校長のひとり言ブログ|都城自動車学校

« 障害物 | メイン | アイディア »

人を活かす言葉

 先日の日曜日、自宅近くの図書館に行き、棚の本を見ていたところ、太田典生という人が書いた「一日一話 心に残るいい話」という本が目にとまりました。パラパラッと拾い読みしたところ、なかなか面白そうな本だったので、早速借りて読んでみましたが、とても感動するものでした。
 その本に載っていた内容とは、『これは、本当にあった話です。筑波市という町に住んでいる高校2年生の男の子が、バイクに乗っているときに交通事故にあってしました。とてもひどい事故で、不幸なことにその高校生は、脳みそのおよそ半分に損傷を受け、首から下にひどい麻痺が残って、ほとんど腕等は動かせない状態になってしまいました。しかもお医者さんの見立てでは、一生その麻痺は残るであろうということでした。
 ところが、一人だけあきらめない人がいました。それは、その高校生のお母さんでした。毎日、息子に励ましの言葉をかけ、リハビリをさせました。息子もそれに応えて頑張りました。そのうちにその親子の姿に感動し、看護師達も一緒に高校生に温かい言葉をかけて励ましたそうです。
すると、2ヵ月後には、ピクリともしなかったその高校生の手が動くようになったのです。これには、診察に当たった医師もビックリし、しかも、驚いたことには、引き続き励ましの言葉とリハビリの結果、その高校生はその後も奇跡的な快復を見せ、ついに退院して学校に戻ることが出来るようになったのです。
 しかし、奇跡的に学校生活に戻りことが出来たその高校生に対し、ある先生が、「学校に戻ることは出来たが、大変な事故だったそうだから、君が今までのクラスで一緒に勉強することは一寸無理だな。」と言ったそうです。その言葉を聞いた高校生の手は、その夜から再び動かなくなったということです。その高校生の身体を動かしたのも人の言葉、また動かなくしたのも人の言葉です。言葉にはそれだけの力があるのです。どうせなら、人を元気にする、人を活かす言葉を話したいですね。』というものでした。
 さて、自動車学校でも教習を行う場合、あるいはこれに近い言葉を生徒さんに発していることがあるのかも知れません。というのは、卒業時の「喜びの声」の中に、「S字コースがうまくいかず、何回やっても失敗するので落ち込んでいたところ、先生から『また失敗するかもしれないと考えたらいけませんよ。肩の力を抜いて自信を持ってやってごらん。』と言われました。騙されたと思ってやってみたところ、うそのようにスムーズに通過することが出来、お陰で、仮免、卒検は1回で合格しました。あのときの先生の言葉は忘れることが出来ません。ありがとうございました。」というのがありました。故事に「地獄で仏に会う」というのがありますが、この生徒さんにとっては、S字コースがうまくいかず、すっかり落ち込んでいたときだけに、何気ない指導員の言葉が、まるで仏さんの言葉のように聞こえたのかもしれません。
 このように指導員の言葉一つで、生徒さんは運転に自信を持つことが出来ますし、逆に「下手だな」という言葉を発したことで、自信を失わせることもありますので、「人を活かす言葉」を使うよう、細心の注意を払って教習を行いましょう。

About

2006年09月18日 10:13に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「障害物」です。

次の投稿は「アイディア」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。