最近、文部科学省が公表した子供の学力や体力・運動能力は、1985年をピークに下がり始め、歯止めが効かない状態になっているようですが、その大きな原因は、どうやら「朝食抜き」だということです。つまり、塾通いやテレビゲーム等のため、子供達の寝る時間が遅くなって睡眠不足になり、朝ご飯を食べずに学校に行くといった不規則な生活が続き、これが生活リズムを崩して学力や体力・運動能力の低下につながっていると指摘しています。文部科学省の調査によると、小学生・中学生の約64,3%の子供達が「朝食抜き」で学校に行っているということです。また、ある調査では、朝食を取らない人が増えており、特に若い世代に多く、20歳台では、男性の3人に1人、女性の5人に1人は「朝食抜き」だということです。朝食を食べないと、午前中の仕事や学業に悪影響を及ぼすばかりでなく、生活習慣病(成人病)にかかりやすくなるということです。
「朝食抜き」の原因は、夜更かしが大きな要因になっているということで、広島県のある小学校では、学校が中心となって父兄に働きをかけ、「早寝、早起き、朝食運動」を実施しており、運動を始める2年前に比べ、子供達の学力や体力・運動能力があがったそうです。そして、これまで朝からボヤッと眠そうにしていた子供達がいなくなり、落ち着いて勉強できる環境が出来上がったということです。
私達は、小さい時から1日3食の生活をしていますので、これが当然だと思っていますが、最近、ダイエットのために「朝食抜き」をしたり、日本人は本来1日2食の生活をしていたのだということで、「朝食抜きの勧め」といった本が出版されるなど、むしろ「朝食抜き」を助長する傾向があります。しかし、医学関係者の話によると、やはり、人間は朝食を抜くと色々弊害が出るようです。
それでは、朝食はどんな役割があるのか調べてみましたところ
○ 睡眠中に低下した体温を回復し、身体活動を活発にする。
○ 脳のエネルギーである糖質を補給し、知的活動を盛んにする。
○ ホルモンや酵素の分泌を促し、生体リズムを整える。
の3点があります。全寮制の大学で朝食を取ったグループと取らなかったグループを対象に、学業成績と欠席時間を調査したところ、朝食を取ったグループの方が、いずれも明らかに優れていたという報告もあるようです。
このように、朝食は人間にとって大事なことはわかりましたが、朝食を取るためには、夜更かしをしないことが大切なようです。夜更かしをすると、つい夜食を取りがちで、遅い時間に夜食を食べると、睡眠が浅くなり、朝は空腹を感じなくなり、ぎりぎりまで寝ているといった悪環境に陥りやすいということだそうです。
自動車学校においては、朝1時限目から、しっかりした教習を行わなければいけないわけですから、前日は遅くとも12時までには就寝して十分睡眠を取り、そして朝食は必ず取る習慣を身につけて欲しいと願っています。これまで、「朝食抜き」をしていた人にとっては、苦痛かもしれませんが、先ずは早起きし、食べやすい物を食べるといった簡単なことから始められることをお勧めします。
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