校長のひとり言ブログ|都城自動車学校

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2006年08月 アーカイブ

2006年08月07日

ヒナ

 鳥達にとって7月は、子育ての時期ですが、卵から孵ったヒナが全て順調に育つかと言えば、必ずしもそうではないようで、中には、巣から落ちてしまうヒナも数多くあるようです。先日、自動車学校からの帰り、JR山之口駅の待合室で、電車が到着するのを待っていると、小学校4,5年生位の男の子が手に鳥かごをぶら下げて待合室に入ってきました。よく見ると、どうやら籠の中の鳥は、ツバメのヒナでした。その子供に、「そのツバメのヒナはどうしたの?」と聞きましたところ、「近所の家の玄関にツバメが巣を作っていたが、その巣の中から、このヒナが落ちたので、自分が育てている。」という返事でした。
そう答えながら、子供は、えさ箱から小さなミミズをピンセットでつまみ、ツバメのヒナの鼻先で、クルクルまわすと、途端にツバメのヒナは大きな口をあけ、ピイ、ピイと鳴きながら、餌を求めるのです。子供は、ツバメのヒナの鳴き声に応じ、ピンセットで餌をつまんでは、次々と、ヒナの口の中に餌を入れる作業をしていましたが、中には、折角口の中に入れてやっても、口から飛び出し、巣箱の下に落ちましたが、ヒナは全くそれを拾う様子もありません。どうやら、このツバメのヒナは、まだ目が見えないようでした。
このような子供の様子を見ていたところ、ふと私も子供の頃、同じようなことをしていたことを思い出しました。それは、私が小学3年生位のときで、時期的にも同じ7月頃でした。学校から帰り、道路の脇でチョコチョコ歩く、鳥のヒナを見つけたのです。その鳥の名前は、今でははっきり覚えていませんが、とにかく可愛い鳥でした。難なく、そのヒナを捕まえ、自宅に持ち帰って家にあった鳥かごの中に入れたのです。
夕方、兄達がそれぞれ学校から帰ってきたので、自慢げにそのヒナを見せたところ、長兄がいきなり鳥かごをつかみあげ、「お前にはこの鳥は育てられない。ヒナが死んでしまう。」と言い、泣いて反対する私を振り切って、鳥かごの蓋を開け、そのヒナを逃がしてしまったのです。長兄は私より4歳年上ですが、兄弟の中では一番の権限をもっていましたので、逆らうことが出来ず、もちろん、そのことは父母に告げ口するわけにはいかず、「何故、あの時、兄はヒナを逃がしたのか」という疑問が私の心の奥に残ったまま、50数年の時が過ぎ去ってしまったのです。
ところが、先日、偶然見たテレビで、その疑問が解けました。それは、最近、動物園や鳥獣店に、巣から落ちたヒナが持ち込まれることが多くなってきたそうです。その様子がテレビで放映されましたが、その最後の場面で、小鳥のお医者さんが「鳥のヒナは、一旦人間が餌を与えるようになると、その後巣立っても自分で餌を取れない。結果的には自然界では生きてはいけないのです。従って、巣から落ちたヒナには可愛そうですが、拾い上げず、そのままにしておいてください。それがヒナにとっても幸せです。」と解説していました。その言葉を聞き、長兄がヒナを逃がした理由が50数年ぶりにようやく解ったわけです。
私は、ツバメのヒナが心配でしたから、その子供に、「餌をとるようになってくれればいいがね。」と声をかけますと、子供は「大丈夫です。それまで自分が育てます。」と目を輝かせながら、明るく答えてくれました。その子供とは、JR山之口駅で別れましたが、子供の後姿を見送りながら、ツバメのヒナが、どうか自分で餌を取れるようにと神様にお願いしたところでした。

