私がメンバーとなっているゴルフ場の男性用トイレは、いつ行っても、利用者が多いようですが、おそらく、スタート前で緊張しているせいか、トイレが近くなるのかもしれません。ところで、トイレに行っていつも思うことは、6個ある便器の下のどのマットにも、オシッコのしずくがあることです。便器の前に立ち、いざ用を足そうとしたところ、便器には、「はい、一歩前進」と書いてありますが、その効果はどうやらなさそうです。トイレ内の清掃をするオバさんに聞いてみると、女性用のトイレは朝だけでよいそうですが、男性用のトイレは、朝2回、午後1回、利用者が多いときはそれ以上、清掃をするときがあるそうです。特に、昼食の際、利用者がビール等を飲むせいか、スタート前にトイレを利用する人が多く、従って、便器から飛び出るオシッコのしずくを掃除する回数が多くなるということでした。
さて、何もゴルフ場だけでなく、駅や公衆トイレ等、どの公共の施設の男性用のトイレは、オシッコのしずくが飛び散り、利用する際、嫌な思いをすることがあります。そのため、便器に、前述のような「はい、一歩前進」等の張り紙が書いてありますが、どれも解決策にはなっていないようです。その中で、先日プレーした都城市内のゴルフ場では、こんな対策が講じられていました。
それはスタート前にそのゴルフ場の男性用トイレに入り、便器の前に立ったところ、白い便器の真中ほどに、何か赤い小さなシミみたいな物が付いていました。私は用を足しながら、その赤い物は何かなと考えていましたが、無意識のうちにその赤い物を目がけてオシッコをかけている自分に気づきました。用を足した後、他の利用者の姿を見ていますと、どの人の目も、私と同じように便器の真中付近を見て、用を足しているようです。
そこで、そのままトイレに残り、利用者がなくなった頃を見計らい、便器を見たところ、どの便器にも、真中ほどに赤い物があるのです。さらに、便器に近づきよく見ると、その赤い物は、どうやらローソクの火の絵が描かれているようで、その赤い物の下には、ローソクの絵も描かれていました。つまり、利用者にとっては、何が描かれているか良くわかりませんが、用を足しながら、無意識のうちに赤い物を目掛けてオシッコをしていたということになります。このような行為は、もちろん男性にしかわからない仕草ですが、それにしても男性が用を足すときの心理をよく読んだ「グッド・アイディア」の作品です。
実は、このアイディアは、作家の高橋昌義さんが書いた「発明なんかどうですか?」という本によると、元々はオランダで考え出されたものだそうです。それによると、オランダの国際空港では、男子用のトイレの汚れが問題になったことがありました。オシッコを便器からはみ出させてしまう人がいて、便器の周りが汚れるということでした。ところが、この汚れを防ぐ画期的な方法が考え出されました。それは、一匹のハエの絵を便器に書くというものでした。用を足そうと思った人は、もう本能的にオシッコでそのハエを落とそうとします。そうすると、オシッコがきちんと便器に収まるという方法です。このアイディアは見事成功し、以後オランダ国際空港の男性トイレは、いつも綺麗になり、評判になったということです。
その意味では、ゴルフ場のローソクの火の絵は、二番煎じになるかも知れませんが、男子の心理をうまく掴んでおり、今後、この方法は増えるのではないかと期待しているところです。






