私がゴルフを始めてから20年余りを過ぎましたが、今でも、最初の1番ホールでドライバーショットを打つときは、胸がドキドキし、「うまくボールが飛んでくれるだろうか。」とか、「空振りはしないだろうか。」等と考えたり、ティの上にボールを載せても直ぐ落下し、あわてて載せようとしてあせるなど、常に「緊張感」が付きまとうものです。特に、コンペやクラブ杯等、多くのプレーヤーが見ている前で打つときは、余計に緊張するものです。
本番ではこのように緊張がつきまとうのか、先日行われた「世界フィギュア2007東京」では、前日のショートプログラムまではトップに立っていた韓国のキム・ヨナ選手が、最終日のフリーの演技では2度も転倒し、掴みかけていた優勝の栄冠を逃してしまいました。その場面はテレビで見ていましたが、滑る前からキム・ヨナ選手の顔にいつもののような笑顔が見られず、緊張していることが映像からありありと伺われました。あれほどの選手でも、練習のときはなんでもなかった演技が、本番になると緊張して失敗してしまうものです。
このように、スポーツでは、極度の「緊張感」により、本番では失敗することが多いようですが、芸術の場合はいささか異なるようです。音楽の場合、緊張はどちらかというと必要であり、「緊張感」があるためにいい演奏が出来るという音楽家もいるようです。特に、ピアニストの中には、練習のときは一人でピアノを弾いていても、「緊張感」がなくて出来栄えは余り良くないけれども、本番では適度の「緊張感」があり、良い演奏が出来るという人もあるそうです。
さて、「緊張感」と言えば、自動車学校で、修了検定や卒業検定試験の受検者に対し、検定前「どうですか」と声をかけると、「はい、メチャクチャ緊張しています。」という答えが返ってくる場合が多く、身体全体から緊張している様子がこちらに伝わってきます。特に、初めて修了検定を受ける人ほど、コチコチになっているようで、中には練習のときには失敗がないのに、いざ本番になると、「緊張感」からか実力が発揮できずに失敗する場合があるようです。
そこで、「緊張感」が検定試験と関連しているのかどうか、つまり、検定試験の何番目に受検した人が失敗しているのかを、本年1月から3月末までに当校で実施した修了検定試験の状況で調べてみました。それによりますと、普通車では1、271人が受検していますが、やはり1番失敗が多かったのはトップバッターで受検した人で、304人中46人が検定中止となっており、合格率が84,8%なっています。次に多いのが3番目で42人、次が2番目の38人となり、4番目、5番目になると、失敗する人数は20人台と減っているようです。さらに、連続して検定中止になっている例が28件あり、中には3人連続で検定中止になった事例が6件ありました。
これらの検定結果からみても、受検者は練習のときと違って本番では緊張し、実力が発揮出来ないようですから、検定員は受検者の心理状態を考え、落ち着かせるために深呼吸させるとか、笑顔で接する等一工夫をする必要があるようです。職員の皆さん、何か名案がありましたら是非教えてください。






