校長のひとり言ブログ|都城自動車学校

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自己暗示

 先日の世界ライトフライ級王座決定戦では、日本の亀田興毅選手が、ベネズエラのランダエダ選手を破り、見事チャンピオンの座に就くことが出来ました。しかしながら、私は、亀田選手が試合前の調印式において、ハンバーグを食べながら相手を睨みつける態度を見て、マナーに欠けたスポーツ選手だと感じ、正直言って余り好きではなかったのです。そして、今回の試合前にも、まるで相手の選手を馬鹿にしたような口ぶりでしたから、世間知らずのヤンチャなボクサーで、大した選手ではないと思っていたのです。従って、試合早々、相手の選手の右フックが亀田選手のあごに命中し、初のダウンを喫したときも、やはり「ただの大ぼらふきだったのか」とガッカリしたのです。さらに、その後の試合も、今まで見た亀田選手のボクシングと違い、相手をダウンさせることもなかったので、12回が終了した時、私は亀田選手が負けたと思い、判定を待たずにテレビを切ってしまったのです。
 ところが、その後のニュースで、亀田選手が判定勝ちし、チャンピオンになったことを知り、思わず「ええ、うっそー、本当に勝ったの」と思ったくらいです。勝敗については、第3者であるレフェリーやジャッジが判断したわけですから、今さら判定が覆るということは有り得ないわけですが、何故、亀田選手が試合前にこのような「大ほら」を吹いたのでしょうか。試合後、その理由について、メンタルトレーナーが明らかにしたことによると、ボクシングの選手は、試合前は特に恐怖感に襲われ、それを払拭するために、「自分は強いんだぞ」と自分自身に言い聞かせるのだそうです。つまり、大口をたたくことは「自己暗示」の一種で、これまでの試合でも、プラスの効果をもたらすことが多かったということですが、はたして亀田選手がこれからもこの方法がいつでも成功するかは、今年の10月のランダエダ選手との再試合にかかっているようです。
 さて、「自己暗示」と言えば、今年の夏の全国高校野球では、早稲田実業高校の和泉監督が、「自己暗示」を巧みに使い分けて選手達に自信を持たせ、遂に3年連続夏の大会優勝を目指した駒大苫小牧高校を破り、初優勝の栄冠を勝ち取ることが出来ました。
 それは、早稲田実業高校は、春の選抜でベスト8まで勝ち進みましたが、大会が終わって東京に帰った後のミーティングで、「選抜ではベスト8まで勝ち残ったが、これはたまたま運が良かっただけで、君達にはまだまだ実力がない。決して自惚れてはいけない。」と諭し、この言葉をミーティングのたびに口にし、選手達に危機感を与えたそうです。選手達はこの監督の言葉に結束し、夏の西東京大会で優勝すると、今度は、和泉監督は、「駒大苫小牧は確かに強いが、君達はそれ以上に強いと私は思っている。」と選手達に自信を持たせるような「自己暗示」の言葉をかけるようになったということです。その自信の現われが、決勝戦線を前にして「ハンカチ王子」こと斎藤投手が言った「駒大苫小牧高校を破るのは、早稲田実業高校です。」という発言ではないかと思います。
 このような「自己暗示」を巧みに使い分ける指導方法は、高校野球だけでなく、自動車学校でも活用できそうです。それは、仮免や卒検の結果を見てみますと、例えば、クランクコースで脱輪して検定中止になると、その様子を後部座席で見ていた次の受検者が、同じように脱輪して失敗することが多いのです。おそらく、前の受検者が失敗したのを見て、次の受検者もそのクランクコースが近づくと、「ひょっとしたら自分も失敗するのでは・・」という心理状態になるのではないかと思います。それを防ぐ対策として、教習中に「うまく出来ましたね。これなら検定は大丈夫です。」といった「自己暗示」を取り入れた指導をやってみるのも一つの方法だと思いますが、いかがでしょうか。

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2006年08月28日 10:13に投稿されたエントリーのページです。

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