校長のひとり言ブログ|都城自動車学校

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2006年09月 アーカイブ

2006年09月04日

危険からの回避

 人間は、一生のうちに約9割の人は、交通事故の加害者や被害者のいずれかの関係者となるといわれていますが、私自身のこれまでの65年の人生を振り返ってみますと、幸い加害事故は1回もありません。しかし、約24年前、車の助手席に乗っていて、わき見していた後続車両に追突され、頚椎骨折のため、約8ヶ月の入院生活を余儀なくされたことがあります。この事故を振り返ってみますと、横断者があったため、私達が乗った車は横断歩道の前で停車したわけですが、もし、このとき、バックミラーで後部車両の動きを見ていれば、身をかがめるとか、何ならかの予防策が取れたはずで、ひょっとしたら、もっと軽い怪我で済んでいたのではないかと、今でも反省するときがあります。
 このように、いつでも気を緩めることなく、降りかかって来る危険を察知し、それを回避する努力をしていれば、例え、交通事故等に巻き込まれようとしても、その危険から脱却出来る場合もあるのではないでしょうか。それを裏付けるような事案が、先日、千葉県内で発生しました。
 その事故は、昼間、交通量の多い幹線道路の交差点で発生したもので、大型のコンテナ車が交差点を右折しようとしたところ、速度が出ていたため、コンテナ車が傾いて横転し、そのため、信号待ちしていた自転車乗りを巻き込み、20歳の女性が車の下敷きになって即死したというものです。実は、このとき、死亡した女性と同じ場所で信号待ちしていた友達がいたのですが、この人は幸い、助かっているのです。
 二人の友達は、同じ場所にいながら、一方は助かり、片方は交通事故に巻き込まれ、命を失ったのです。生と死を分けたのは、助かった女性は、信号待ちの間、自転車から降りて、自分の方に向かって進行してくる車の動きを見ていたそうで、そのため、コンテナ車が右折する際、大きく傾き、車が、自分の立っている方向に向かっていることをいち早く知り、咄嗟に、「危ない」と叫びながら、自転車はその場に投げ出し、全速力で逃げたため、難を逃れたということです。一方、亡くなった女性は、自転車にまたがったままで、おまけにメールを打っていたため、コンテナ車が車体を傾けて進行して来るのを発見するのが遅れ、横転した車の下敷きになり、あえなく死亡したということでした。
 この事故の状況をテレビで見て、常日頃私が実行していることが、間違いではなかったことを改めて認識したのです。それは、私は、毎日、自転車に乗っていますが、信号待ちで交差点付近で待っているときは、いつも自転車から降り、目は自分が立っている方に向かって来る車の動きを見るように心がけています。この仕草は、数年前、交差店内で車同士が衝突し、その反動で、衝突した車の1台が、信号待ちをしていた歩行者の列に突っ込み、数名が重傷を負った事故を報道で知り、それから実行しているものです。このときも、事故の惨禍から免れたのは、交差点内の車の動きをよく見ていた人で、交差点内の衝突をいち早く知り、咄嗟に逃げ出したから難を免れることが出来たわけです。 千葉の事故の報道を見てから、その後は、信号待ちしているときは、ただ単に自転車から降りるだけでなく、例えば、前方の信号機が赤になっているか、もしくは青の点滅信号が見えたときは、あらかじめ、交差点から少し離れた所で待ったり、信号が変わってもすぐ発進せず、周りの車の動きを見てから、ぺタルを踏み出すよう、細心の注意を払っているところです。

