九州南部地方は6月1日に梅雨入り宣言がありましたが、雨が降ったのは発表日を含め3日間だけで、その後は晴れた日が続いています。週間天気予報を見ても水曜日まで雨のマークが見られませんので、今年はどうやら空梅雨になりそうです。
梅雨時期の花といえば、真っ先に浮かぶのは「アジサイ」の花ですが、朝散歩していると、紫、白、ピンク、赤、青等様々な色をした「アジサイ」を見ることが出来ます。その中でも、現在都城市と合併した旧山之口町内では、梅雨時期になると、JR山之口駅前の広場を始め、街中の至る所で「アジサイ」の花を見ることが出来ます。それは、旧山之口町の花は「アジサイ」だったからです。その「アジサイ」も、雨が降る中で咲いているから風情があるからで、今年のように晴れてばかりいると、なんだか「アジサイ」の花も元気がないように感じられます。
さて、先日の朝、散歩中にラジオを聴いていたところ、「日本古来の花である『アジサイ』をヨーロッパに紹介したのはシーボルト」と放送していましたので、本当かどうか、早速インターネットで調べてみたところ、事実その通りでした。それによりますと、鎖国時代に長崎にオランダ人と偽って日本に渡来していたドイツ人の医師シーボルトは、日本の「アジサイ」の花に惹かれ、アジサイ科に属する14種の植物図を作成し、ヨーロッパに紹介しましたが、その中で一番大きい「アジサイ」の花に、愛人の「お滝」の名前を取り、「オタクサ」という名前を付けたそうです。
その「アジサイ」の原産は日本で、もとは関東地方の海岸に自生していた「ガクアジサイ」ですが、この花は、中心が小さい両性花とまわりの大きな装飾花から成っており、通常「ヤマアジサイ」と呼ばれています。「アジサイ」は、現在、青、白、ピンク、紫、赤、緑等色々な色の品種が売られていますが、もともとの日本の「アジサイ」の色は青だったということです。それは日本の土壌が酸性であるからで、土壌がアルカリ性になると、花の色は赤くなるそうです。
その青い「アジサイ」がシーボルトによって紹介され、幕末から江戸時代にかけて来日した人達がヨーロッパに持ち帰り、それが改良されて色とりどりの「セイヨウアジサイ」が生み出され、それが再び、日本に輸入されたということです。従って、現在私達が「アジサイ」と呼んでいる球状の「アジサイ」は、逆輸入された「セイヨウアジサイ」だということです。
また、「アジサイ」の語源ですが、「青い花が集まっている」ので、集めるという意味の「あづ」に、青い意味の「さ藍」で、「アヅサアイ」から「アジサイ」になったということです。
さらに、「アジサイ」は漢字で「紫陽花」と書きますが、これは、唐の詩人の白居易がライラックの花に「紫陽花」と名付けていたところ、平安時代の学者である源順が、誤って「ガクアジサイ」に「紫陽花」の漢字を当てはめてしまい、これが日本国中に広まったということです。
我が家の庭にも、名前だけは「アジサイ」と呼ばれる「ガクアジサイ」がありますが、土壌そのものが悪いのか、肥料をやってもなかなか大きくなりません。それでも、梅雨時期になると、毎年、形だけの花が咲きますが、ようやく先日、その花が咲きました。朝夕、その花を見るたびに心が安らぎますが、やはり、時期に咲く花はいいものです。
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