校長のひとり言ブログ|都城自動車学校

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2007年07月 アーカイブ

2007年07月02日

コンプライアンス(法令遵守)

 数年前、日本国内においては、業界大手だった雪印グループや日本ハムが偽装問題等の不祥事を相次ぎ発生させ、牛乳食中毒事件を引き起こした雪印食品は、不祥事が原因で会社そのものがなくなってしまいました。そこで、どの業界でも不祥事が起こらないように、日頃から法令などを遵守してルールを守った活動を行うという、「コンプライアンス(法令遵守)」を確保することが企業のテーマとなったのです。従って、どの企業もその後は「コンプライアンス」を確保することをテーマに仕事をしているものとばかり思っていたところ、最近になって、「コンプライアンス」等全く眼中に考えていない、とんでもない企業の存在が明るみになりきました。
 その企業は、北海道苫小牧市にある食品加工卸会社ミートホープですが、この会社は農林水産省の立ち入り検査の結果、約24年前から賞品を偽装し、牛ミンチだけでなく、牛ライスや豚ひき肉、牛脂にも表示外の肉を混ぜていることが明らかになったのです。先ず混入・産地偽装関係では、「豚ひき肉に焼き豚の端材を混入」、「『肩ロース』と表示した豚ひき肉に豚の内臓を混入」、「牛のひき肉に外国産の牛肉を混入して北海道産と表示」、「色の悪い豚ひき肉を赤く色づけるため、牛の心臓を混入」等をしていたということです。また賞味期間の改ざん関係では、「北海道加ト吉から横流しされた冷凍コロッケに賞味期限を改ざんして販売」、「フライドチキン等冷凍食品の賞味期限を改ざんして販売」等をやっていたほか、「入手した大手鶏肉卸業者の袋に鶏肉詰めて販売」等不正13件が存在していたことが確認されたのです。不正はこれに止まらず、その後この会社に勤務していた従業員などの話によりますと、食肉を解凍するために雨水が使用されていたということです。
 さらに私がビックリしたのは、北海道警察から不正競争防止法違反容疑で会社等が家宅捜索を受けた際のミートホープ田中社長のコメントです。記者からこの問題を質問されると、田中社長は、「業界全体の体質を(警察)説明しなきゃいかんと思っている。もちろん私が一番悪いですけれども、販売店も悪いし、半額セールで喜んで買う消費者にも問題がある。」と発言していることです。まるで、自分は被害者だといわんばかりの言い方で、このような「儲けさえすればいい」といった考えの人が、私達が毎日食べている食品を製造していたわけですから、私はこのコメントを聞いて、怒りを通り越してあきれてものが言えませんでした。
 これらの偽装は、田中社長自らの指示や社長の意向を受けた幹部の指示だったようで、記者会見に同席した工場長も、社長からの偽装指示を「命令」と受け取ったと説明し、指示されるまま不正に手を染めた理由について「社長は雲上の人ですから・・」と口ごもりながら答えていたところを見ると、田中社長は、よほどのワンマン社長だったものと思います。今回の偽装問題が明るみになったことで、会社そのものの存立が危うくなり、田中社長は100人近くの従業員を解雇することを明示し、これに対して従業員は組合を結成し、解雇は無効だと主張していますが、私から言わせてもらえば、どっちもどっちだと思っています。それは、いくら社長からの指示したとはいえ、従業員も製品が偽装された、いわゆる不正な食品だと認識しながら製造していたわけですから、従業員もその責任の一端はあると思っています。
 事態を重く見た農水省では、食肉関係14団体に対して「法令遵守の徹底」を指導する通知を出しましたが、やや遅きに失したようです。この「コンプライアンス」問題は今後、他の企業にも影響を及ぼしそうですが、私達が勤務している指定自動車学校業界でも、「金儲け主義」に走ることなく、指定自動車制度が誕生した原点を考え、常に「コンプライアンス」を確保することが大切だと考えています。