2006年09月11日

障害物

 私が運転免許を取得したのは昭和34年ですが、その頃は、現在のような指定自動車教習制度がありませんでしたから、宮崎市内にありました自動車専門学校に行き、そこで、指導員から、技能、構造、法令等を教えてもらい、当時、宮崎刑務所のすぐ北側にあった自動車試験場で試験を受け、運転免許証を取得したわけです。私の担当の指導員となった人からは、車に乗る場合は、ハンドルの前や、ダッシュボードの上には、運転する上で支障となる物、例えば、人形や飾り物を置いてはいけないということを教えられ、これまで忠実に実践してきました。何故、人形等を置いてはいけないかといいますと、これらの物は運転する上で死角となったり、また、他の自動車や人の姿の発見を遅らすからです。しかしながら、実際街角で見かける若い人、特に若い女性が運転している車には、飾り物が一杯積んであるようです。
 先日も、自転車に乗って我が家に帰る途中、信号が「赤」になったので、交差点の近くでしばらく待っていたところ、私のすぐ横に停車した軽自動車がありましたので、何気なくその車を見たのです。その軽自動車には「若葉マーク」が付いていましたので、初心運転者が運転する車だなと思いながら、運転席の前を見たところ、ビックリしました。なんと、運転席の前や助手席の前のダッシュボードの上には、白や黄色の人形や飾り物が所狭しと並べられ、自転車に乗っている私の方からは、運転席に座って人が男性か女性かはっきりわからないほどでした。運転席をのぞいて始めて運転しているのが特に若い女性だとわかりましたが、良くあんな状態で運転が出来るものだと思ったところでした。
 ところで、今から約20年も前になりますが、私と同じ職場に働いていた先輩が、ある朝、バイクで出勤途中に、対向車線を右折して来た車にはねられて亡くなりました。原因は、事故を起こした車の運転席の前や助手席のダッシュボードの上には、飾り物が一杯積まれ、そのため、運転席からは、渋滞中の道路の対向車線を通行して来るバイクの姿が見えず、そのまま右折したため、バイクをはねた事故だということでした。
 当初、そのことを聞き、「そんなはずがない、運転者はわき見していたのではないか」と思いましたが、その後、実際、そのような飾り物を載せた車に乗って見たところ、普段、私が運転席から見ている光景と違い、見える範囲が極端に狭くなっていました。なんと、ダッシュボードの上に置いてある人形が、直進して来るバイクの姿を完全に覆ってしまっていたからです。これでは事故を起こした運転者が言うように、ダッシュボードの上等においてある飾り物が災いし、バイクの姿が見えないか、あるいは見えにくい状態になることが、わかったのです。
 また、人間は車を運転中、一度に二つの行為をすることは難しいといわれています。その例に出されるのが、運転中の携帯電話の使用ですが、ダッシュボードの上に置かれた人形等でも同じような実験結果が出ています。それは、運転者にアイカメラを取り付けて実験してみると、運転者の目は、人形等に集中し、そのため、周りの車や人の動きの発見が遅れるそうです。車の窓枠でも死角になり、バイクの姿を発見するのが遅れて、死亡事故が発生した事例もありますので、くれぐれもダッシュボードや運転席の前には、人形や荷物を置かないようにしましょう。

2006年09月18日

人を活かす言葉

 先日の日曜日、自宅近くの図書館に行き、棚の本を見ていたところ、太田典生という人が書いた「一日一話 心に残るいい話」という本が目にとまりました。パラパラッと拾い読みしたところ、なかなか面白そうな本だったので、早速借りて読んでみましたが、とても感動するものでした。
 その本に載っていた内容とは、『これは、本当にあった話です。筑波市という町に住んでいる高校2年生の男の子が、バイクに乗っているときに交通事故にあってしました。とてもひどい事故で、不幸なことにその高校生は、脳みそのおよそ半分に損傷を受け、首から下にひどい麻痺が残って、ほとんど腕等は動かせない状態になってしまいました。しかもお医者さんの見立てでは、一生その麻痺は残るであろうということでした。
 ところが、一人だけあきらめない人がいました。それは、その高校生のお母さんでした。毎日、息子に励ましの言葉をかけ、リハビリをさせました。息子もそれに応えて頑張りました。そのうちにその親子の姿に感動し、看護師達も一緒に高校生に温かい言葉をかけて励ましたそうです。
すると、2ヵ月後には、ピクリともしなかったその高校生の手が動くようになったのです。これには、診察に当たった医師もビックリし、しかも、驚いたことには、引き続き励ましの言葉とリハビリの結果、その高校生はその後も奇跡的な快復を見せ、ついに退院して学校に戻ることが出来るようになったのです。
 しかし、奇跡的に学校生活に戻りことが出来たその高校生に対し、ある先生が、「学校に戻ることは出来たが、大変な事故だったそうだから、君が今までのクラスで一緒に勉強することは一寸無理だな。」と言ったそうです。その言葉を聞いた高校生の手は、その夜から再び動かなくなったということです。その高校生の身体を動かしたのも人の言葉、また動かなくしたのも人の言葉です。言葉にはそれだけの力があるのです。どうせなら、人を元気にする、人を活かす言葉を話したいですね。』というものでした。
 さて、自動車学校でも教習を行う場合、あるいはこれに近い言葉を生徒さんに発していることがあるのかも知れません。というのは、卒業時の「喜びの声」の中に、「S字コースがうまくいかず、何回やっても失敗するので落ち込んでいたところ、先生から『また失敗するかもしれないと考えたらいけませんよ。肩の力を抜いて自信を持ってやってごらん。』と言われました。騙されたと思ってやってみたところ、うそのようにスムーズに通過することが出来、お陰で、仮免、卒検は1回で合格しました。あのときの先生の言葉は忘れることが出来ません。ありがとうございました。」というのがありました。故事に「地獄で仏に会う」というのがありますが、この生徒さんにとっては、S字コースがうまくいかず、すっかり落ち込んでいたときだけに、何気ない指導員の言葉が、まるで仏さんの言葉のように聞こえたのかもしれません。
 このように指導員の言葉一つで、生徒さんは運転に自信を持つことが出来ますし、逆に「下手だな」という言葉を発したことで、自信を失わせることもありますので、「人を活かす言葉」を使うよう、細心の注意を払って教習を行いましょう。

