先日の夕方、民間テレビ放送のニュース番組を見ていたところ、「ええっ、うっそー」と思われるような光景が放映されていました。画面には、テレビ、洗濯機、電子レンジ、電気ゴタツ、パソコン、ポット等の電気製品がうず高く積まれており、テレビのタイトルを見ていなければ、ゴミ焼却場に捨てられた不燃物の映像かと思うほどでしたが、その場所が山梨県の中央道にある「談合坂サービスエリア」と聞き、ビックリするとともに、さらに、その電気製品等がゴミの不法投棄だと知り、唖然としたわけです。「談合坂サービスエリア」は、全国の高速道路のサービスエリアの中でも、トイレや買い物等のため、最も利用する人が多い所だそうですが、ゴミの量も他のサービスエリアに比べ、飛び抜けて多いということです。
現在、我が国の高速道路内に設置されているサービスエリアで、ゴミ箱等に捨てられるゴミは、年間約1万5000トンあるそうですが、そのうちの約1万トンは、サービスエリアから出るゴミではなく、こうした一般家庭から出た、いわゆる持ち込まれるゴミだということです。談合坂サービスエリアの関係者の話によりますと、これらの電気製品等の不法投棄は、サービスエリアに出入りする人が少なくなる深夜に投棄されることが多く、しかも建物の裏に捨てられるので、防ぎようがないということです。
テレビの画面では、サービスエリアの正面に設置されている「燃えないゴミ」「燃えるゴミ」「缶入れ」等のボックスが映し出され、そのボックスにゴミを入れるのは、サービスエリアの売店で買い物をした人かそれとも駐車場に車を停めた人のどちらかなのかを放映していましたが、圧倒的に多かったのは、車から降りてきた人の方でした。中には、大きなビニール袋を持ち、真っ直ぐボックスに向かって進み、堂々とビニールの中からゴミを取り出し、それをボックスの中に次々と入れ、それが終わると、何食わぬ顔で車に乗り、そのまま立ち去ってしまう人もいました。このようなゴミの持ち込みをする人に記者が「ゴミの持ち込みですね。良心に反しませんか」とインタビューをしていましたが、さすがに男の人は、良心の呵責に耐えかねたのか、持ち込んだゴミの投棄を途中でやめ、残りのゴミを持って車に戻っているようでした。しかし、中年の女性は、「持ち込みが悪いことは分かっているのですが、・・・」と一応弁解はするものの、ゴミを捨てる手は休めず、大きなビニール袋の中のゴミを全てボックスの中に入れ、記者に軽く会釈しながら車に戻る姿には、あきれてしまいました。また、ボックスに捨てられるゴミの中には、猫の死体等とんでもないものも入っていることがあるそうですが、全てのサービスウィリアで処理する費用は15億円もかかっているということであり、その半分が持ち込みゴミの処理に費やされているわけになります。
サービスエリアの関係者は「利用者のマナーに待つしかない。」と述べ、今後の対策として、ゴミの不法投棄を訴えるポスターやTシャツを準備するということでした。しかしながら、テレビ画面を見ていると、ゴミ箱は売店の外に置かれ、いかにもエリアに立ち寄った人に対し、この中にゴミを捨てて下さいといわんばかりですし、また、不燃物がこれほどまで増えているのに、何らの対策を取っていなかったサービスエリア側の甘さもあると考えられます。
そこで、抜本的な対策としては、ゴミ置き場を店内にするとか、また、不燃物のゴミは、深夜サービスエリア内の建物の裏に捨てられるわけですから、建物の裏に行かれないようにロープや柵等を設けたり、あるいは監視テレビを取りつけるなどして、ゴミの不法投棄を絶対見逃さない対策を講じる必要があるようです。






