校長のひとり言ブログ|都城自動車学校

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家庭訪問

 私は電車で宮崎から通勤していますので、毎朝、JR山之口駅まで車で迎に来てもらっていますが、運転する人は、指導員、事務員、パートの送迎員等変わります。運転する人とは自動車学校に到着するまでの約10分間、車中で天候や仕事の話などをしますが、今日の迎えは女性のパート事務員でした。そのパート事務員は、「明日は午後、家庭訪問の予定ですので、今日は大掃除です。今まで担任は女の先生でしたが、今年は男の先生なので、どんなことを聞かれるのか、一寸心配です。」という話をしてくれました。そこで、今の家庭訪問はどんな様子なのかを知りたくなり、聞いてみたのです。
 それによりますと、まず、私達が経験した家庭訪問と違っていたのは、家庭訪問する先生の交通手段でした。現在の先生は、車で訪問されるそうですが、私達の頃はまだ自動車が現在のように普及していませんでしたので、ほとんどの先生は自転車で、中には歩いて訪問される先生もいました。また、訪問時間は1軒当たり15分と決まっているそうですが、私達の頃は、時間は大雑把で、中には酒が好きな先生の場合、酒を飲みながらの家庭訪問ですっかり酔ってしまい、次の訪問が出来ず、リヤカーに乗せられて自宅まで送り届けられる猛者の先生もいたようです。
 さらに、私が育った町は、生徒の半分の家庭は農家でしたから、丁度4月は野菜がどこの家庭にも植えられていましたので、帰られる時の先生の自転車の荷カゴには、もらった大根、キャベツ等がいっぱい積まれていた記憶があります。このような光景が見られたのも、先生のほとんどは、子供達と同じ町内に住み、現在のように町外から通って来られる先生はいなかったからではないかと思われますが、それにしてものどかなものでした。
 さて、肝心の「家庭訪問」の内容ですが、これは私達の頃も現在も大体同じようなもののようです。その中で私が今でもはっきり覚えているのは、小学5年の時の「家庭訪問」で、担任は30歳代の女性のK先生でした。先生と応対したのは母で、私も母の横でその様子を見ておりましたが、先生は、家庭内における私の様子を聞かれ、母はそれに対しそつなく返事しているようでした。
 ところが、先生は話題が私の学校の様子になると、「武夫君は少しあわてんぼうのところがありますよ。先日も算数のテストをしたところ、引き算の問題なのに足し算をしてしまい、○点でした。」という話をされたのです。担任となってまだ2週間位しか経っていないのに、私の性格をよく見抜かれており、これには聞いていた私も恥ずかしい思いをしました。しかし、私の性格は母が一番知っており、この先生の言葉に母はそれほど驚かなかったように記憶しています。その証拠に、家庭訪問が終わり、先生が帰られても、特にこのことで、母から詰問された覚えがないからです。
 短期間の間に、私の性格を見抜かれたK 先生ですが、先生は竹を割ったような性格で、生徒にはズバズバ言われましたから、私は先生に対して反感は覚えず、むしろ先生には親しみを覚えたほどで、今でも私の記憶に残っている大好きな先生の一人です。そのK先生は、私のほか、私より1年下の妻も小学校のときの担任でしたし、それから30年後、私の次男が小学2年生に進級したときも担任をしてもらいました。K先生は、授業参観に出席した私に対し、「賢治君(私の次男)は、貴方が小さい頃とそっくりよ。やはり親子ね。」と言っていただきましたが、そのときは、具体的にはどんなところが似ているのか聞きそびれてしまいました。まさか、引き算問題を足し算と早とちりしたことは、先生は覚えていらっしゃらないことでしょう。今でも、「家庭訪問」の時期が来ると、K先生とその時の「家庭訪問」の時の様子が思い出されます。

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2007年04月16日 10:13に投稿されたエントリーのページです。

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