2月1日は、例年プロ野球の春季キャプが始まる日ですが、ここ数年、この時期になると、宮崎にも寒波が押し寄せています。今年もこの冬、最大級の寒波が日本列島を南下し、南国宮崎のほか、種子島も雪がちらつきました。
この日の朝、私は朝食を済ませ、新聞を読んでいますと、道路の方から子供達の声が聞こえてきましたが、普段の声と違い、何やら大きな声で叫んでいるようです。耳をすませると「わあ、雪だ、雪だ。始めて見た。まるで、綿のようだ。」という声です。
その声を聞いて窓の外に目をやると、いつのまにか、それこそ綿のような粉雪がちらついていました。そう言えば、宮崎ではここ十数年、雪がちらつくことがありませんでしたから、南国宮崎に住んでいる子供達にとっては、始めて見る雪だったようです。
この雪も30分位ちらついた程度で、やがて朝日に照らされて積るほどには降りませんでしたが、その日、出勤途中に見た雪景色は素晴らしいものでした。
それは、JR宮崎駅から電車に乗り、青井岳駅付近に差し掛かったときのことです。私はいつものように小説を読んでいましたが、トンネルを出たと思った途端、近くの席から「わあ、綺麗だ。」という声が聞こえてきました。私は何事かと思い、読んでいた本から目を離し、窓の外を見ると、そこには、一面真っ白の雪景色が見えたのです。その光景は、まるで、作家の川端康成の著書「雪国」の書き出しにある「国境の長いトンネルを抜けると、雪国であった。」という表現とそっくりの雪景色だったのです。
その場所は、青井岳荘付近でしたが、いつも見慣れている風景とは全く違い、建物の屋根はもちろん、周りの木々も真っ白な雪を被っており、その雪景色にしばし見とれたのナす。そして、空き地に積っている真っ白な雪を見ていたところ、まるで、クリームのようであり、それを見ているうち、ふと子供のとき見た「初雪」のことを思い出しました。
それは私の記憶では、小学校2年生の頃でした。冬のある朝、「わあ、雪だ。」という兄達の声に目を覚まし、家の外を見たところ、それこそ一面真っ白の銀世界が見えたのです。兄達はコップを持って外に飛び出していくので、私もその後についていくと、兄達は、家の周りに植えてある茶の葉に積った真っ白な雪をコップに入れ、家に引き返すと台所から「黒砂糖」を取り出し、コップの中に入れてかき混ぜ、うまそうに飲み始めたのです。「うまい?」と聞くと、兄達はコックリうなずきましたので、早速私も兄達を真似、コップに雪をかき入れ、その中に「黒砂糖」を入れてかき混ぜてから食べ始めたのです。
その味は、今でもかすかに私の舌が覚えていますが、どちらかと言えば「甘い」感じがしました。それはおそらく雪と一緒に食べた「黒砂糖」の味だったのかもしれません。
その証拠には、約20年前の冬、青森県に旅行した際食べてみた「雪」は、何の味もしなかったので、「おかしいな」と思ったほどです。
しかし、今でもテレビ等で雪景色を見ると、子供の時体験した「初雪」のあの甘いとろけるような味を思い出します。
校長のひとり言ブログ|都城自動車学校
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