どのスポーツでもマナーは付きものですが、特に、ゴルフではマナーが厳しく要求されています。例えば、「同伴者がプレーの動作に入ったときは、動いたり、しゃべってはいけない」、「グリーン上では走ってはいけない」、「グリーン上で同伴者がパターでボールを打つときは、ボールの延長線上に立ってはいけない」等数限りなくあります。その中で、最も厳しく言われているのは「同伴者がプレーするとき、そのボールの前に出てはいけない」ということです。それは、アマチュアのゴルファーの場合、必ずしもボールがまっすぐ飛ぶとは限らず、場合によっては、当たり所が悪いとシャンクして真横に飛ぶ場合だってあるのです。そのため、シャンクしたボールが同伴者の身体に当たり、大きな事故になる場合がありますので、このマナーはゴルファーにとっては鉄則となっています。現に、私が聞いたゴルプレー中の事故でも、ボールが同伴者の顔面に当たり、そのため失明するという不慮の事故が発生し、たまたま怪我をした人が医師であったため、補償問題でこじれて裁判沙汰になり、それまでは親しい中であった関係がこの事故で壊れたということです。
さて、このゴルフマナーの鉄則を守らなかったばかりに、同伴者の打ったボールが頭に当たり、数日後に死亡するという事故が先日発生しました。新聞報道によりますと、その事故は熊本県内植木町のゴルフ場で発生したもので、一緒にプレーしていた人の打球が、約20~30メートル先に立っていた同伴者の左側頭部を直撃したということです。事故直後は意識はあったということですが、その後、頭の異変を訴えたため、救急車で病院に運ばれたものの、4日後、急性硬膜下血腫のため死亡したということです。新聞にはそれ以上詳しく掲載されていませんでしたが、亡くなった方は、同伴者の約20~30メートル先に立っていたということですから、おそらく、ドライバーショットではなく、2打か、3打目に打ったボールで、しかも左側頭部にボールが直撃しているので、打球がシャンクしたものと推察されます。
ゴルフをした経験のない方は分からないと思いますが、ゴルフボールの打球は想像以上に威力があるものです。私が体験した中では、同伴者がドライバーショットをしたところ、ボールが大きく左にそれ、約30メートル先にあったグリーン上のピンの位置を示す表示板に直撃したことがあります。ボールが表示板に当たった瞬間、グアーンという音がしましたが、ボールの行方が分かりませんでしたから、打った人はもちろん、同伴者である私達は表示板の所に行って見たのです。すると、驚いたことに、その表示板はブリキ製となっていますが、その真ん中に穴があいているのです。近づいてよく見ると、穴はゴルフのボールとほぼ同じ大きさですから、間違いなく、同伴者の打球が当たったということになります。ブリキ製の表示板は厚さ数ミリかもしれませんが、その表示板を打ち抜くほどですから、その威力にビックリした次第です。
このような不慮の事故があった場合に備え、ゴルファー保険がありますが、私も20年前から補償額1億円の保険に加入しています。備えあれば憂いなしという諺がありますが、それよりも先ず、事故が発生しないことが肝要ですので、プレーする際は、ボールの前に出ないようくれぐれも気をつけましょう。