2007年07月09日

モンスター親

 私が生まれたのは昭和16年2月ですが、太平洋戦争が始まる前の「生めよ増やせよ」の時代でしたから、終戦直後、小学校に入学したときは、同級生が約250名位と多く、どの同級生も数人兄弟といった状態でした。私も男5人に女1人の6人兄弟でしたから、今の若い人達から見れば、「へえっ、そんなに多かったの」とビックリするかもしれませんが、6人はまだ少ない方で、中には12人、14人兄弟の家族もありました。
 そのような環境でしたから、どこの親も食うことに一生懸命で、子供の教育はほとんど学校任せになっていた状態で、私達子供も、学校での様子について、親に報告することはありませんでした。学校も学校で、小学校に入学した頃の男の先生といえば、戦争から復員してきた人が多かったのか気性も荒く、大きな声で生徒を叱ったり、生徒の顔や頭をゲンコツで殴るという状態は日常茶飯事に行われていました。それでも、それは生徒自身が悪いことをした結果でしたから、先生から怒られたり、ゲンコツをもらったからといって、そのことを親に報告し、親が学校に文句をいうことは先ずなかったのです。そして、私達夫婦も子供二人育てましたが、学校内で起こったことについて、親が学校側に色々注文したということは、聞いたことはありませんでした。
 ところが、先日ある新聞に、「最近、理不尽な要求をする親が多くなり、そのため、先生が追い詰められ、自殺をしたり、転職をしたりしており、学校側も対策として相談窓口を設けたり、専門弁護士を配置している」ということが掲載されており、内容を見たところ、唖然とさせられたのです。どのような理不尽な要求かというと、例えば、「自宅で掃除をさせていないから、学校でもさせないで欲しい」、「(子供同士で小さなトラブルになった)相手の子を転校させるか、登校させないで欲しい」、「子供が学校で同じクラスの子供に殴られた。これは管理する学校側の責任だ。治療費等の補償をしろ」、「部活動で汚れたユニホームは学校で洗ってくれ」、「うちの子供を正選手にしろ」等といったものだそうです。
 教育の現場では、このような理不尽な要求をする親のことを、ひそかに「モンスター親」と呼んでいるということですが、全くひどい要求をする親がいるものです。なぜ、このような親が多くなってきたのかというと、学校側に言わせると、かって子供の親は、学校にとって物言わぬ協力者だったのですが、子供の数が少なくなるに伴って、親が自分の子供さえよければという利己主義の考えに変わり、いわば、子育ての方向感を失った結果、学校側に理不尽な要求をするようになったのではないかと推察しています。また、このような現象は、1990年代、アメリカで起こり、問題化されましたが、当時は、このような親を「ヘリコプター・ペアレンツ」、すなわち「ヘリ親」と読んでいたそうですから、日本でこのような現象が発生しても別に不思議ではなさそうです。
 学校側でもこのような理不尽な要求をする親に対し、岩手県では、注文の多い親の類型を10に分類して処するマニュアル書を作ったり、東京の港区では、親や住民からのクレームやトラブルの解決法を先生に助言する専門弁護士を配置する等、いろいろ対策は講じられています。自動車学校においても、近い将来「モンスター親」からのクレーム電話がかかってきそうですから、早目にマニュアルの作製等の対策を講じておく必要があるようです。

