校長のひとり言ブログ|都城自動車学校

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気のゆるみ

 今年もまた、「勤労感謝の日」がやって来ました。私にはこの日が来るたびに必ず思い出す出来事があります。その出来事は約50年近く前のことですが、今でもその時のことをハッキリ覚えており、時には夢にまで出て来ることがあります。
 それは私が中学校3年の頃の出来事です。その頃私は、クラブ活動としてサッカー部に所属し、毎日放課後、暗くなるまで猛練習に明け暮れていました。そのかいあって私達の中学校のサッカー部は、地区大会で見事優勝し、中学校の県大会、いわゆる「中体連」に出場する権利を得たのです。
 その大会は11月24日に開催されることが決まっており、それに備えて練習するため、前日、この日は「勤労感謝の日」で学校は休みでしたが、全員学校のグランドに集まり、軽い練習をしたのです。
 やがてその練習も終わり、集まったサッカー部の部員に対し、顧問の先生から翌日の県大会に出場する選手のメンバーが発表されました。その中には私の名前も入っており、ポジションは「フルバック」でした。ある程度は選ばれるのではないかとひそかに期待していましたが、いざ先生の口から私の名前が呼ばれた時は、嬉しさのあまり、すっかり有頂天になってしまったのです。
 私には兄が二人いますが、二人とも中学時代はサッカー部に所属し、いずれも県大会に出場していましたから、先ず兄達に何と言って報告しようかというばかりに気を取られ、その後、先生が細々と指示されたようでしたが、全く私の頭の中には残っていなかったのです。後で、顧問の先生から聞いた話によりますと、その時の指示は、「これまでの経験だと、試合の直前になって怪我をしたり、風邪を引いたりして折角のチャンスを逃す者がいる。試合まで気をゆるめないように。」ということだったそうです。
 先生の指示が全く頭の中に残っていない私は、その後、ボールをサッカー部の倉庫に格納するため、ボールをドリブルしながら倉庫に向かっていたのです。もうその頃は、周りはすっかり暗くなっていましたから、おそらく午後5時は過ぎていた頃と思います。
 私がその倉庫前までドリブルした時、後ろの方から「お~い谷口」という声が聞こえてきたのです。私は足元に転がるボールを見ながらドリブルしていましたので、何事かなと思い、ひょいと声のする方向に振り向いた時でした。右足が何か柔らかい物の上に乗った感触がし、「ギクッ」という音がした瞬間、私の右足に痛烈な痛みが走り、その場にもんどりうって倒れてしまったのです。
 私はその瞬間、「しまった。右足がボールの上に乗ってしまった。」と直ぐわかりましたが、もうそのときは手遅れでした。幸い足の骨折は免れましたが、足首の捻挫で全治2週間という診断であり、これで県大会の出場はあえなく欠場となったのです。あの時先生の忠告を素直に聞いていさえいれば、こんなことにはならなかったのです。一寸した「気のゆるみ」が大失敗になったわけですが、今考えても残念でたまりません。

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2004年11月22日 10:13に投稿されたエントリーのページです。

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