「納豆」のダイエット効果をうたった関西テレビの生活情報番組「発掘!あるある大辞典Ⅱ」が放映された直後は、スーパーの「納豆」売り場は、品切れの状態でしたが、その後データの捏造が発覚してからは、売り場には、以前のように「納豆」が並べられているようです。
さて、このように注目を浴びた「納豆」ですが、今や私にとって朝食には欠かせない食べ物の一つとなっています。「納豆」をこのように毎朝食べるようになったのは、実は10年位前からです。それまでは、どちらかといえば、「納豆」は嫌いな方の食べ物で、子供の頃を振り返ってもあまり良い印象を持っていませんでした。
それは、私が子供の頃は、「納豆」という食べ物が食卓に出されることはほとんどありませんでしたし、漫画に出てくる「納豆」と言えば、主人公の父が病気で亡くなり、母も病気がちなので、主人公である小学生が、朝早くから「納豆、納豆」といって歩く姿が掲載されていましたので、その姿が貧相であったのと、それに、なによりも腐ったような匂いがし、おまけにベトベトしていましたから、食べてみたい食べ物ではなかったのです。
それが、現在のように毎朝食べるようになったのは、私が55歳になった頃、盛んにテレビや新聞などで、「納豆が身体に良い食べ物」と報道されるようになってからです。そこで、最初は嫌々ながら、半分は目をつぶり、身体に良いと思いつつ仕方なしに食べていたところ、今では大好きな食べ物となってしまったわけです。私にとって、「納豆」と言えば、大豆を納豆菌によって醗酵させた食べ物という知識しかありませんでしたが、これを調べてみると、意外に私が知らないことがたくさん出てきました。
それによると、先ず「納豆」のような食べ物は、日本だけかと思っていましたが、実はヒマラヤや中国の雲南省から日本までの照葉樹林地帯に見られる食べ物だそうで、いつどのようにして日本に伝わったかは不明だということです。日本国内では、これまで関東地方以北と南九州で好まれていましたが、特有の匂いのためか、その他の地方、特に関西・四国地方ではあまり消費されていなかったそうです。そこで、「納豆」を製造する業界では、製法や菌の改良などで臭いを少なくしたり、含まれる成分のうち「ナットウキナーゼ」の健康増進効果がテレビなどのメディアで伝えられるようになった結果、1990年代後半にはほぼ日本中で消費されるようになったということです。
外国人にとって、「納豆」は、日本食の中の苦手とする代表的食べ物の一つといわれていましたが、これは、納豆菌が炭そ菌の仲間で、「不用意に食べると感染症に掛かる」という大きな誤解をしていたからで、最近では、メディアの報道により誤解が解け、「納豆」を食べる外人が増えてきたそうです。
また、「納豆」という語源についてはいろいろ説があるようですが、平凡社の世界大百科事典によると、「昔、動物性タンパク質を食べることができなかった僧が、タンパク質の豊富な大豆を,おいしく、消化よく食べるために研究をした所産が納豆であり、僧房の納所(なつしょ)でつくられ普及したものであるから,その場所名を冠して広義の納豆という語が生まれた。」となっています。
「納豆」は、ビタミンKのほか、大豆由来のタンパク質も豊富であり、現在でも重要なタンパク質源となっているということですので、毎朝食べていますが、季節によっては、オクラやピーマン等を刻み、あるいは大根を摺って「納豆」に混ぜると、おいしく食べることが出来ますので、職員の皆さんも是非試してみてください。