2007年07月16日

荷カゴドロボー

 私は宮崎市内に住み、JRの電車を利用して都城自動車学校まで通勤していますが、山之口駅と都城自動車学校までの間は、職員の方に車で送迎してもらっています。このパターンが約6年続いていましたが、今年の4月頃、気候も良くなったし、また、山之口駅と都城自動車学校間の距離は約4キロで、途中、急な坂道もありませんから、自転車で往復してみようかなという気になったのです。
 そこで、学校近くの自転車店に立ち寄ってみましたが、適当な自転車はなく、あきらめかけていたところ、かって都城自動車学校の職員であった石川益也さんが、ある日他の用件があってひょっこり学校に顔を出されたのです。そこで、石川さんと話をしていたところ、私が中古の自転車を探していることが話題になったのです。すると、石川さんが「使わなくなった自転車が学校内に放置されているので、それらの部品を使って私が組み立ててみます。」と提案されたのです。石川さんといえば、手先の器用な方で、繁忙期になると、当校に送迎担当の応援に来てもらっていますが、その際、車の整備等をお願いしている人なのです。
 その後、時々石川さんは学校に顔を出し、南校舎の片隅で自転車の組み立て作業をしていましたが、やがて数日後には、中古車ながら荷カゴも鍵も付いた自転車が出来上がったのです。早速、試運転がてら、その自転車に乗ってみたところ、日頃私が通勤用に使っている3段切り替えの自転車と違い、スピードは出ませんが、乗り心地としては、満足出来る自転車でした。その自転車には、4月23日から乗り始めましたが、途中は田圃の中を通りますので、草の臭いがしたり、又、途中に東岳川に架かる橋がありますが、その上から下の川を見ると、数匹の鯉が悠々と泳ぐ姿が見えますから、ピクニック気分で往復していたのです。
 ところが、5月の中旬頃の朝、JR山之口駅で降り、いつものように自転車置き場に行き、鍵をかけていた自転車に近づきましたが、なんとなく、自転車の様子がいつもと違うようです。改めて、その自転車を見ましたが、支柱に取り付けられた鍵は確かに数字を合わせるものですし、後輪の泥除け部分も見覚えがある自転車ですが、どうもしっくりいかないのです。どこが違うのかなと思いながら、さらに自転車全体を眺めたところ、なんと、自転車の前部に取り付けられていた「荷カゴ」が見当たらないのです。その「荷カゴ」は、わざわざ石川さんが新しいものに変えてくれたばかりのものですが、ねじで固定されただけですから、ねじ回し1本で簡単に取り外すことが出来るようになっていましたから、簡単に盗まれたわけです。
 JR山之口駅は無人駅となっていますから、これまで夜間に駅舎のガラスが割られたり、ベンチに落書きされるなどの悪戯が耐えない所だとは思っていましたが、まさか、自転車の「荷カゴ」が盗まれるとは思ってもいませんでした。おそらく夜間、山之口駅付近にたむろする少年達の仕業だと思いますが、改めて自転車置き場を見ると、新しい「荷カゴ」の姿は見当たりません。これでは、新しく「荷カゴ」を取り付けても、又盗まれることになりそうですから、自転車による通勤は、あきらめざるを得ない状態になりました。これからは猛暑が続きますから、しばらくは自転車通勤はお休みとすることにし、涼しくなったら、また新しく荷かごを取り付けて乗り回そうと考えているところです。

2007年07月23日

道路上の危険物

 私達が普段車を運転したり、自転車で通る道路は、最近どこも舗装されていて比較的安全ですが、大雨や台風が通過した後などは、道路上に枯れ枝や落下した石が転がっていたりして、思わず急ハンドルを切り、冷や汗をかく場合があります。先日、超大型といわれた台風4号が九州に上陸し、宮崎県内が暴風雨圏内に入っているとき、車同士が正面衝突するという事故が発生しました。この事故は、目の前の道路上に水溜りがあるのを発見したドライバーが、水溜りを避けようとして左に急ハンドルを切ったため、ガードレールに衝突し、その反動で反対車線に飛び出し、たまたま反対側車線を走行していた軽乗用車と正面衝突し、衝突されたドライバーの方が亡くなったものです。
 その前日から県内には大雨洪水警報が発令され、特に山沿い地区では、1時間雨量が50ミリを越えていましたから、雨水が排水できずに道路上にあふれ出し、それが水溜りになっていたものです。さらに、運の悪いことに、ドライバーも通常と同じ状態で車を運転していたので、水溜りの発見が遅れ、今回のような不幸な事故につながったものと思います。落下物だけでなく、水溜りも時と場合によっては、危険物になることを裏付けたわけで、初心運転者教育に携わる私達としても、今回の事故は教訓となるものでした。
 さて、「道路上の危険物」といえば、先日、私も危うく事故になるような体験をしました。それは、私は毎朝、自宅からJR宮崎駅まで自転車通勤をしていますが、その途中の出来事です。宮崎駅まで後2キロという所の自転車道を走っていましたが、その地区は、毎年今の時期になると、2日間の夏祭りが行われ、その期間中は、道路の両側に約200メートルにわたり、焼イカ等を販売する屋台が数十軒立ち並ぶのです。もちろん、地元警察署の道路使用許可はもらっているのですが、屋台のテントが幅1,5メートル位の自転車道にせり出し、おまけに、車道端に置いてある発動機から屋台までをつなぐゴム製のコードが、何本も自転車道に置かれているのです。
 そのような中を自転車で進んでいますと、前方に真横に横たわっているコードが見えましたので、腰を浮かせてコードの上を通過しましたが、ゴトンという衝撃がハンドルに伝わってきました。さらに進んでいますと、今度はやや斜めになっているコードが見えましたので、同じように腰を浮かせてコードの上を通過しようとしたところ、自転車の前タイヤがコードの上に乗ったと思った瞬間、タイヤが滑り、あっという間もなくハンドルを取られ、左側に倒れたのです。幸い、自転車の速度が遅かったので、咄嗟に左足を付いて転倒を避けることが出来ましたが、もし、右側に倒れていれば、車道側になりますので、運が悪ければ、車と衝突、そして大怪我をしていたかもしれません。その場は、転倒することがなかったので、そのまま自転車に乗りましたが、今でもあの場面を思い出すと、ヒヤッとします。
 このように、道路上は一見安全なように見えますが、実は、その裏には落下物や狸、犬猫の動物の飛び出し等、危険物が一杯潜んでいるわけですから、教習に当たっては、道路上にある危険物を早期に発見出来るよう、今回の事例を参考にして危険を予測した運転の大切さを指導してください。

