言葉を使いますが、おそらく初めて聞いた教習生も、最初は何の意味なのか理解出来ないはずです。
まだまだこのような「専門語」は他にもあり、私達は深く考えず、何気なく使っているものと思います。「専門語」は、あくまでも自動車教習所内部の言葉ですから、教習生に対しては教本にあるような正しい言葉を使うよう心がけたいものです。
校長のひとり言ブログ|都城自動車学校
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