2006年08月14日

接客言葉

 私は、毎月第4土曜日は、かっての職場の同期生とゴルフコンペをしていますが、先週の土曜日も、そのゴルフコンペに参加しました。午後からのプレーが始まる前、私が素振りをしていると、同じ組でプレーしていたNさんが近づいてきて、「昨日は、スーパーの店員の言葉に腹が立ち、久しぶりにやかましく言った。」と話しかけてきたのです。日頃のNさんは、温厚で、怒った姿を見たことがなかったので、どんなことかと思い、Nさんの話を聞くことにしたのです。
 N さんの説明によると、新聞の折込で卵の大売出しが出ていたので、同じ町内のスーパーに一人で買い物に行ったそうです。卵の陳列台には、チラシに出ていた卵が1ケース残っていたので、それを買い物かごに入れ、レジに持って行き、料金を払おうとしたところ、レジ係りの若い店員から、土地の言葉で「残っちょって良かったね。」と言われたそうです。この意味は標準語では、「(大売出しの卵が)残っていて良かったですね。」というものですが、この言葉を聞き、Nさんは思わず「うむ?」と思ったそうです。それは、店員を見たところ、年齢は25歳位の女性で、顔も始めてみる顔でしたから、そのような人からいかにも親しそうに言われ、しかも、いかにも大売出しの品物を安く買った行為を皮肉ったように聞こえたので、Nさんはムッとなり、「その言葉は何ね。誰に向かって言っているのだ。」と声を一寸荒げて文句を言ったそうです。
 すると、その女性店員は、Nさんが言った意味が咄嗟に解らず、キョトンとしていましたので、Nさんは、さらに、「私を田舎の爺さんと思っているかもしれないが、私は貴女にとってはお客さんですよ。貴女とは初めて会うし、貴女からそういう言い方をされるのは心外だ。」と少し強く言ったところ、ようやくその女性はNさんが文句を言った意味が解ったらしく、顔をパッと赤らめ、「すみませんでした。」と詫びを入れたので、それ以上文句は言わず、お金を払ってその店を出たということでした。
 その話を聞き、私は、今年の春、都城自動車学校を卒業した生徒さんの「卒業アンケート」を思い出しました。そのアンケートには、「指導員の先生には大変お世話になりました。残念だったのは、指導員が高校生の生徒さんを呼ぶとき、呼び捨てにしていたことです。たとえ、高校生であっても、教習料金をもらっているわけですから、教習生は、お客様です。この点はきつく指導してください。」という趣旨のことが書かれていたのです。
 このアンケートを見て、私は恥ずかしくなりました。指摘されるまでもなく、日頃から、指導員に対しては、「言葉遣いは丁寧に」と指導していますが、これが徹底していなかったわけです。おそらく指導員としては、親しみを込めたつもりで、つい名前を呼び捨てにしたかもしれませんが、第3者から見た場合、やはり、お客様に対する言葉としては、ふさわしくなく、指摘されても弁解の余地がありません。
 こうした指導員の何気ない「接客言葉」は、お客様である生徒さんをを始め、周りの人達を不愉快な気持ちにさせるわけですから、例え、教習生が高校生であっても、名前を呼び捨てにしたり、○○君といった呼び方をしないよう、細心の注意を払いましょう。

2006年08月21日

うっかりミス

 宮崎市出身の女子ゴルファーの大山志保プロが、今年は出足から好調で、既に今シーズン3勝を挙げ、賞金獲得は早くも1億円を突破しています。その大山プロですが、先日の新キャタピラー三菱レディースでは、史上初の3週連続優勝が期待されていましたが、第1日目に、ゴルファーとしては初歩的な「超過クラブ」というミスで、大量4打罰を受け、第1日目は3オーバーの第70位という成績でした。
 「超過クラブ」というのは、ルールでは、14本までしかクラブをバッグの中に入れてプレー出来ないことになっていますが、大山プロの場合、15本のクラブがバッグに入っていたということです。新聞報道によりますと、12番のパー3の所に来たとき、大山プロが自分のバッグの中から5番アイアンを取り出そうとしたところ、3番アイアンが目に入ったそうです。その3番アイアンは、練習のとき使い、プレーが始まるとき、バッグから抜いたつもりだったので、「もしや・・」と思ってバッグの中のクラブの数を数えたところ、15本あったということです。大山プロは、「心臓が飛び出るほどビックリ」し、すぐ競技委員に申告したのですが、競技委員の裁定により、4打罰が科せられたのです。
 これについて、大山プロは、「私のミスです。いつもスタートする前に必ずクラブの本数を確認するのに・・それを怠った。」と唇を噛み、涙を浮かべながらインタビューに答えていました。また、新聞報道では、いつも大山プロに帯同しているキャディがこの日は都合が悪く、会場となった大箱根ゴルフクラブのキャディがゴルフバッグを担いだということですが、プレー前には、選手とキャディが、バッグの中のクラブの数を確認するのが原則ですから、いくらキャディが変わったからといっても、今回のミスはキャディではなく、大山プロにあることになります。
 大山プロは、「こんなチャンスは滅多にないのに、本当に残念です。応援してくれている人達に申し訳ない。キャディさんは悪くないのに落ち込んでいる。明日は二人で励ましあって頑張ります。」と気丈に言っていましたが、キャディは、今回の失敗が重荷になったのか、第2日目は熱中症のためダウンしてしまいました。それでも、大山プロはそんなアクシデントにめげず、第2日目と最終日には健闘し、5アンダーの第9位に食い込んだのです。優勝者の成績が9アンダーでしたから、あのペナルティさえなかったら、史上初の3週連続優勝があったのかも知れません。みすみす1,000万円を超える賞金を取りそこなったわけですから、大山プロにとっては、残念だったことと思います。
 私達アマチュアのゴルファーでさえ、プレー前には必ずキャディとバッグの中のクラブとその本数を確認するのが慣わしとなっていますし、宮崎県であったプロの試合を目の前で見ていましても、どのプレーヤーも必ず確認しています。今回、大山プロはこの確認作業を怠ったわけですが、それにしても高い「うっかりミス」になったものです。
 私もどちらかといえば大雑把な性格で、「うっかりミス」で何度か失敗しています。例えば、朝出かけるとき、電車の定期券を入れた財布を忘れて途中で気付き、知人からお金を借りる等、数えたらきりがないほど失敗しています。今回の大山プロの「うっかりミス」を知ってからは、出来るだけこのようなミスをなくすようにし、特に、車を運転する場合、「うっかりミス」がないよう、これまで以上に慎重な運転を心がけています。

