校長のひとり言ブログ|都城自動車学校

« スズムシ | メイン | ゆとり »

慢心

 数年ほど前までは、常に「満員御礼」の垂れ幕が下がっていた「大相撲」も、人気者であった貴乃花や若乃花の兄弟力士が相次いで引退してからは、すっかり下火となり、テレビで見る観客席は空席が目立つようです。
 加えて、最近の幕内の上位力士を見ると、モンゴルを始め、ブルガリア、ロシア等外国出身の力士が目覚しい活躍をし、反面、日本人の力士がその外人力士にコロコロ負けるので、数年前のように胸を躍らせながらテレビにかじりつくということは少なくなりました。それでも、私は元来「大相撲」が好きな方ですから、毎場所のようにテレビで観戦するようにはしています。
 さて、先月の「大相撲秋場所」は、九州福岡県出身の大関魁皇が、堂々の取り口で横綱の朝青龍を破り、5度目の優勝を遂げましたが、本当に久方ぶりの日本人力士の優勝でした。
 その中で、大相撲ファンが最もビックリしたのは、横綱の朝青龍の負け方でしょう。最近の4場所は全て圧倒的な強さで連続して優勝しており、大部分の相撲ファンは、「また、今場所も優勝は横綱の朝青龍か」と予想していたはずですから、終わってみれば9勝6敗の成績には驚いたはずです。それも、朝青龍は昨年春場所に横綱昇進後、皆勤場所では初めての1ケタ勝利であり、おまけに12日目から千秋楽まで4連敗するという惨めな負け方でした。
 それでは、朝青龍はなぜ、今場所このようなふがいない成績に終わったのでしょう。これについては、千秋楽の日、テレビ解説をしていた元横綱は「ハッキリ言って、朝青龍の今場所の成績不振の原因は、横綱自身にあります。それは『慢心』です。本場所に備え、一番稽古をしなければならない時期に、モンゴルに帰国して結婚披露宴をしたりしていたでしょう。私も横綱になったとき、たいした稽古もしないのに優勝したことがあります。それが続くと、自分自身では気付かなかったのですが、心のどこかに『適当に稽古をしていても大丈夫だ』という気持ちがあったようです。しかし、朝青龍のことですから、今場所の不振の原因は自分自身でわかったはずです。今後は稽古に励み、きっと大横綱になるでしょう。その意味では、今場所は良い薬になったと思います。」と解説していました。
 なるほど、そう言われてみれば、朝青龍が「大相撲夏場所」で連続4場所優勝したときの相撲を振り返ってみると、相手の力士を土俵上にたたきつけるような相撲が何番かありました。おそらくそのような圧倒的な勝ち方が、朝青龍自身に「慢心」を植え付けたのではないかと思われます。
 スポーツの世界では、このように「頂点」に立ちながら、一寸した気のゆるみから知らず知らずの間に「慢心」となり、それが大きな失敗につながることがあります。
 この「慢心」は、何もスポーツだけでなく、私達の身の周りでも起こりうることです。仕事に慣れて来たり、あるいは憧れの指導員になって2,3年以内が最も注意する時期です。油断しないよう心して仕事に取り組みたいものです。

About

2004年10月13日 10:13に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「スズムシ」です。

次の投稿は「ゆとり」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。