校長のひとり言ブログ|都城自動車学校

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率先垂範

 公安委員会指定の自動車学校の卒業生が、運転免許取得後1年以内に起こした加害事故、すなわち初心運転者事故の原因を分析してみますと、「安全不確認」、「前方不注視」、「一時不停止」が大半を占めているようです。一般運転者による事故でも「安全不確認」による事故は、事故全体のかなりの部分を占めていますので、当校における「安全確認」の教習はどのように行われているか、先日、久方ぶりに教習車に同乗してみました。
 先ず、私が最初に同乗した男子の生徒さんは、第1段階の仮免前の「みきわめ」でしたが、発着所から出発する際、バックミラーやサイドミラーを見たり、右後方を見たりはしていましたが、私が予想していた「右後方ヨーシ」等の声は全く聞こえてきません。その生徒さんは、私が後部座席に乗るとき、「わあ、校長先生が乗るんですか。緊張するな。」と言っていましたので、緊張して確認のための「安全呼称」をたまたま忘れたものとばかり思っていました。
 ところが、外周を回り、真ん中の幹線道路を左折する際も、その生徒さんはチラッと左側のミラーを見ただけで、車の左側にバイクがあるかどうかの「巻き込み防止のための安全呼称」は全く行われないのです。そして、それに対し、同乗している指導員も何も指導しないのです。その光景を見て、「あれ、おかしいな。こんなはずではなかったのに。」と思ったのです。
 それは、2年位前、場内コースの教習車に同乗しましたが、その際は、生徒さんが確実に大きな声で、「右ヨーシ、左ヨーシ」と安全呼称をしていましたし、それを見て指導員も「その調子ですよ。よく確認が出来ていますね。」と言って指導していましたので、その後の教習においても、「安全呼称」は当然行われているものとばかり思い、卒業式の際の交通講話でも「安全呼称」の大切さを話していたのです。
 ひょっとしたら、私が同乗したばかりに、教習生も指導員も緊張し、「安全呼称」を忘れたのではないかと考え、次は別の生徒さんの教習車に同乗してみたのです。結果はやはり同じでした。さらに、教習のはじめに指導員が場内のコースを模範運転しましたが、交差点を通過する際や左折する際、顔を動かして安全確認はしていましたが、肝心の「安全呼称」は全く行われてなく、これにはいささかがっかりしたのです。
 連合艦隊司令長官山本五十六が言った有名な言葉に、「やってみせ、言ってきかせて、させてみて、誉めてやらねば人は動かじ」という「率先垂範」の重要性を訴えた言葉があります。この言葉は、幹部の心構えとして現在でも使われていますが、生徒さんに運転の基本である「安全呼称」を身につけさせるためには、先ず指導員自ら行うことが肝要ではないかと考えたのです。
そこで、先ず指導員をはじめ全職員が率先して「呼称運転」を行って模範を示すこと、そして、指導員が統一して教習の初期段階から「呼称運転」の大事さを教え、生徒さんに身をつけさせること等を提案したところ、指導員の皆さんの協力を得ましたので、早速先日から実施しているところです。「まるで幼稚園生みたいだ。」と思われる職員の方もいられるかもしれませんが、自動車学校は「初心運転者の教育機関」です。是非皆さん方のご協力をお願いします。

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2006年05月15日 10:13に投稿されたエントリーのページです。

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