校長のひとり言ブログ|都城自動車学校

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金属ドロボー

 最近、日本国内においては、金属が盗まれる奇妙な事件が発生しています。先ず、茨城県や栃木県内においては、火事等を知らせる青銅製の半鐘の盗難が続き、これまでに36個が被害に遭っていることが報道されていました。新聞報道によりますと、盗まれたのは火の見やぐらに取り付けられた直径30~40センチ、高さ40~50センチ、重さ20~50キロがが中心で、1個が10万円~50万円相当ということです。これらの半鐘は、住民が地区ごとに管理し、かっては災害発生の周知や消防団員の召集などに使われていましたが、現在ではほとんど使われていないそうです。それでも地区民にとって半鐘は、シンボル的存在ですから、カンカンに怒っているということです。
 そのほか、最近のニュースを見ると、建設工事現場に置いてあった銅線の配線コードが盗まれたり、電信柱に設置されている送電線が切られ、数百メートルにも及ぶ量の電線が持ち去られたり、また、道路の側溝に使われている金属製の上蓋や重さ300キロの防潮扉、工事現場の鉄板、水道の蛇口等色々な金属が盗まれています。金属としては、太平洋戦争中、お寺の境内にあった鐘が、国からの命令で供出され、これが大砲等の弾に使われたという例はありますが、このような犯罪は、戦後の混乱期でさえあまり発生しなかったものです。
 実は、銅線等の金属が盗まれる犯罪は、日本だけではなく、現在、世界中の各地で発生しています。例えば、フランスやドイツなどでは、銅や亜鉛、ニッケルなどが盗まれる事件が頻繁に発生し、中には教会の亜鉛板の屋根が剥ぎ取られる事件が発生しています。また、イギリスでは、アルミニューム製のビール樽や鋼鉄製のマンホールの蓋が盗まれ、蓋が盗まれたマンホールに子供が落ちて怪我をする事故も発生しています。さらに、ブルガリアでは、レールや架線の盗難が頻発して、鉄道建設が大幅に遅れているそうです。
 なぜ、世界中でこのように金属ドロボーが横行するようになったかといいますと、それは中国やインド等人口に多い国の急速な経済発展によるものだそうです。十数年後の世界経済は、現在のようなアメリカやロシア等の経済大国と呼ばれている国に変わり、中国やインド等の国々が中心になるだろうと予想されていますが、これらの国の経済発展が、石油価格等エネルギー資源だけでなく、銅等の金属価格を高騰させているということです。
 さらに、このような金属価格の高騰は、一時的なものかというとそうではなく、この現象はしばらくは続くという予想です。なぜなら、鳥取環境大学名誉学長の加藤尚武氏の説によると、金属の枯渇が燃料の枯渇より早く到達するという予測があるからです。エネルギー資源としては、石油や天然ガス等があり、やがて近い将来枯渇することは確実ですが、これらのエネルギー資源がなくなったとしても、例えば、サトウキビ、トウモロコシや鶏の油等のバイオ燃料の開発が世界各国で進められており、また、他の化石燃料を使う等代替性がありますが、金属の場合はそれがないということです。その裏付けとしては、世界鉱物資源データブックがありますが、それによると、現在、地球上で採掘されている金属は無尽蔵でなく、十数年後には全て取り尽くされ、なくなってしまうということです。例えば、主要な金属の地球上の枯渇年限は、銀19年、金20年、鉛24年、亜鉛26年、銅30年、マンガン30年、スズ37年、ニッケル40年、水銀48年、鉄71年という具合になっています。
 金属スクラップ業者によると、金属の値段は昨年から値上がりし、そのほとんどは闇ルートで中国等に輸出されているということですから、ここしばらくは色々な金属盗難が続きそうです。

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2007年03月05日 10:13に投稿されたエントリーのページです。

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