2006年08月28日

自己暗示

 先日の世界ライトフライ級王座決定戦では、日本の亀田興毅選手が、ベネズエラのランダエダ選手を破り、見事チャンピオンの座に就くことが出来ました。しかしながら、私は、亀田選手が試合前の調印式において、ハンバーグを食べながら相手を睨みつける態度を見て、マナーに欠けたスポーツ選手だと感じ、正直言って余り好きではなかったのです。そして、今回の試合前にも、まるで相手の選手を馬鹿にしたような口ぶりでしたから、世間知らずのヤンチャなボクサーで、大した選手ではないと思っていたのです。従って、試合早々、相手の選手の右フックが亀田選手のあごに命中し、初のダウンを喫したときも、やはり「ただの大ぼらふきだったのか」とガッカリしたのです。さらに、その後の試合も、今まで見た亀田選手のボクシングと違い、相手をダウンさせることもなかったので、12回が終了した時、私は亀田選手が負けたと思い、判定を待たずにテレビを切ってしまったのです。
 ところが、その後のニュースで、亀田選手が判定勝ちし、チャンピオンになったことを知り、思わず「ええ、うっそー、本当に勝ったの」と思ったくらいです。勝敗については、第3者であるレフェリーやジャッジが判断したわけですから、今さら判定が覆るということは有り得ないわけですが、何故、亀田選手が試合前にこのような「大ほら」を吹いたのでしょうか。試合後、その理由について、メンタルトレーナーが明らかにしたことによると、ボクシングの選手は、試合前は特に恐怖感に襲われ、それを払拭するために、「自分は強いんだぞ」と自分自身に言い聞かせるのだそうです。つまり、大口をたたくことは「自己暗示」の一種で、これまでの試合でも、プラスの効果をもたらすことが多かったということですが、はたして亀田選手がこれからもこの方法がいつでも成功するかは、今年の10月のランダエダ選手との再試合にかかっているようです。
 さて、「自己暗示」と言えば、今年の夏の全国高校野球では、早稲田実業高校の和泉監督が、「自己暗示」を巧みに使い分けて選手達に自信を持たせ、遂に3年連続夏の大会優勝を目指した駒大苫小牧高校を破り、初優勝の栄冠を勝ち取ることが出来ました。
 それは、早稲田実業高校は、春の選抜でベスト8まで勝ち進みましたが、大会が終わって東京に帰った後のミーティングで、「選抜ではベスト8まで勝ち残ったが、これはたまたま運が良かっただけで、君達にはまだまだ実力がない。決して自惚れてはいけない。」と諭し、この言葉をミーティングのたびに口にし、選手達に危機感を与えたそうです。選手達はこの監督の言葉に結束し、夏の西東京大会で優勝すると、今度は、和泉監督は、「駒大苫小牧は確かに強いが、君達はそれ以上に強いと私は思っている。」と選手達に自信を持たせるような「自己暗示」の言葉をかけるようになったということです。その自信の現われが、決勝戦線を前にして「ハンカチ王子」こと斎藤投手が言った「駒大苫小牧高校を破るのは、早稲田実業高校です。」という発言ではないかと思います。
 このような「自己暗示」を巧みに使い分ける指導方法は、高校野球だけでなく、自動車学校でも活用できそうです。それは、仮免や卒検の結果を見てみますと、例えば、クランクコースで脱輪して検定中止になると、その様子を後部座席で見ていた次の受検者が、同じように脱輪して失敗することが多いのです。おそらく、前の受検者が失敗したのを見て、次の受検者もそのクランクコースが近づくと、「ひょっとしたら自分も失敗するのでは・・」という心理状態になるのではないかと思います。それを防ぐ対策として、教習中に「うまく出来ましたね。これなら検定は大丈夫です。」といった「自己暗示」を取り入れた指導をやってみるのも一つの方法だと思いますが、いかがでしょうか。

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