高齢者ドライバーによる交通事故が増えていることから、このほど警察庁では、高齢者の免許更新時に認知症の有無や、記憶力、判断力などの認知機能を調べる簡易検査を義務付ける方針を明らかにしました。
それによりますと、ここ数年の高齢者の交通事故の状況は、高速道路を逆行したり、反対車線に飛び出して対向車線の車両と衝突する等の事故が多くなり、専門の医者が調べてみると、高齢ドライバーに軽い認知症の症状が見られ、そのことを本人や周りの人達が気づいてなく、それが事故の原因になっているということが明らかになったものです。
そう言われてみれば、ここ数年内に都城地区で発生している高齢者が関係している交通死亡事故を見てみると、ドライバーが認知症ではなかったかと疑われる事故も発生しています。それは、昼間、信号機のある交差点で、77歳の高齢者ドライバーが運転する軽トラックが、赤信号なのにそのまま交差点に進入したため、左側から青信号で進行してきたトラックと衝突し、高齢者ドライバーが死亡した事故です。軽い認知症の場合、信号無視や一時停止を怠るという実験結果が出ていますから、この事故の高齢者ドライバーもひょっとしたら本人が気づかない認知症だったかもしれません。
警察庁では、今年中に識者懇談会からの提言を受け、来年には道交法を一部改正する方針だということです。新聞報道には、その例が記載されていましたが、どうやらそのテストは、長谷川式簡易認知症(痴呆症)評価が基本になっているようです。長谷川式とは、聖マリアンナ医科大学神経精神科学教室の教授であった長谷川和夫氏が考案したもので、認知症の治療を行う専門家が、現在も使用している設問方法です。
それによると、設問は、「お歳はいくつですか?」、「今日は何月何日、何曜日ですか?」、「私たちが今いる場所はどこですか?」、「これから言う3つの言葉を言って見て下さい。例~桜、猫、電車」、「100から7を順に引いてみてください。」、「これから言う数字を逆から言ってください。例~6-8-2」、「これから5つの品物を見せます。それを隠しますから、何があったかを言ってください。例~時計、タバコ、ペン、鍵、ナイフ」、「知っている野菜の名前を出来るだけ多く言ってください。」等となっています。
この設問方法を参考にして、現段階で警察庁が検討している設問は、「今日は何月、何日、何曜日ですか?」、「今は何時何分ですか?」、「(ライオン、ブドウ、オートバイなどのイラストを示し、記憶してもらう)何が書かれていたかを思い出せるだけ記入してください」、「大きな円を描いて全部の数字を書き込んで、時計の文字盤を書いてください。今からその時間を言いますので、針を書き込んでください」、「知っている動物の名前を出来るだけたくさん書いてください」といった内容です。
この認知症の簡易検査は、20分程度のテストだということですが、得点に応じて「認知症の疑いがある」、「認知症に至らないが、認識機能低下の疑いがある」、「認識機能低下の疑いがない」の3分類に分けられ、認知症の疑いがわかった場合、専門の診断を受けてもらい、免許取り消し・停止を判断するということです。また、検査を義務付けられるのは、70歳以上ということですから、高齢者講習を実施している私達指定自動車学校の職員は、関心をもって認知症テストの結果を見守りましょう。
校長のひとり言ブログ|都城自動車学校
« 温泉の特徴 | メイン | 飲酒運転とアルコール依存症 »