2007年07月30日

マイペース

 都城自動車学校では、毎週火曜日、木曜日、土曜日の3回、高齢者講習を実施していますが、受講者は70歳代から90歳代までと幅広く、中には、「こんな人が運転して大丈夫かな」と思う位、腰の曲がった受講者を見かけることもあります。その高齢者講習で私は、「高齢者の事故」と題して講話を行っていますが、受講者を見ていますと、「本当に70歳代なの?」と思う位若々しく、しかも話し振りや動作等もしっかりしている女性の方をかなり見受けます。その反面、男性の受講者は、全体的に元気がややなさそうな感じを受けますが、はたして講習を担当する指導員の目には、どのように映っているでしょうか。
 さて、私は講話を始める前に、先ず受講者の一人一人の顔を見渡し、受講者が私の話に集中できる体制になったかどうかを確認するため、しばらく間を取るようにしています。それは、私が「こんにちは」と挨拶をしても、私の方を全く見ようともせず、事前に配布された資料を見たり、隣の人と話をする等「マイペース」の人が必ずいるからです。その様な行動をとる人を見ていますと、なぜか殆どが男性なのです。一方、女性の受講者は、隣の人とペチャペチャおしゃべりをしても、私が話を始めだすと、目を私の方に向けて話を聞いてくれるようです。
 先日の高齢者講習でこんなことがありました。その日の受講者は3名と少なく、先ず「こんにちは」と挨拶しましたが、私から見て一番遠くに座っている男性の受講者だけが私の方を見てくれません。その受講者は一見して70代後半と思われ、老眼鏡をかけておられましたので、ひょっとしたら耳が少し不自由ではないのかと考え、もう一度「こんにちは」と挨拶をしたのです。しかし、その受講者は、私の方を見ようとはせず、じっと自分の前の机を見つめたままなのです。このような受講者は珍しくありませんので、直ぐ講話に移り、2年後に実施予定の「認知症テスト」の話になったのです。
 先ず、イラストに描かれた動物や果物等を受講者に示し、「『認知症テスト』ではこんなテストが予想されます。ここに16の絵が描かれていますから、よく見て覚えてください。後で発表してもらいます。」と説明し、イラストを伏せたのです。すると、女性と男性の受講者は、「ライオン、ブドウ、・・・」と次々に答えられますが、一番端の男性の受講者だけは、相変わらず机の方を向いたままなのです。そこで、その男性に向かって、「どうですか。なにか思い出されましたか」と質問したのです。すると、その男性はようやく私の方に顔を向け、「あらかじめテストをすると言われなかったので、ただボンヤリ絵を見ていた。思い出させるはずがない。」と弁解されたのです。このような弁解は「マイペース」の人の特有の言い訳ですから、そのまま認知症テストは続けたのです。高齢者講習が終了した後、講習担当者にその人の言動を聞いて見ますと、「色々質問はされますが、こちらからの話には全く耳を傾けてくれず、大変難しい人でした。」ということで、案の定、この人は「マイペース」の受講者だったようです。
 このような、「マイペース」の人が車を運転しますと、「合図不履行」「一時不停止」「信号無視」等の違反を起こしがちだそうですから、高齢者講習を担当する人は、充分わきまえて講習を行ってください。

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