2006年09月25日

アイディア

 私がメンバーとなっているゴルフ場の男性用トイレは、いつ行っても、利用者が多いようですが、おそらく、スタート前で緊張しているせいか、トイレが近くなるのかもしれません。ところで、トイレに行っていつも思うことは、6個ある便器の下のどのマットにも、オシッコのしずくがあることです。便器の前に立ち、いざ用を足そうとしたところ、便器には、「はい、一歩前進」と書いてありますが、その効果はどうやらなさそうです。トイレ内の清掃をするオバさんに聞いてみると、女性用のトイレは朝だけでよいそうですが、男性用のトイレは、朝2回、午後1回、利用者が多いときはそれ以上、清掃をするときがあるそうです。特に、昼食の際、利用者がビール等を飲むせいか、スタート前にトイレを利用する人が多く、従って、便器から飛び出るオシッコのしずくを掃除する回数が多くなるということでした。
 さて、何もゴルフ場だけでなく、駅や公衆トイレ等、どの公共の施設の男性用のトイレは、オシッコのしずくが飛び散り、利用する際、嫌な思いをすることがあります。そのため、便器に、前述のような「はい、一歩前進」等の張り紙が書いてありますが、どれも解決策にはなっていないようです。その中で、先日プレーした都城市内のゴルフ場では、こんな対策が講じられていました。
 それはスタート前にそのゴルフ場の男性用トイレに入り、便器の前に立ったところ、白い便器の真中ほどに、何か赤い小さなシミみたいな物が付いていました。私は用を足しながら、その赤い物は何かなと考えていましたが、無意識のうちにその赤い物を目がけてオシッコをかけている自分に気づきました。用を足した後、他の利用者の姿を見ていますと、どの人の目も、私と同じように便器の真中付近を見て、用を足しているようです。
 そこで、そのままトイレに残り、利用者がなくなった頃を見計らい、便器を見たところ、どの便器にも、真中ほどに赤い物があるのです。さらに、便器に近づきよく見ると、その赤い物は、どうやらローソクの火の絵が描かれているようで、その赤い物の下には、ローソクの絵も描かれていました。つまり、利用者にとっては、何が描かれているか良くわかりませんが、用を足しながら、無意識のうちに赤い物を目掛けてオシッコをしていたということになります。このような行為は、もちろん男性にしかわからない仕草ですが、それにしても男性が用を足すときの心理をよく読んだ「グッド・アイディア」の作品です。
 実は、このアイディアは、作家の高橋昌義さんが書いた「発明なんかどうですか?」という本によると、元々はオランダで考え出されたものだそうです。それによると、オランダの国際空港では、男子用のトイレの汚れが問題になったことがありました。オシッコを便器からはみ出させてしまう人がいて、便器の周りが汚れるということでした。ところが、この汚れを防ぐ画期的な方法が考え出されました。それは、一匹のハエの絵を便器に書くというものでした。用を足そうと思った人は、もう本能的にオシッコでそのハエを落とそうとします。そうすると、オシッコがきちんと便器に収まるという方法です。このアイディアは見事成功し、以後オランダ国際空港の男性トイレは、いつも綺麗になり、評判になったということです。
 その意味では、ゴルフ場のローソクの火の絵は、二番煎じになるかも知れませんが、男子の心理をうまく掴んでおり、今後、この方法は増えるのではないかと期待しているところです。

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