先日の夜、ニュース番組を見ていたところ、マラソン選手の高橋尚子選手が、母校の大阪学院大学の客員教授として1年間という期限付きですが、就任することが決まったことが報道されていました。ご存知のとおり、高橋選手は、平成12年(2000年)のシドニーオリンピック女子マラソンでは、ルーマニアのシモン選手と激しくデッドヒートを演じ、34キロ付近でシモン選手を振り切り、見事優勝し、その年、女子スポーツ選手として初めて日本の国民栄誉賞を受賞したマラソン選手です。その後、平成16年(2004年)のアテネオリンピックの女子マラソンでの2連覇が期待されましたが、予選の選考―レースでスタミナ切れを起こして敗れ、さらに、平成18年11月に行われた東京国際女子マラソンでも、優勝した土佐礼子選手や尾崎朱美選手にも敗れ、平成20年に開催される北京オリンピックへの出場が危ぶまれている選手です。
場面では、高橋尚子選手のことをアナウンサーが「Qちゃん」と呼んでいましたが、これを聞いていた妻が、「なぜ、『Qちゃん』と言うのだろうか?」とつぶやいたのです。私もスポーツが大好きで、高橋尚子選手が「Qちゃん」という「愛称」で呼ばれていることは知っていましたが、うかつにも「Qちゃん」の名前の由来のことは、知らなかったのです。その場は、テレビの画面に熱中して妻のつぶやきには聞こえなかったふりをし、即答しませんでしたが、日頃からスポーツ通を自負する私としては、プライドにかかわりますので、さっそく調べてみたのです。
それによリますと、高橋尚子選手は、大阪学院大学を卒業後、小出義雄監督を慕ってリクルートに入社しましたが、ある年のリクルート陸上部の新人部員歓迎会において、高橋選手は、アルミホイルを使ったボディコン風の衣装を着て、その頃流行していた「お化けのQ太郎」の歌を歌ったということです。日頃の高橋選手は、何ごとにも控えめで、あまり目立たない選手でしたが、おどけた高橋選手の立ち振る舞いに歓迎会は大いに盛り上がり、それから高橋選手には、「お化けのQ太郎」をもじって、「Qちゃん」という「愛称」が付けられたということです。
「愛称」と言えば、これまで我が国において「Qちゃん」と同じく国民栄誉賞をもらった人は、王貞治(プロ野球選手)、古賀政男(作曲家)、長谷川一夫(映画俳優)、植村直巳(冒険家)、山下泰裕(柔道選手)、衣笠祥雄(プロ野球選手)、美空ひばり(歌手)、千代の富士(大相撲横綱)、藤山一郎(歌手)、長谷川町子(漫画家)、服部良一(作曲家)、渥美清(俳優)、吉田正(作曲家)、黒澤明(映画監督)がいますが、この人達の中にも「愛称」で呼ばれている人がいます。例えば、衣笠祥雄選手は、現役時代「鉄人」という「愛称」で呼ばれていました。衣笠選手は、赤ヘル時代の背番号が「28」でしたが、この頃、子供達の間で人気のあった横山光輝さんの漫画「鉄人28号」からヒントを得て、「鉄人」という「愛称」が付けられたということです。この他、王貞治選手には「ワンちゃん」、美空ひばりには「お嬢」、千代の富士には「ウルフ」等の「愛称」が付けられていますが、それだけ、国民から慕われているということだと思われます。
高橋尚子選手の最近の走る姿を見ていますと、シドニーオリンピック当時の切れ味はやや薄れてきていますが、トレーニング次第によっては、まだまだ活躍出来そうですから、是非とも次の北京オリンピックを目指し、頑張って欲しいと願っています。「Qちゃん」ガンバレ






